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【飛騨路の旅5日目】日本アルプスを一周!白馬ー富山ー高山の絶景巡りの旅!

こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。

神戸の自宅を出発し関西本線で名古屋。

名古屋からは中央線で妻籠宿・馬籠宿・奈良井宿などの旧宿場町を回りつつ、大糸線で糸魚川と富山と入り、高山本線で高山という中部地方をぐるっと一周するような旅行をしています。

今日はその5日目。

朝に長野県の白馬村を経ち、それからさらに大糸線で北上し糸魚川を目指します。糸魚川からは北陸新幹線で富山に向かいます。富山からは高山本線で今日の目的地は高山となっています。

今回のきっぷのルートを示す地図
このきっぷのルート

 

本日の行程 白馬駅-高山駅
第5日目のルート 白馬駅-高山駅

白馬で絶景を拝む

白馬駅のある大糸線は長野県の松本駅と新潟県の糸魚川駅を結ぶ路線ですが、途中の南小谷駅でJRの管轄が分かれています。

起点の松本駅から南小谷駅までは JR東日本が、南小谷駅から糸魚川駅までは JR西日本が管轄しています。そのため白馬駅から出る糸魚川方面の列車は全て途中の南小谷駅が終点となっています。

白馬駅から南小谷駅まで向かう普通列車の出発時間は11時半ほどでした。

今回宿泊している宿のチェックアウトが10時なので1時間ほど時間に余裕があります。昨日は白馬村をサイクリングしたのですが雨に降られてしまい全く良い写真が撮れなかったので、朝少し早く宿を出てリベンジすることにしました。

私が個人的に最も良いと思っている景色は白馬駅から歩いて15分ほどのところにある大出吊り橋。

ここには少し坂道を上ったところに展望スペースがあり、ここからはこのような絶景を眺めることができます。この日は昨日と違いよく晴れていたのでとても良かったです。

白馬の大出吊り橋展望台から眺める絶景
奥の川にかかる橋が大出吊り橋。GWの旅行にも関わらず山にはまだたくさんの雪が残っている

南小谷駅で鉄道会社の格差を感じる

白馬駅から普通列車により南小谷駅を目指します。

南小谷駅では次の糸魚川方面の普通列車まで30分程度時間があります。南小谷駅で少し時間をあけたのは面白い光景の見るためです。

先述したように南小谷駅はJR東日本とJR西日本が分かれる駅。

JR東日本側からは1日に1往復だけ新宿・南小谷始発の特急列車が乗り入れます。

昨日乗ったE353系を使用したは特急あずさ号です。

しかしながら、JR西日本区間は赤字ローカル線ということでキハ120型が導入されています。

今回の旅行の1日目にも乗車しましたが、キハ120型といえばJR西日本が赤字ローカル線に導入するレールバスと呼ばれる車体のことで車両がまるでバスのようになっており、製造費をとことんまでケチって作られた車両です。

そのためキハ120が走っている路線は赤字なので廃線の危機にあると言えます。

つまり、この南小谷駅では JR東日本が最先端技術を導入して作った特急車両(E353系)、JR西日本がケチって作った車両(キハ120)の並びを見ることできるのです。まさに、先進国と発展途上国の格差のようなものを感じます。

キハ120は車体の長さまでケチって作られており、E353系特急あずさが20m車体なのに対しキハ120形は16.3mしかありません。まさに大人と子供の並びといったような構図です。

南小谷駅に停車するE353系
キハ120は車体の長さまでケチって作られており、E353系特急あずさが20m車体なのに対しキハ120形は16.3mしかありません。まさに大人と子供の並びといったような構図です。
南小谷駅に停車するキハ120
真ん中に見えるオレンジの車両がキハ120。ここまでは特急で来れる(JR東日本区間)が、ここから先はキハ120での旅(JR西日本区間)となる。JRの管轄が変わるだけでこの格差である。
キハ120型
みんな大好きキハ120型。奥のあずさ(E353系)と比べるとそもそも1両の長さが異なることがわかる。

このように南小谷駅は長野県と新潟県の県境に位置するような山合いの駅。

いくら特急が一日一往復発着するとはいえ田舎のしょぼい駅だろうと舐めていましたが姫川沿いの景色の素晴らしい良い駅でした。

南小谷駅からの絶景
写真の川は「姫川」。今日出発した白馬村に源流があり、サイクリングでも訪れたところ。白馬から大糸線に沿って流れ、日本海に注ぐ。このような山間の区間では平地を確保するために線路は川にそって敷かれることが多く、「川は鉄道の母である」という言葉もあるくらい。

さて南小谷駅でJR西日本とJR東日本の格差を見せつけられた後にJR西日本の貧乏列車、もといキハ120に乗って糸魚川駅を目指します。

JR西日本区間の大糸線はずっと姫川の美しい流れが見られ素晴らしい区間でした。

大糸線の車窓は姫川が美しい
列車からの姫川の眺め
大糸線の車窓。制限時速25の速度標識
美しい姫川の流れに制限25㎞/hの標識が見える。この辺の区間は速度が極端に遅くイライラする。JR西日本は線路の整備のお金をケチるために、万が一線路に支障があってもすぐに止まれる速度を設定しているのだ。

キハ120の遅さにはイライラしますが、その分美しい姫川と山の景色を楽しめると思えば良い物でしょう。

総じて大糸線は日本アルプスの景色と姫川の清流が見られ、景色の素晴らしい路線だと思いました。

かもめ
全国のいろいろな路線に乗りましたが、全線通してずっと絶景が楽しめる路線と言う意味では大糸線が断トツです。
南小谷駅までのJR東日本区間では日本アルプスの山の景色が、南小谷駅から先のJR西日本区間では姫川の清流が出迎えてくれます。

糸魚川駅の景色が素晴らしい

糸魚川駅からは北陸新幹線で富山を目指します。

糸魚川駅は旧北陸本線が通っていた駅ですが、いまは北陸新幹線の開業に伴い第3セクター化され、えちごトキめき鉄道が受け継いでいます。

私はこの時予定がまだ定まっていなかったため、新幹線特急券を買っていませんでした。

新幹線特急券の追加額は1300円程度。所要時間は30分程度です。

対してえちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道乗り継ぎで在来線で富山に向かった場合は1600円程度。

しかし、在来線の場合は一時間半かけて、日本海沿いを走ります。この日はかなり天気が良かったので、急ぐ旅でもないし在来線で海の景色を眺めながら行こうかと考えましたが、糸魚川駅で散策しすぎ、富山の滞在時間が短くなるということが分かったため新幹線を利用することにしました。

糸魚川駅から眺める日本アルプス
糸魚川駅の新幹線ホームから。糸魚川駅は北は日本海、南は日本アルプスが見え景色の良い駅です。近くにはヒスイが獲れることで有名なヒスイ海岸もあります。

この時、仮に在来線を使った場合は私は糸魚川ー富山間を移動するJRの乗車券を持っているにも関わらずその区間を放棄するということになります。

乗車券は途中駅の区間を放棄してもよいことになっているので、問題ありません。

例えば、東京ー大阪間のきっぷを持っているのに、途中の静岡で下車。友人に会い静岡から名古屋まで車で連れて行ってもらったとします。この場合は静岡ー名古屋間の切符を使っていないというだけで普通に名古屋から大阪に向けて再度乗車するのは認められています。 

富山駅は乗り継ぎ割引適用外なので要注意!

この後、富山で特急ひだ名古屋行きに乗り継ぎ高山まで向かう予定だったのですが、糸魚川ー富山間の新幹線と富山ー高山間の在来線特急乗り継ぐため乗り継ぎ割引が適用されるかと思いました。

乗り継ぎ割引というのは新幹線と在来線特急に乗り継ぐ場合に限り在来線特急の特急券が半額になるというものです。

富山駅から高山駅までの道のり
富山駅から高山駅までの道のり。名古屋行きの特急ひだで1.5hほど

しかし、富山駅は乗り継ぎ割引の適用外だそうです。それは知りませんでした。

おそらく富山駅の場合、新幹線はJR西日本が在来線はJR東海が管轄しているという会社間をまたぐ移動になるため適用されないのだと予想されます。

新幹線はJR西日本在来線はJR九州が管轄している九州の小倉駅・博多駅も乗り継ぎ割引の制度も平成23年に廃止になっているようです。

ちなみに、北陸新幹線で乗り継ぎ割引が適用されるのは長野、上越妙高、金沢だけということだそうです。

かもめ
乗り継ぎ割引は新幹線と特急列車を乗り継ぐ場合に特急列車の特急料金が半額になるという制度。
かなりお得なのでぜひ利用してもらいたい制度だが、使えない駅もあるみたいなので要注意。

富山駅でブラックラーメンと絶景を望む

富山では滞在時間が3時間弱あったのですが念願のブラックラーメンを食べることができました 。

富山ブラックラーメンとは肉体労働者の為に作られた塩辛いラーメンのことで、ご飯のおかずとして開発されたものです。

富山ブラックラーメン
富山ブラックラーメン

実際この写真からわかる通り、ラーメンだけを食べるとかなり塩辛くとても食べられたものではありません。

しかし、ご飯と一緒に食べるとかなり美味しいのが驚きです。

ラーメンとご飯のセットを頼んだのですがあまりにも塩辛かったためご飯おかわりしてしまいました。

つまり、このラーメン一杯でご飯2杯食べれるということです欲を言えばもう一杯欲しかったです。

当時の肉体労働者からすればこのラーメンでご飯が一杯食べられるので重宝がられたでしょう。

元祖富山ブラックラーメン 西町大喜 【西町大喜の富山ブラックを、是非お召し上がり下さい!】

富山ブラックラーメンの西町大喜。創業昭和二十二年、味の秘訣はオヤッさん秘伝のタレにあり。富山ブラックの元祖である西町大喜…

その後時間を持て余していたので、グーグルで観光地を検索してみたら(富山に着いてからどこに行くか決めるくらいノープランでした)、近くに富山市役所の展望台があることがわかりました。

さっそく行ってみるとこのとおり素晴らしい眺め。休日だったので市役所は休みでしたが、展望台は開いていました。

富山市役所展望台からの眺め
富山市役所展望台からの眺め
かもめ
この市役所からの眺めはYouTubeでライブカメラ映像も配信されていますが、このように立山が綺麗に見える日は少ないみたいです。
本当に良いタイミングで行きました。運が良いです。

特急ひだで高山へ

富山から乗車する特急ひだは飛騨山脈の山間を宮川に沿って走ります。宮川とは岐阜県内の名称のことで富山県内に入ると有名な神通川と名前を変えます。

大糸線における姫川と同様に高山本線も宮川に沿って走ります。

川が蛇行するのに従って千も他行しているためかなりノロノロ運転でとても特急とは思えない走りですが、宮川(神通川)の美しい長めを楽しむことができ、良い路線です。

また、このひだ号はワイドビューひだとも呼ばれ初日に乗車したワイドビュー南紀と同様座席が一段高いところに設置してあり窓も大きくなっています。そのため肘掛けと窓のサッシとの高さが同じくらいにありこれはとても珍しいことです。

ワイドビューひだの窓は大きい
ワイドビューひだはこのように2列で1つの窓という「連続窓」と呼ばれる窓になっており景色が良く楽しめる。しかし、連続窓の前側に座ってしまうと窓枠とカーテンで見える範囲が狭くなるので、窓割を考えて、後ろの席を取ることをお勧めする。

高山に到着。高山駅では富山からやってきたひだ号(乗ってきた編成)ともう1つの編成を連結します。高山から先は需要が増えるので長くするというわけです。

高山駅での連結作業(特急ひだ)
高山駅での連結作業

今日は高山のホテルアルファーワンを予約しています。

どうしても高山に宿泊したかったのには理由があります。 高山も先日回った中山道の旧宿場町同様古い町並みが残る町です。その古い町並みを夜散歩して回りたかったのです

人がいない時間帯にゆっくり観光地を見て回るほどの贅沢はありません。夜散歩して回るというのは明かりもあり幻想的な光景が期待できます。

そしてとったのがこちらの写真の数々。 旧中山道の宿場町である妻籠宿・馬籠宿・奈良井宿と回ってきましたが、これらの宿場は街灯があまりないです。

一方で高山は裸電球がこのように所々に設置してあります。そのためいい街並みの小道はそれなりに明るく写真も高山の方が映えるように感じました。どちらが好みかはその人次第といった感じでしょうか。

高山の古い町並み 高山の古い町並み 高山の古い町並み

明日は5泊6日に及んだこの中部地方くるっと一周旅行の最終日。朝にこのホテルを出発し下呂温泉に浸かって帰ります。

それではここまで読んでいただきありがとうございました。

 

南小谷駅 あずさE353
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