皆さん、こんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。
今日はLOVE HOKKAIDO周遊バスを使った旅行の2日目。
とても安い値段で北海道を周遊旅行でできるきっぷを使っています。
このきっぷについては1日目の記事で詳しく説明しているのでそちらの記事をぜひご覧ください。
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特急おおぞらで釧路に向かう
2日目の今日は札幌はすすきのの快活クラブから出発です。
最近の快活クラブには鍵付きの個室がついており、さらにフラットの部屋を選ぶとマットレス付きの部屋が与えられます。
もちろんネットカフェなのでパソコンやテレビを見ることもできますし、このマットレスが絶妙に寝心地がよく私は下手なホテルよりもこっちの方が性に合っていると感じます。ジュース飲み放題・ソフトクリームも食べ放題ですしね。
さて、今回乗る最初の列車は札幌駅を6時48分に出発する特急おおぞら号。これに乗って道東の釧路を目指します。
釧路までの石勝線は信号場が多いことで有名。
初めての路線ですがひたすら同じ景色とところどこに現れるスノーシェッドで覆われた信号場。正直に言って車窓は見飽きるものでした。
しかしながら緑の中を駆け抜けてスノーシェッドの信号場かと思いきや、田舎のポツンとした駅に停車する特急列車。日本全国どこを探してもこのような車窓が見れる路線はここしかないでしょう。
さらに石勝線の新夕張から新得までの間は普通列車の運行がありません。
どういうことかというと沿線の人口が少なすぎて廃駅が進んだ結果、この4駅のみが残ってしまったのです。つまり、特急列車でも各駅停車であり普通列車の存在意義がないため普通列車は走っていないというわけです。
当然普通列車しか乗れないきっぷを持っている人はこの区間を超えられないということになりますから、特例として青春18きっぷのようなの普通列車にしか乗れないきっぷでもこのように期間は特急列車に乗ることが認められています。通常ならば1,100円かかる特急料金もこの区間では無料というわけです。
10時57分。4時間程度の乗車時間を経て特急おおぞら号は終点の釧路に到着しました。
絶景路線「花咲線」を堪能
ここからは15分の乗り継ぎで根室本線の末端区間「花咲(はなさき)線」と呼ばれる路線に乗って根室を目指します。
根室本線は日本の最東端の町根室まで続く路線ですが、この釧路と根室の間は通称花咲線と呼ばれており絶景路線として知られています。釧路から根室までは特急列車の運行はなく普通列車で2時間程度の行程です。
花咲線は途中厚岸(あっけし)という駅を通ります。厚岸駅はかき飯が有名な駅で、これは氏家待合所というところが販売している有名駅弁です。電話をすれば松阪駅の松阪牛弁当のように列車のドアのところまで持ってきてくれるとのことですが、実際は営業時間がかなり短いようで食べるのがかなり難しい駅弁です。
花咲線は別寒辺牛湿原(べかんべうししつげん)の中を通り抜けていきます。この辺では目を凝らすとエゾシカはもちろんタンチョウ鶴やクマも見られるそうですが、この時は残念ながら何も動物は見られませんでした。
この動画では50分あたりの景色が湿原らしくて綺麗ですね。
釧路駅を発って2時間とちょっと、列車は花咲線を走破し日本最東端の町である根室に到着します。
根室は霧と太陽に最も近い町!
手元のスマホによるとこの日の根室の天気は快晴。しかしながら実際に根室についてみると天気は霧でした。実は夏の根室の天気というのはほとんどが霧なのです。
これは南からの暖かく湿った空気が、冷たい千島海流(親潮)に冷やされて霧が発生し、根室地方に流れ込んでくることが原因です。
夏はこのように霧で日照が十分に得られないのに対し、冬は日本最東端の町ですから夕方3時頃には暗くなり始めさらに、日の入りも18時台です。このように根室は十分な日照時間が得られない街なのです。
ちなみに根室は日本最東端の町ですか日本最東端の駅というのは根室駅のひとつ手前の東根室駅があたります。地図を見ていただくとわかりますが花咲線は根室に到着する直前で急カーブを描くので日本最東端の駅は東根室駅になるのです。
根室は日本最東端の町、町も「朝日に一番近い町」として売っています。
しかし、初日の出が日本で一番早く見られるのは根室ではなく、千葉県の犬吠埼なのです。
これは地軸が太陽に対して真っすぐではなく、23.4度傾いていることに由来しています。単純に東から太陽が昇ることにはならず、そのため季節によって日の出が一番先にみられる場所が変わっていくということになります。
初日の出を拝む1月に関していうと、「同じ緯度であるなら東の方が日の出が早く、同じ経度なら低緯度の方が日の出が早くなるので、南東に向かうほど初日の出が早くなる」というわけです。
関東最東端の千葉県・犬吠埼では、北海道に比べ低緯度であるため、北海道の東端・納沙布岬の初日の出の時刻である6時49分よりわずかに早く、6時46分に初日の出が見られるのだそうです。
1年の大半は根室が一番なのに、年末年始周辺の数十日間だけ犬吠埼に逆転負けするのだそうで、なんとも根室は残念な町です(といったら根室の人に怒られますね…)。 ウンチク終わり
午後1時半根室に到着。
ここからはレンタカーを借りて春国岱(しゅんくにたい)というところと日本の最東端である納沙布岬を訪れる予定です。
ペーパードライバーですから非常に緊張しています。しかも霧の中。運転安全運転を心がけましょう。
根室の駅前にはガソリンスタンド併設のレンタカー屋さんがあったのですが、やはり夏のハイシーズンということで予約は満杯。そこでは借りれなかったため駅前のタクシーを捕まえて2kmちょっともう一つのガソリンスタンド併設のレンタカー屋さんを目指します。
ちなみにもちろんレンタカーの保険には万全に加入していたのですが借りる前の説明で、「鹿に衝突してしまった場合は保険対象外」と言われてしまいました。そんなの運なんだから勘弁してくれよと思いましたが仕方ありません。鹿には十分注意しましょう
根室の春国岱は絶対行くべき!
レンタカーの手続きも終えて、早速一つ目の目的地春国岱(しゅんくにたい)を目指します。
根室駅からは大体15km程度離れています。
砂州と呼ばれる砂でできた長さ8km、幅1.3kmの島で、風蓮湖(ふうれんこ)という汽水域を形成する湖とと根室湾を区切るように伸びています。
また、ラムサール条約にも登録された湿地帯を形成しています。
おかげでたくさん良い写真を撮ることができました。
遠くの方ではあさりでしょうか潮干狩りをしている親子連れがいましたが、「あそこにキツネがいるね」というだけで大して驚いた様子ではありませんでした。やはりこの辺の地域の人は見慣れているのでしょうか。
春国岱の湿地の方面には木の桟橋が架けられており、ここは歩いて探索することができるようになっています。熊が現れるとの情報もありますので持っていたスマホで音楽を爆音でかけながら歩いて行きます。熊はこちらに人間がいるということを知らせながら行くと出会わずに済むようです。熊よけの鈴など思っている方もいましたが同じ役割でしょう。
春国岱はエゾマツやトドマツといった木々が立ち枯れになったような景勝地でもあり、異様な雰囲気を放っています。奥ではエゾシカの親子がくつろいでいる様子を見ることができました。
一週間近く北海道一周旅行をしていましたが間違いなく一番思い出に残っている観光地はどこかと聞かれるとここ春国岱を答えます。それくらい印象に残った素晴らしい景勝地でした。
霧の納沙布岬へ!
キタキツネがあまりにも可愛いので写真を撮っていると1時間近く経過してしまいました。
根室に来たからにはやはり納沙布岬にも行ってみたいです。あまり時間の余裕はありません。急ぎましょう。
春国岱からもう一度根室の市街地や根室駅前を通って東を目指します。根室の市街地の方は霧はかかっていなかったのですが、東に向かうにつれて北海道でよく見る一直線の道路と草原が現れるようになり次第に霧に覆われてきます。やはり海が近づくにつれて霧が立ち込めてくるようです。
春国岱からは1時間弱で納沙布岬に到着しました。
ここは普通の日本人が行ける最東端の地。天気が良ければ北方領土も見渡せるとのことです。この納沙布岬から2kmちょっとのところに貝殻島と呼ばれる島があります。
たった2kmほどしか離れていないにも関わらずロシアが実効支配している島とのことです。通常日本に住んでいると島国ですから国境というものを意識することはありませんが、この納沙布岬は間違いなく国境に近いところと言えるでしょう。
納沙布岬には北方領土に関連する施設や碑がたくさんありました。
この火は昭和47年5月15日祖国復帰を実現した、沖縄の南端に位置する波照間島で自然発火したもので、石垣島、那覇市を経て鹿児島から青年団体によるキャラバン隊により太平洋、日本海の両コースを通って各都道府県庁に立ち寄り根室納沙布岬まで運ばれたもので、「北方領土返還運動の火を絶やすな」という合言葉のもとに、現在も燃え続けている。
根室市公式HPより
日本最東端の駅「東根室駅」
一通り納沙布岬を見物したところでもう一度の市街地の方に向かいます。
レンタカーを返す前にもう一つ行ってみたい場所があります。大したところではないのですが鉄道マニアならばやはり東根室駅に行っておきたいものです。
ここが日本最東端の東根室駅。割と新しくできた駅のようで簡易的な作りの駅です。足場は木製の桟橋のようなもので作られていました。ここ東根室駅は根室の住宅街に位置する駅でそれなりに需要がありそうな駅でした。そのため昭和36年という比較的新しい駅となっています。
もう一度根室の市街地の方に戻ってレンタカーを返却します。
ここから根室駅までは2kmちょっと。このレンタカー屋さんまで黒いときはタクシーで来たのですが、帰りは列車の時間もあり一時間半くらいあるので急ぐわけでもないですし歩いて戻ることにしました。ひたすらに真っ直ぐな道のり。まさに北海道といった感じです。
オランダせんべいが美味い
根室駅に歩いて戻ってきましたが列車の出発までは小一時間あります。
することもないので暇を持て余してしまい駅の中を少し散策。
そして駅前のスーパーに入ってみることにしました。
旅行先のスーパーに入って鮮魚コーナーを見るのが私は結構好きなんですよね。
漁師町で有名な所であればやはり地元で獲れた魚が多いのかな?とか内陸の地方であったらやはり魚介類は少しお高めなのかなとか見て観察するのが面白いです。
さてここは根室沖で獲れた魚が多いのでしょうか。鮮魚コーナーでは見たこともないくらいの大きなサクラマスが売ってありました。
明太子も私の住んでいる関西よりはかなり安いです。
それもそのはず明太子と言うと福岡・博多が有名ですが、その博多で作られている明太子の原料であるタラコ(スケトウダラの卵)は北海道で採れたものなのです。
さてこのスーパーでオランダせんべいなるものを発見。どうやら地元のお菓子屋さんが作っているせんべいで根室の名物みたいです。
ホットケーキぐらいのかなり大きな煎餅が5枚入って300円。価格も良心的な値段です。
後で乗る列車の車内で食べたのですが、ほんのり甘い味で食感はせんべいとは程遠くしんなりした感じでした。
モナカアイスの外側の生地の部分が溶けかけてしんなりした感じというのが絶妙な例えって感じです。これは美味い!
列車の出発10分前になって改札中になったため列車に乗り込みます。
JR北海道では札幌駅や函館駅などの大きな駅を除くほとんどの駅に改札中の概念があります。
これはJR四国などの田舎の駅にも見られます。列車が少ないため列車の出発10分前くらいになると駅員さんが改札のところに来て一人一人きっぷを確認してからホームにお客さんを通すのです。そのため列車の出発のかなり前の時間からホームに降りることはできなくなっています。
鉄道マニアからするとホームで列車の写真を撮る時間が短くなるので少々厄介なやり方ですが、自動改札が置けないため仕方ありません。こんな1日10本くらいしか列車が来ない駅で自動改札を置いてしまうと無用の大木になりお金がもったいないです。自動改札機は1台1千万円くらいするらしいですから…
花咲線は景色が美しくローカル線ながらも常に人がそこそこ乗っている路線ということで知られています。人がそこそこ乗っているにも関わらず列車は1両だから列車の中はそこそこ混み合います。
しかし私が帰りに乗った根室発釧路行きの花咲線の列車は根室駅出発時点で私を含め3名しか乗車してませんでした。夜は車窓が期待できないから、こんな時間に乗る人は少ないのでしょうね。
この日は根室で宿泊してもよかったのですが、明日朝一番の釧路駅発の列車に乗りたいため今日は何としてでも釧路まで戻っておきたいのです。
19:04、列車は釧路に向け出発。
列車は暗闇の中を2時間走り続け釧路まで戻ってきました。鹿やキツネの生息数は昨日乗った宗谷本線よりも格段に多いはずですが、鹿やキツネと衝突したということは一度もありませんでした。これは幸いです。
そして午後9時39分釧路駅まで戻ってきました。釧路駅は民衆駅として建てられた駅として有名です。
国鉄時代はJRは国の運営だったため駅の中に民間の施設やコンビニ、食堂を入居させることができなかったのですが、民衆駅は地元からお金を募って駅を立てる代わりに駅の中に民間の施設を入れてよいということになっていました。このような駅は全国各地にありますが、釧路駅はいかにも民衆駅らしく横長で2階、3階に商業施設が入るといった形をしています(今は入居していないそうです)。
今日は釧路駅前のホテルに宿泊する予定です。1泊3,000円くらいの安いビジホでした。
駅前なので立地も良いです。
明日は朝6時半の釧網本線の列車に乗って釧路湿原を観光。その後は網走で自転車を借りて観光したいと考えています。
北海道周遊パスの旅2日目はここで終了。3日目の記事もご覧いただけますと幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さん、こんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。 昨日は札幌から道東・根室方面を目指し、根室の春国岱という景勝地と納沙布岬に行ってここ釧路に一泊したところです。 [sitecard subtitle=関連記事 ur[…]