皆さん、こんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。
今回は電車で気軽に行ける中山道の宿場町めぐりについてご紹介したいと思います。
中山道の宿場町といえば、以前こちらの記事で妻籠宿、馬籠宿、奈良井宿についてご紹介しました。
今回もこれらの宿場町を回って行きますが、興味がある方はこちらもご覧ください。
奈良井宿にいたっては3度目の訪問となりました。それくらい私のお気に入りの場所です。
こんにちは、かもめ(@Twitter)です。 急に雪景色が見たくなって家を飛び出して、北陸、長野県白馬村と回ってきて今回はここ塩尻駅から出発します。今日はこの旅の3日目です。 まず中央西線の普通列車に乗って30分ほど奈良井駅を目[…]
皆さん、こんにちは。かもめ(@kamomeNo3885)です。 今回はこのような中部地方をぐるっと1周するようなきっぷを用いて中山道と飛騨路を巡る旅行をしています。 2日目のルートはこのような感じ [caption id=[…]
この行程は大阪駅から出発し、大阪駅に帰ってくるまでの2泊3日の行程になっています。
関西圏にお住まいの方はこれを真似するだけで素晴らしい中山道の宿場町めぐりができること間違いなしです。それでは出発しましょう。
記事を読むのがめんどくさい方はこちらの動画でも紹介しています。
第1日目 大阪駅~大垣駅

大阪駅から出発!
この日は11月12日土曜日です。
私が今いるのは大阪駅。
この旅行の行程は中山道の宿場町をぐるっと回りつつ、大阪まで帰ってくるような行程になっています。
まずは大阪駅できっぷを買いましょう。
きっぷはみどりの窓口で対面販売でなくとも自動券売機で簡単に購入することができます。
帰りは長野県の松本から高速バスで戻って来る予定なので大阪駅から松本駅までのきっぷを買います。

片道きっぷは距離が100キロを超えると有効期限が2日以上になり途中下車可能となります。
このきっぷの有効期限を3日になっています。これは明後日に松本駅に着くまで使い続けるきっぷですので無くさないようにしましょう。
さてまず10時発の新快速に乗って京都方面を目指します。
10時大阪駅発
醒ヶ井宿へ
途中の米原駅でさらに東方面の東海道線に乗り換えます。
米原駅は新幹線も止まる駅でここで在来線はJR西日本からJR東海の管轄に切り替わります。JR東海の場合は印象的なオレンジのラインの列車に変わります。
新大阪からこの米原まで新幹線に乗ってきてもよかったのですが、この辺は新快速が速すぎるため新幹線に乗ったところでそこまで時間短縮にはなりません。新大阪で乗るのは良いのですが米原に停車する新幹線は本数が少ないですからね。米原での乗り換えを考えていると新快速に乗るのとあんまり時間短縮効果はないということになってしまうのです。
ということで米原駅から1駅先の醒ヶ井駅で下車します。
第一宿場町 「醒ヶ井宿」
12時5分 醒ヶ井着
大阪駅から2時間ちょっとで醒ヶ井駅に到着しました。
今回の旅で最初に訪れる宿場町は醒ヶ井(さめがい)宿です。
ここはその名の通りJR東海道本線の醒ヶ井駅から歩いてすぐのところにあります。
この宿場町が有名なのは何といっても水。
日本の名水百選というものがありますが、この醒ヶ井の水は日本一に選ばれているのです。
水が美味しいところには宿場町ができます。江戸時代の人はみんなここで休んで水を飲みながら休憩していたのでしょうね。
醒ヶ井駅から少し歩くとこのように昔ながらの建物が残った中山道に出ることができます。
その脇をとてもきれいな水が流れています。
この中山道を駅から反対側にずっと歩いていくと居醒の清水と言う名所に着きます。
ここが水源地となっており日本一の名水がこんこんと湧き出る様子を見ることができます。
以前、夏に来た時はこの日本一の水が流れる水路の上でスイカやキュウリといった夏野菜が冷やされておりとても風情があったものです。
醒ヶ井宿は駅から歩いてすぐのところですので1時間程度も見物の時間を作っていれば十分でしょう。
醒ヶ井駅も30分に1本は列車が確保されています。
今日の宿泊地は大垣!
14時37分 大垣着
さて1日目の行程ですが大阪を出発し、醒ヶ井宿に行ったところで今日は早めにホテルに入ります。
大垣に着いたのはだいたい2時半ぐらいでしょうか。
しかしこの大垣にも見ていくべきところがたくさんあります。
中山道の宿場町は大垣市内であれば赤坂宿というところがあります。
これは今の東海道本線の支線にあたる美濃赤坂支線の美濃赤坂駅付近に設けられた宿場で、現在の大垣市の中心駅である大垣駅からは少し離れています。
なので私が今日滞在している大垣駅周辺は宿場町はなかったのですが、それでも昔ながらの名勝がたくさん残っています。
大垣は水の都
鉄道マニアにとっては大垣は鉄道の街といった感じですが、実は大垣は水の都としても知られています。
その証拠に街の中には至る所に水が沸いており夏の名物は水まんじゅうが知られています。

駅から少し歩いたところには綺麗な水路があり、大きな鯉がたくさん泳いでいました。
またホテルの前にあった神社には井戸が掘られており水が大量に湧いていました。地元の人がひっきりなしに訪れてはタンクやペットボトルに水を入れて持ち帰っていましたよ。
私も水筒の中身が空だったのでここで給水させてもらいました。

さらに大垣の名物といえば大垣城。お城の規模は小さいですがそれでも戦国時代に建てられたお城が残っています。
さて明日は7時半大垣発の列車に乗って名古屋方面を目指すので早めに就寝するとしましょう。
泊ったホテルはこちら。結構安くて良いホテルでした。
2日目 大垣駅~奈良井駅

おはようございます。
2日目は大垣駅を7時39分に出発する列車に乗り、まず名古屋を目指します。名古屋は30分ちょっとで到着です。
そして名古屋駅では8分の乗り換えで中央本線中津川行きに乗り換えます。
9時45分中津川着。

10時18分 南木曽駅着
南木曽駅前からは10時40分に妻籠宿を目指すバスが出ています。このバスに乗れば妻籠宿までは10分足らずで到着します。
南木曽駅から妻籠宿まではそれほど距離は離れていないのですがGoogleマップによると歩いたら40分程度かかるようです。
さらに歩道のない交通量の多いところを横切る必要があったり、道幅が狭かったりするので歩いて行くにはちょっと危険かなといった感じがします。
バスは1日5分程度と本数がかなり少ないですがバスの時間に合わせて訪れることをおすすめします。

第二宿場町 妻籠宿
10時47分 妻籠宿着
中津川ぐらいから外国人のグループ客が目立ち始め。その方たちもやはり南木曽で降りて一緒に妻籠宿まで来ました。妻籠宿は外国人にも人気みたいですね。
帰りの列車は南木曽駅を12時19分に発車することになっています。妻籠宿での滞在時間は1時間くらいです。
古い街並みが整備されている区画はそこまで広くないので1時間もあれば十分です。
しかし妻籠宿の中にあるお蕎麦屋さんやおやき、お土産屋さんなどを回ろうとすると1時間ではちょっと物足りないかもしれません。
バスで来た場合はバス停から少し坂を登った所から妻籠宿のある旧中山道に入ります。
ここからの景色も十分良いのですが日本で最初にこのような古い街並みが残されることが決定した区画は右手に曲がってずっと先に進んだところにあります。
そこの区画に行くとこの光景よりももう一段古い町並みが並んでおり、それはそれは圧巻です。
バス停からは一番離れたところにありますのでこの付近で今日見て満足して帰らないように注意しましょう。


今年の3月に来た時にも会った猫さんがまだいました。この日が11月なので8ヶ月ぶりくらいの再会になりますが元気そうで良かったです。


11時頃に妻籠宿に行くととすでに観光客がたくさんいて写真を撮ったりするにはあまり好ましい状況ではなかったかもしれません。
以前ここに9時前に着いた時は行動制限期間中ということもあったかもしれませんが、観光客が誰もおらずこの宿場町自体を貸切で楽しむことができました。
人が少ない時間帯に来たい方は朝7時名古屋発の特急しなのに乗って南木曽で下車すると妻籠宿に8時42分に到着するバスに乗り継げるためそれで来るのがおすすめです。
南木曽駅から奈良井駅へ
さて南木曽駅まで戻って来ました。
次は12時19分に南木曽駅を出発する中央線の列車でさらに北に向かい1時間程度乗車、奈良井駅で下車します。
奈良井といえば中山道最大の宿場町、奈良井宿があることで有名です。
しかしこの奈良井という駅は木曽の谷の奥深くにあり列車の本数もかなり少ないですから行かれる際は時刻表に注意しましょう。
ちなみに奈良井駅はJR東海が管轄する区間の中で最高標高に当たる駅です。奈良井駅の標高は確か934mだったと思います。この時期はかなり気温が低くなるので奈良井に行く場合は服装に注意しましょう。
奈良井駅に着いた頃にはついに雨が降り出していました。若干テンションが下がりますがせっかくなら家に来たのだからしっかり楽しんで帰りましょう。
幸い今日は奈良井宿にある民宿に宿泊することになっています。明日の朝には天候が回復することを祈りましょう。

奈良井駅についたらまず右手に!
13時24分 奈良井着
奈良井駅を出ると左手が有名な奈良井宿です。かつては奈良井千件と呼ばれた古い町並みがずらっと並んで圧巻の光景です。
そのため駅を出るとすぐ左手方向に行きたくなるところですがここはグッとこらえて右手に進みましょう。
右手の坂道を少し上がったところに神社があります。その神社の参道の脇道に走っているのが旧中山道です。昔ながらの杉並木が残っておりとても風情があります。

さらにその杉並木を少し進むと二百地蔵と呼ばれるお地蔵さんがたくさんあるスポットに到着します。
これは今乗ってきた中央本線の線路を通す時に発掘されたお地蔵さんでここまで避難してきているのだそう。この二百地蔵と旧中山道の杉並木は是非見て頂きたいスポットです。

奈良井千件は伊達じゃない!
さてお待ちかねの奈良井宿に入りましょう。
さっきの坂道を下りていくとすぐにこのような光景の場所に入ります。奈良井千件とはよく言ったもので本当に千件あるかどうかはわかりませんが古い家屋がずらっと並びます。
今日はそのうちの一軒、「民宿しまだ」さんに宿泊することにしました。
お部屋は和室でとてもぐっすり眠ることができました。食事も量が多くとても美味しかったです。
2023年の春にはリニューアルを予定しているとのことで、リニューアルしたらまた訪れたいですね。
夜の撮影は宿泊者だけの特権!
夜は少し雨が上がっていたのでミラーレス一眼を持って少し撮影タイム。
夜の人通りの少ない時間帯に撮影できるのは宿泊者だけの特権ですよね!
3日目
おはようございます。今日が旅の最終日。
朝には雨も上がっていたので、人通りが少ない早朝のうちにまたもや撮影タイムです。
以前訪れた際に入った「かなめや」というお店の五平餅が絶品だったのでぜひ再訪したかったのですが、到着した日は定休日だったようです…


そのため翌日の午前中にその店「かなめや」に入って昼前の列車で塩尻方面に向かおうと思っていたのですが、民宿の方から塩尻まで行くバスがあると聞いてそれに乗ってみたくなり急遽予定を変更。
奈良井-塩尻間のきっぷの権利は放棄してバスに乗ることにしました。
奈良井-塩尻間は列車では30分で到着しますが、バスでは1時間かかるようです。
しかし途中の贄川宿などを通りながら塩尻を目指すとのことだったので観光がてら乗ってみることにしました。
しかもなんと運賃はたったの100円。これは乗るっきゃない!
ということで少し早めに奈良井宿を出発して塩尻に向かいます。
長野名物牛乳パン!
バスに乗って塩尻市役所前で下車。
乗っていたバスは塩尻駅前まで行くようでしたが一つ手前の停留所で降りることにしました。
というのもこの近くに長野名物牛乳パンの名店があると調べていたからです。
列車で行った場合は駅から少々離れていたのですが、バスが近くを通りかかってくれたためこれはラッキーとばかりにここで下車したのです。

さて買ってきましたこれが長野名物牛乳パン。地元民に愛されるお店は長野県内にいくつかあるみたいで、中でもこの塩尻のブーランジェリーナカムラは名店みたいです。
午後に行くと売り切れていることも多いみたいですが、朝早く出たので無事購入できました!
中にはクリームと砂糖が練り込んであるものが挟まれてありほんのり甘いクリームとジャリジャリした砂糖の食感が癖になるパンでした。
塩尻駅の山賊そばは絶対食べるべし!
塩尻駅で必ず下車する予定にしていたのはここでそばを食べるためです。
ここには日本一狭いとか言われる蕎麦屋があり、そこの山賊そばが私の大好物。
とても大きな山賊が1枚とそばの上に乗っかっており、しかもこの山賊もサクサクで胡椒が効いておりとても美味しいのです。
カロリーや量を気にする方のために山賊をハーフサイズにすることもできるようですが、やはりここまで来たら1枚丸ごと食べたいもの。
今回もとてもおいしゅうございました。

ちなみに塩尻駅から歩いて5分くらいのところに居酒屋山賊という店があります。
この店が山賊焼きの発祥のようです。以前この店に行ったことがあるのですが、元祖の山賊はとても大きいにも関わらず全く脂っこくなくサクサクしていてあっという間に食べ切ってしまいました。

最終目的地松本へ
さて塩尻駅からはきっぷの利用を再開。最終目的地の松本を目指します。
小松パン屋は撃沈…
松本では2時間くらいしか時間がなかったのですが、朝急遽列車ではなくバスに乗ったため少し時間的な余裕ができました。
正直言って時間を持て余してしまったのですが、やはり松本に来たら松本城は見ておかなくてはなりません。
ハローサイクルというアプリをスマホに入れておくと松本駅前で電動自転車が借りれるようだったので予めインストールしておきまいした。さっそく自転車を借ります。
松本駅から松本城まで歩いて行こうとすると15分か20分程度はかかるので意外と遠いんですよね。
まず向かったのは小松パン屋というパン屋さん。
ここも牛乳パンの名店のようでテレビやネット記事によく取り上げられています。画像検索をして一番に出てくるのもこの店の牛乳パンでしょう。
この牛乳パンが食べたくて訪れてみたのですがコロナウィルスの影響で予約販売に切り替えていたみたい。
何も知らずにふらっと訪れた私は入手する事が出来ませんでした。また次回の楽しみにとっておきましょう。

松本で紅葉狩り
その次に訪れたのは四柱神社と呼ばれる松本城の近くにある神社。ちょうどこの時期は紅葉の見頃で平日にもかかわらず多くの人が見物に訪れていました。
ようやく松本城へ
その後ようやく松本城に向かいます。
いろいろ寄り道してきましたがやはり松本城は何度見てもかっこいいですね。
私は普段姫路の近くに住んでいるので姫路城はよく見ますが姫路の白に対して松本の黒も大好きです。
どちらかと言うと私は松本城の黒の方が好きですね。と言ったら姫路の方に怒られるでしょうか。
さて松本では思いのほか時間が取れたのですが、急遽予定を変更したため特に松本で予定を立ててなく最後の1時間はカフェで仕事するなどして時間をつぶしていました。
松本から一気に高速バスで大阪へ
松本からは15時発の高速バスで、大阪まで戻ります。大阪に着くのは20時45分。料金は5,700円
松本-大阪は在来線を乗り継いでいくと時間帯によりますが7,8時間はかかります。乗り変えも4回くらいはあります。それで料金は6,380円。
特急しなのと新幹線を乗り継いでも4時間で10,800円かかります。
高速バスなら6時間で5,700円なので途中下車しないのであれば高速バスが圧倒的ですね。
そのため今回は行きは在来線のきっぷを買って途中下車を楽しみながら松本まで来て、帰りは高速バスで一気に帰るという行程を取りました。
バスから見える人の紅葉もとても美しかったです。

バスは定刻通り20時45分ぴったりに大阪に着きました。バスなので数10分くらいは上下するだろうと思っていたのですがぴったりついたので驚きです。
さてこのような中山道の宿場町めぐりの旅、YouTubeでも簡単な動画をあげていますので映像で見たいという方はぜひそちらもご覧になってみてください。
そして少しでも中山道の宿場町めぐりをしてみたいと思った方は是非この旅程を参考にしてみてください。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。