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山下発山下行き⁉同じ駅に連続2回停車するオモシロ列車を紹介!

こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。

今回は能勢電鉄の路線「能勢電鉄日生線」におけるオモシロ列車について紹介しましょう。

能勢電鉄とは兵庫県を走る鉄道会社であり、2路線あります。

阪急の川口能勢口駅からそれぞれ日生線が日生中央駅まで、もう一方の妙見線が妙見口駅までです。

途中、山下駅までは同じ路線であり、ちょうどアルファベットの「Y]字型の路線図となります。

能勢電鉄の路線図

この途中山下駅で面白い光景を見ることができます。山下発山下行きの列車です。

 

どういうことかと言うと、山下駅と日生中央駅の間の1駅間はこの1駅間だけを走るピストン輸送列車が設定されているのです。

この現象は日生中央駅から山下駅行きに乗った際に見られます。

山下駅の2番線に入線しそのまま折り返し日生中央駅に向かって進行方向を変える必要があるのですが、一旦川口能勢口駅方面に進行、スイッチバックして再度山下駅の1番線に入線するのです。

これならばただのスイッチバック。しかし、山下駅に2回停車しているのが面白い。

実は2番線、1番線両方の乗り場でドア扱いがあるのです。ここでわかりやすい説明のために山下駅の構造をご覧いただきましょう。

山下駅の構造。左から1番線で一番右が4番線。真ん中の2,3番線(写真を撮っているホーム)は島式ホームになっており階段を下りて下の改札階からしかアクセスできない。

 

まず、日生中央駅を発車した列車は山下駅の2番線に入線します。ここで対面の3番線にやってきた妙見口駅からの乗り換え客を迎え入れます。この接続の良さも素晴らしいです。

この時、私は日生中央駅から乗車していましたが、スイッチバックを見たいがために列車の中に留まっていました。

当然、乗客は私以外いません(ここが終着駅だから)。アナウンスでは「この電車は1番線経由、日生中央駅行きです。しばらくお待ちください。」と言っていました。普通の人が聞いてもなんのこっちゃ?という感じでしょう。

さて、妙見口からの乗り換え客を迎え入れ、列車は発車します。行き先である日生中央駅とは逆方向に。

この時点で、何も知らない乗客はかなり慌てるに違いありません。自分の行きたかった行き先とは逆方向に列車が発車したのだから、乗り間違えたと思うでしょう。

 

さて、列車は山下駅のわきの引き込み線に入り、進路を変え、再度山下駅1番線に入線します。

上の写真で言うと、2番線から写真手前方向に一旦進行し、そのあと左の1番線に帰ってきた形になります。

しかも、1番線では再度停車し、ドア扱いまであります。さっき山下駅には止まっていたはずなのに、なぜ1番線でもドア扱いする必要があるのか?

それは混雑緩和にあるらしいです。

どうやら2,3番線ホームには階段を降りて改札階からしかアクセスできないので下の階で混雑が発生するというのです。そのため、乗客が下の階で移動が発生しないように1番線にも列車を停車させているとのことです。なんとも乗客思いの素晴らしい会社ですね。

さて、私は日生中央駅に用はないので、山下駅1番線で下車しました。

 

つまり、駅の階段を使わずに2番線から1番線に移動できたことになります。なんともしょーもない話ですが非常に面白かったです。

なぜ、スイッチバックが必要なのか?ということについては山下駅の構造とある特急列車「日生エクスプレス」が関係しているのですが、ここでは長くなるので割愛します。以下の動画に詳しいです。

日生エクスプレスは阪急の梅田から日生中央までを結ぶ特急で路線図から明らかなように川口能勢口でスイッチバックします。川口能勢口駅では同じ改札内で阪急と能勢電鉄とに乗り換えられるのですが、これは能勢電鉄が阪急の100%子会社だからです。

しかし、直通列車まであるのに子会社化する意味はどこにあるのだろうか?経営に詳しい方がいたら聞いてみたい。

 

ちなみに、この日は

川口能勢口→日生中央→山下→山下→川口能勢口

という意味不明な工程を1回も改札を出ずに行きました。明らかな不正乗車であるですが、乗り放題パス「スルっと関西2dayきっぷ」を使っていたので問題はありません。

が、明らかに不正乗車の行動をしていたので、駅員さんには怪しまれたかもしれない。申し訳なかったと思います。

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