皆さん、こんにちは。かもめ(@kamomeNo3885)です。
今回はこのような中部地方をぐるっと1周するようなきっぷを用いて中山道と飛騨路を巡る旅行をしています。
2日目のルートはこのような感じ
今日の目的は
- 妻籠宿を見物
- 馬籠宿を見物
- 奈良井宿を見物
と、中山道の宿場町巡りです。
それでは出発!
名古屋から中山道は南木曽駅へ
朝6時30分に宿泊したホテルを出発し、宿泊した格安ホテルを出発し名古屋駅に向かいます。
名古屋からは特急しなの号に乗り南木曽駅まで向かいます。
ホテルから名古屋駅までは歩いて10分程度だったのですがここまで早く出発したのには理由があります。あわよくば先頭車両が自由席である可能性にかけたのです。前面展望が楽しめるかもしれないので一番先に列車に乗り込み前面展望席を確保するためでした。
しかしよくよく考えると名古屋から長野方面に向かう特急しなのは1号車(先頭車両)はグリーン車です。そのため無駄に早く名古屋駅について時間を潰す羽目になりました。と言っても20分弱ですが。列車が早めに入線してくれたため列車の中でのんびりと過ごすことにしました。
先ほども書いたとおり本日の第一走者は特急しなの1号。
実はこの列車乗るのは初めてなのですが振り子式制御装置が付いており、かなり速いことで有名です。次の停車駅は千種。この千種も名古屋の都市圏内の駅なのですが、った5分ちょっとの走行の間に時速120キロ130キロとどんどんかっ飛ばして行きます。非常に乗っていて楽しい車両でした。
南木曽駅から妻籠宿へ
名古屋を半袖 T シャツの上からウィンドブレーカーと言う格好で出発したのですが、南木曽駅に着いた瞬間その寒さにびっくりしました。
かなり寒い。そのため南木曽駅に着いた瞬間いそいそと待合室に入り、上から長袖のシャツを重ね着します。それでもまだちょっと寒かったです。
特急しなのを使えば名古屋駅から南木曽駅まではちょうど1時間。7時発のしなのなので8時ちょうどに南木曽駅に到着しました。
8時15分南木曽駅から妻籠宿行きのバスが出ます。南木曽駅から妻籠宿まではバスで7分。つまり、8時半には妻籠宿に着いてしまうので、かなりアクセスの良い旧宿場町と言えるのではないでしょうか。
Google 先生によると歩いても20分程度だったので、歩いても良いかなと思ったのですがバスに乗ってみてわかりました。途中歩道のない道路を走るためこれは必ずバスに乗ったほうがいいです。
ちょうど7分後妻籠宿バス停に到着。ここで嬉しいロッカーを見つけました。しかも100円かなり安い。
にもかかわらずこの100円は利用後に帰って来るそうです。こういう観光地にこのようなコインロッカーがあるとすごく助かります。ということで大荷物で旅行していて私は早速このロッカーに荷物を預けることにしました。
身軽に財布と携帯だけ持って妻籠宿観光に出発します
。妻籠宿の古い街並みが残るエリアはバス停からちょっと坂道を歩いたとこ。すぐ2、3分で着きます。こう考えるとやはり妻籠宿はかなりアクセスの良い立地と言えるでしょう。
妻籠宿はこんな感じのところ。
全く人がいませんでした。それもそのはずまだ朝9時前。特に観光地化された様子もなく、中山道沿いには地元に密着した感じの金物屋さんやこの辺の木曽の材木を使った木材屋さん(何かでは木でできた米びつやしゃもじまな板などを売っていました)、和菓子屋さんなどが並んでいました。
妻籠宿の端っこまでいくと、こんな看板を発見。次の馬籠宿までは7km弱だそうです。
旧宿場町の入り口には表札場と呼ばれる場所があり、宿場内のおきてやルールを定めた看板があります。つまりこれがあるとここから先は宿場町ですよという合図です。
そこからちょっと行ったところには枡形(ますがた)と呼ばれるものがあります。
宿場町内が一直線で最後まで見渡せないようにわざと直角に曲げた地形のことです。悪い人がやってきてもう宿場町内が一気に見渡せないというメリット以外に敵から攻め込まれた際に隠れやすい逃げやすいというメリットもあります。
宿場町の用語紹介しておきましょう。
まず、本陣と呼ばれるものがあります。これは殿様が泊まる旅館のことで、宿場内で最も豪華な旅館といえます。
次には脇本陣と呼ばれるものがあります。これは殿様のお付きの人が泊まる旅館です。 本陣の次に豪華な旅館が脇本陣です。どうしても参勤交代する殿様は一人じゃありませんから、各地の殿様同士がブッキングしてしまうということがあります。 そうなると片方のお殿様は本陣に泊まる事が出来ません。その際は脇本陣を利用したそうです。つまり、脇本陣は本陣のサブ的な役割も果たしていたということです。
この本陣と脇本陣両方を備えていることが宿場町の最低条件となっていたそうです。本陣と脇本陣は両方公営の施設ですが、本陣は旅館業を専門で行なっています。しかし、脇本陣は空室になる場合もありますから、旅館業は副業として営んでいたそうです。
さてこちらが妻籠宿の本陣。これは復元されたものだそうですが、脇本陣はそのままの形で残っており重要文化財となっています。
また明治時代には明治天皇がここを訪れ宿泊したとも案内の人から伺いました。
なぜ明治天皇が本陣ではなく脇本陣に泊まったかということですが、本陣は旅館業専業のところですから明治時代に入り参勤交代が終了すると廃れてしまいました。
しかし、妻籠宿の脇本陣のご主人は酒屋さんだったそうで、明治時代に入ってからもどんどんお金を儲けていきました。つまり立場は逆転してしまったということです。そのため明治時代に入ってからは本陣よりも脇本陣の方が豪華ということになってしまい明治天皇も脇本陣にご宿泊されたということです。
実はこの本陣と脇本陣それと妻籠宿の歴史博物館全て見て回るのに入場券700円必要だったのですが、私が違うところをぶらぶらしていたため見て回る時間は30分程度しかありませんでした。かなりもったいないことをしました。
しかし、先ほどの明治天皇の逸話や本陣、脇本陣立場逆転の話など案内の方から伺うことができたので、十分元は取れたと言えるでしょう 。
妻籠宿から馬籠宿へ
妻籠宿を後にし再度妻籠宿のバス停から次の馬籠宿に向かいます。馬籠宿までは距離にして7km弱。バスに乗ると30分弱で着きます。
しかしながら途中標高790mの馬籠峠を越える必要があり、当時の歩いて行く人はかなりの難所だったことが伺えます。バスもこの峠を登るために急な坂道をくねくねと登っていきます。
馬籠宿に到着。景色はこんな感じ。かなり標高の高いところであるのが分かります。向こうに見えるのは恵那山です。
馬籠宿はこのように宿場町自体が坂道に沿ってできた宿場です。
ちょうど道の登ったところに「陣場」というバス停があります。さらにこの坂道を下ったところ(宿場の端っこ)に「馬籠」というバス停があります。
馬籠宿は全長600メートルの石畳の上に宿場が並び延々と坂道が続きます。
そのため上り坂を避けて楽な観光がしたい方は坂道の上の陣場というバス停で降り、下り坂で観光し、坂道の下の馬籠で再度バスに乗って帰るというルートがお勧めです。
馬籠宿は妻籠宿とは異なりかなり観光地化されていました。
お土産屋さんもあり馬籠宿オリジナルの T シャツや、ご当地のお菓子、カフェなどもあります。建物は古いけれども中で売っているものは最近のものといった感じです。ちょうど京都や奈良の観光地をイメージしていただけると良いでしょう。
あと、なぜか馬籠宿にはネコが多かったですね。飼われているのでしょうか?
馬籠宿にも当然桝形がありました。
妻籠宿と馬籠宿 どっち派?
中山道の宿場といえば妻籠宿と馬籠宿は隣同士の宿場町ということもあり並んで称されることの多いところです。妻籠宿とか馬籠宿と入力すると予測変換で「妻籠宿 馬籠宿 どっち」というのが出てきます 。
個人的には妻籠宿の圧勝でした。
南木曽駅からバス7分と言うアクセスの良い場所にあり、かつあまり観光地化されていなかったのがポイントです。
いいことか悪いことか分かりませんが馬籠宿よりも随分人は少なかったように思います。(これは妻籠宿に訪れたのが朝早くだったためという理由もあるかもしれませんが)。
それと坂になっていないので観光が楽というのもあります。
また、あまり観光地化されすぎていないもの高得点です。
妻籠宿と馬籠宿。
少し歩いただけで全く違う雰囲気を楽しめるところです。ぜひ Google ストリートビューなので少し散策してみてはいかがでしょう。同じ中山道の隣接する宿場町ですが全く趣味嗜好が異なるということが見て取れるかと思います。
正直馬籠宿ではバスの時間まで1時間ほど時間を持て余してしまい(坂道ばっかりで疲れたのもある)、近くのお茶屋さんに入って最後の1時間は羊羹と抹茶をすすっていました。 これで880円。かなり観光地価格かと思いましたが、ゆったりした時間を過ごすことができ、観光客だらけの混雑した馬籠宿の中で、休憩することができました。
馬籠宿からは本日のお宿奈良井宿へ
さて馬籠宿から再度バスに乗り南木曽駅まで戻ります。
南木曽駅からは 普通列車に乗り奈良井駅に向かいます。南木曽駅から奈良井駅までは普通列車で一時間半程度。結構かかるので本当は特急列車にでも乗りたかったのですが、奈良井駅は特急列車が停車しないので仕方ありません。ここから先中央本線は中山道の宿場町に沿って走ります。途中、寝覚の床という長野県歌「信濃の国」にも歌われた景勝地が列車の中からでもちらっと見えます。
奈良井駅に到着。
奈良井駅から歩いてすぐのところに昔の街並みを残した宿場街が広がります。
先ほど訪れた妻籠宿、馬籠宿も中山道の宿場町でしたが、この奈良井宿は規模が違います。
奈良井千軒と昔から言われ長い宿場通りに昔ながらの旅館や民宿がずらりと並びます。
本日はここの民宿かとうさんにお世話になることにしています。
入った瞬間に実家のような安心感。
それもそのはずここの宿の方はちょうど私の両親と同じぐらいの年で、しかも本日の宿泊客は私だけだそうです。 まさに実家に帰ってきたような感じ。
お部屋はこのような感じです。
私は長野県の標高の高さと寒さをなめており、名古屋は昼の気温は20℃に達そうかというところだったのに、この日の奈良井の夜の気温は一桁台。こたつと電気ストーブが助かりました。
奈良井は近くの町である塩尻からそこまで離れておらず、塩尻のビジネスホテルを取ってもよかったのですがどうしても奈良井に宿泊したい理由がありました。
こういう宿場街は観光地になっているので人が少ない時間帯に写真を撮ったり散策したりしたかったのです。早朝の散歩や夜間の散歩が楽しみです。これは宿場町の宿に宿泊した人だけの特権。早速夜間のお散歩に出かけます。
最高過ぎました
全く人通りのないところを誰にも邪魔されずに散策写真撮影を楽しむことができました。やはりこのような写真が撮れるのは宿泊者の特権ですね。
でも本当に人通りがなかったので少し怖かったです。
この時周りに誰もいなかったため初めてマスクを外して装着したのですが、周囲の建物が木造であるためかこの宿場通り自体に木のいい香りが漂っていました。
民宿の夕食はこのような感じ。
このご時世だけに食事の提供をスタイルが心配だったのですが、何せ宿泊者は私だけなのでこの部屋に私一人だけ。全く心配することなく食事をいただくことができました。
翌朝も早朝に起きちょっと外を散歩。
天気があいにくだったので、またリベンジしたいです。
朝食もいただくことができました。
この民宿、一泊二食付きで9300円。
かなり安いのでおすすめです。民宿の方もとても親切で、 このご時世で予約が少なくなっているのかとても歓迎してくださいました。 木曽ひのきを使ったお箸のお土産までもらってしまいました。
私が奈良井宿のお宿を予約しようとした時はどの宿も満室で、空いてるのは民宿かとうさんだけだったのでここを予約したのですが、ここの方に聞いた話によると、どこの宿も間引きをして人が密集しないようにしているそうです。
なので満室と書いていても実質は一組二組だけのような感じで満室ではないそうです。
複数人の旅行ならば感染のリスクが高まるので嫌われるところですが、私のような一人旅の人間は歓迎してくださいました。正直今回の旅行も行くかどうか迷ったのですが、あんなに歓迎してくださるなら少しでも宿泊業の方の力になれたと思って良かったと思っています。
明日は少しお休み。松本まで少しだけ移動し、ホテルでゆっくり過ごします。それではここまで読んでいただきありがとうございました。
後日、大阪から中山道の宿場町をめぐる2泊3日の旅行をしてきました。
その模様はYouTubeにも投稿しています!
皆さん、こんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。 今回は電車で気軽に行ける中山道の宿場町めぐりについてご紹介したいと思います。 中山道の宿場町といえば、以前こちらの記事で妻籠宿、馬籠宿、奈良井宿についてご紹介しまし[…]