なんとなく勢いで買ってしまいました…
車の運転免許は持っていたのですがペーパードライバーなので公道に出るのが怖かったです。
そんな状態なのに二輪車の免許を取ってしまうなんて…(と言っても小型原付二種の免許ですけど)
でも、普段から自転車には乗っているのでバイクの方が感覚はが似ていて運転しやすいと感じます。
とりあえずバイクで道路交通法を復習しつつ、自動車のペーパードライバーを脱出するには良い準備運動になるんではないでしょうか?と思ってます。
昔からバイクには乗ってみたかったんですよね。
ただそこまでぶっ飛ばして乗るわけでもないし、高速に乗りたい欲があるわけでもないので燃費の良い、取り回しのしやすい小型のカブにしました。
今回はこのカブを購入してから私の最初で最大のツーリング「四国ツーリング」に出かけようと思います。
神戸から高松へ(ジャンボフェリー)
まずは神戸港からジャンボフェリーに乗って高松港へ向かいます。
神戸と高松はジャンボフェリーが1日4便、4時間半程度で結んでいます。
私が今回乗船するのは深夜1時ぐらいに出発する深夜便。夜10時頃にのそのそと家を出発してぼちぼち港まで向かいます。
ジャンボフェリーには現在2隻の船が就航しているようです。それが「あおい」と「りつりん」。
「あおい」は最近就航したとても新しい船で是非こちらに乗ってみたかったのですが、深夜便は「りつりん」での運転になるようです(残念…)。
3時間半しかありませんがとにかくゆっくり寝るために奮発して個室を取りました。
けど興奮と不安と期待でほとんど寝られなかったです…
1日目 土讃線を南下(高松→高知)
午前5時頃に高松港に到着。とりあえず腹ごしらえと行きましょう。
初日は高知を目指すので丸亀の方に進路を進めつつ、適当なうどん屋さんでうどんモーニングを済ませます。
近くに展望台があるようなので登ってみました。
向こうの方に本四備讃線の鉄道橋が見えますが、写真じゃ分かりづらいですかね。
さてこのまま高知方面を目指します。
私は他の記事を読んでもらえるとわかるように秘境駅が好きなのですが、秘境駅は列車の本数が少ないからこそ秘境駅なのであって、なかなか訪れるのが難しいです。
土讃線には私の気になっていた秘境駅がいくつかあります。
今回はバイクなのでそれらをちょこちょこと訪れながら高知まで向かいたいと思います。
黒川駅
まず訪れたのは黒川駅。
讃岐財田という撮り鉄に有名な駅がありますが、その次が黒川駅です。
特急南風で高速で通過する際に気になった駅で、高い盛土の上にポツンと屋根だけがある駅がとても印象的でした。
そして周りには当然何もありません。
バイクで訪れてもやはり周りには数軒の民家だけという立地でした。
ちなみにこの黒川駅の隣があの有名な坪尻駅になります。
坪尻駅
坪尻駅は県道から20分程度藪漕ぎしたところにあります。
県道の看板でも坪尻駅600mと書かれてあります。
ただの600mなら良いのですが藪こぎの600mです。さらに帰りは上り坂になります。
さすがに坪尻駅の到達は断念。
その代わり上の高台から坪尻駅が一望できる展望台のようなところが設けられているのでそこから写真を撮ることができました。
箸蔵駅
坪尻駅の次は箸蔵駅。
列車でもそうですが坪尻からしばらく下り坂が続きます。少し山が開けて民家や商店が並び始めるとそこが箸蔵駅です。
今までとんでもない山の中をずっと走ってきたので箸蔵駅でも大都会に見えます。
祖谷のかずら橋
ここから先は土讃線のハイライト区間とも言える大歩危、小歩危の景色が広がっていきます。
小歩危駅はどんな駅なんだろうと期待していましたが、国道の脇の階段を上ったところにあるポツンとした駅でした。
大歩危駅をスルーしてさらに山の多くに入っていくと祖谷のかずら橋があります。
ゴールデンウィークのど真ん中ということもありかなりの観光客がいました。外国人観光客も多かったです。
日本最後の秘境と言われるだけあって周りは緑だらけ。こんなところバイクか自家用車じゃないと来れないですね。
小便小僧
祖谷まで来たら有名な小便小僧も見て帰りましょう。
バイクだったのでスルスルと難なく来れましたが、この辺の道はかなり狭くなっています。
特に小便小僧からもう一度小歩危の方に抜けようとするとかなり狭い道です。車での来訪は避けた方が良さそうです。(小便小僧の目の前がUターンできるくらいのスペースが広がっているので車はそこでUターンして大歩危方面まで戻るのが吉です)
大歩危峡
ゴールデンウィークということもあり大歩危峡ではたくさんの鯉のぼりが泳いでいました。しかしこれどうやって向こう岸に渡したんでしょうね?
ゴールデンウィークはお日柄も良いということもあり大歩危峡周辺はツーリングのおじさんだらけでした。皆さん1000ccくらいあろうかという大型バイクに乗っている中で、小さなカブがポツンと1台。後ろからビュンビュンと抜かれながらトコトコあゆみを進めます。
杉の大杉(大杉駅)
やってきました大杉駅。
この大杉は近くにある杉の大杉が由来になっています。
昔美空ひばりさんがこの杉に向かって日本一の歌手になれますようにと願い事をしたということから美空ひばりさん関連のものがたくさん周囲にはあります。しかしこの杉デカすぎます。
新改駅
さてここからは私が一番楽しみにしていた新改駅に向かいます。
新改駅も秘境駅ランキングではトップ10に入るくらいの秘境駅で土讃線では坪尻駅に次ぐ秘境駅として知られています。
また、スイッチバックの駅としても有名ですね(坪尻もスイッチバックですが)
新改駅に向かう途中こんなバスを見つけました。いつからあるんでしょうか。この廃バスが秘境感を高めます。
車1台がギリギリ通れるような細い道路をくねくねと上り新外駅に到着です。
ちょうど特急南風が新外駅には目もくれず高速で通過していきました。
そしてなんと運の良いことに1日6本の普通列車が到着しました。運転手さんに乗客と勘違いされては困るので柵の外から写真を撮ります。ちなみに中には誰も乗っていませんでした。
高知行ったら居酒屋土佐に行っとけよ!
新改駅からはずっと道をかけ下り土佐山田の町に出ます。
この辺の道は結構勾配が激しくクネクネとカーブしながら駆け下っていく感じなので運転していてちょっぴり怖かったです。
そのまま珍駅名で有名な御免などを過ぎて高知市街に突入。
ファミリーマートで卵サンドを1つ食べましたが、それ以外朝からまともな食事をしていなかったのでとてもお腹が空いています。
私はお酒を飲まないのですが、高知に来たらここは絶対行っとけという居酒屋があります。
それが高知駅の隣にある居酒屋土佐というお店。
バカでかいおにぎりやバカでかい卵焼きそれに当然カツオのたたきなども食べれます。
今回はクソデカおにぎりとクソデカ卵焼きそして冷奴を注文しました。
おにぎりはとても大きいので女将さんが食べれなかったら持って帰っていいよと言ってくれたのですが、食べきってやりましたぜ。
2日目 高知→足摺岬
2日目も引き続き土讃線を南下していきます。
土讃線と言うと高知までというイメージが強いですが、実はこの先の窪川駅まで土讃線ということになっています。
もっと言うと窪川から先はJR四国ではなく土佐くろしお鉄道になっているだけのことなので、この線路の終点の宿毛駅までが土讃線と考えた方が自然かもしれません。
終点の窪川駅は宿毛・宇和島方面へと線路が連続しており、長大幹線の終着駅という印象は薄い。
高知駅にほど近い快活CLUBを出発して土讃線を西に向かいます。今日の予報は雨模様。どこまで天気が持ってくれることや。
にこ淵
途中で沈下橋などを見つつ、以前も行ったにこ淵に寄り道してみたいと思います。
これがそのにこ淵。
2年前に行ったでしょうか。当時に比べるとやはりあまり綺麗さがありませんね。こういったところは天候に大きく左右されるので運の様子が大きいです。
そして残念ながらここから雨が降り出してしまいました。
安和駅
さらに途中安和駅にも寄り道。
JR四国というと海に近い駅というところで下灘駅が有名ですが、個人的にはこの駅の方が綺麗だと思います。(下灘駅は青春18きっぷのポスターで取り上げられたのでそれで有名という理由もありますが)
しかしこの安和駅もやはり天気が微妙。
全然関係ないですが「あわ」と言うと四国では徳島県(阿波)に位置するように感じてしまいますが高知なんですね。
道の駅めじかの里にて
今日は足摺岬にある宿に予約を取っています。
宿に行く前に、近くの道の駅にて夕食を済ませてから行きましょう。
足摺岬といえばカツオです。
漁師さんのがまかないとして食べているといういろんな海鮮が乗ったどんぶりを食べましたが、この黒いタレがとても美味しかったです。
そしてだしスープからセルフで置いてあったのですがこれがまた絶品。3杯くらい飲んでしまいました。
民宿にチェックイン
シューズカバーも履いていたのですが宿に着いたところには靴下や服までビショビショ。
宿の方にドライヤーを借りつつ靴を乾かすことにしました。
この日泊まった宿民宿西田さんはご主人がとても親切な方で館内に温泉もあるのでかなり安くて最高の宿でしたよ!オススメです。
鉄オタがツーリングしてみた感想
翌日はこのまま八幡浜まで行って、八幡浜から九州への連絡フェリーに乗って別府に入り、そこから実家のある北九州まで帰りたいと思います。
どうなることかと思いましたがとりあえず安全にツーリングを得ることができて一安心。
バイクの旅も普段鉄道ではいけないところに行けるので結構面白いですね。
ただ運転中は地図を取り出して地形を見る、みたいなことができないので私がよく列車の中でやっているGoogleマップを取り出して地形や市街地の広がり具合を見ながら妄想するみたいなことができなくてちょっと残念でした。
Wikipediaを取り出して一駅ごとにWikipediaのページを読んでいくみたいなのも結構面白いんですよね。
四国オレンジフェリー
ちなみに帰りは同じく別府から八幡浜までのフェリーに乗り、100km程度運転して、東予港から四国オレンジフェリーで大阪に帰りました。
このオレンジフェリーはフェリーの中では珍しく全室が個室になっているフェリーということで、料金の割にはかなり豪華さが際立ち面白いフェリーでした。