皆さんこんにちは、かもめ(@kamome_No3885)です。
今日は1月2日です。私は今、釧路駅に来ています。時刻は朝6時半。
まだ外は暗いです。
釧路駅は国鉄時代に建てられた民衆駅の駅舎が未だに使われています。
民衆駅とは駅舎の建設を国鉄と地元が共同で行い、その代わりに国鉄が民間に商業施設の設置を許可した駅のことです。
今でこそ駅舎内に国鉄以外の民間の商業施設が入っているのは当たり前ですが、当時は画期的なことだったようです。
民衆駅と言ったらこの四角い形に、上層階には国鉄の事務所が入っているなどしていることが普通で、天王寺駅や昔の豊橋駅も民衆駅だそうです。
この日の予定は以下の通りですが、網走からは結構適当になりました(笑)。列車遅延の影響で。
発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
釧路 | 638 | 茅沼 | 721 |
茅沼 | 916 | 網走 | 1153 |
網走 | 1510 | 北浜 | 1526 |
北浜 | 1700 | 網走 | 1717 |
タンチョウいっぱい茅沼駅
これから釧路駅を6時38分に発車する釧網本線の列車に乗り茅沼駅まで向かいます。
茅沼駅は国鉄時代からタンチョウ鶴への餌やりが行われていることで有名な駅です。
時期を問わず駅前にはたくさんのタンチョウ鶴が見られるといいます。
しかし、半年前に夏に訪れた時は一匹も見られなかったのでリベンジというわけです。(とはいってもその時は下車せず列車の中から目を凝らして探しただけなのですが)
途中、釧路湿原を走っている時にだんだんと空が白んできました。素晴らしい光景です。
釧網本線は釧路駅を出発するとこのように釧路湿原に沿って走っていきます。
途中にはそのものズバリな釧路湿原という駅もあります。
半年前に訪れた際はここで下車して近くの展望台に行きました。
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なお冬の期間はこの駅は臨時駅扱いになるようで、上り列車は全て通過するようです。
周囲には道路とかないですから除雪ができないのでしょうね。
この辺りで人気の列車といえば SL湿原号です。
夏の間は SLノロッコ号として運転され、冬も SL冬の湿原号として運転されています。
これらの列車は釧路駅から出発して途中の塘路(とうろ)駅まで向かいます。
しかし、釧路湿原の景色が最も美しくなるのは塘路や茅沼の間です。
おそらく線路設備の関係でSLは茅沼駅まではいけないのでしょう。なんとももったいない…
その車窓がこちら。
釧路湿原の雄大な風景を車窓左側に見ることができます。この辺りは釧路湿原の東端を走っていくような感じなので車窓左側が美しいと覚えておくと良いでしょう。
列車は定刻通り7時21分に茅沼駅に停車しました。下車したのは私含め2人だけ。
茅沼駅停車前から列車の中から見えていましたがここもめっちゃいます…タンチョウさん
夏は短い停車時間の間で色々目を凝らして一匹も見つけられなかったのに、冬に来てみると探すまでもありません。
やはり冬の方が見やすいのでしょうか。
茅沼駅は無人の駅となってしまいましたが、未だに地域の方が餌やりを続けているらしくタンチョウ鶴も何か食べています。
次の列車まで2時間くらいあります。
気温はマイナス10度。
この旅行のために防寒装備を色々買ったのですが、1番防寒が求められるのはこの時間だとわかっていたので持ってきたものを色々と着込みます。
茅沼駅の駅舎があるのですが暖房などついていないので避難も出来ません。
とりあえずこの寒い駅舎の中で色々と重ね着をします。
なんとタンチョウが駅のホームに立っている場面もありました。
日本で唯一、タンチョウと一緒に列車を待てる駅ではないでしょうか。
お客様、線路横断は危険ですからおやめください。
困ります!!あーっ!!!お客様!!困ります!!あーっ!!!
あーっおお客様!!#茅沼駅 pic.twitter.com/LivR8yc5rT— かもめ@旅行好き (@kamomeNo3885) January 2, 2023
散々タンチョウの撮影をしましたが、さすがに暇になってきたので周囲を散策。
茅沼駅周辺にはちょっと前まで茅沼温泉という温泉がありましたが、閉館してしまったようです。
でも実際に駅前では温泉が湧いており、それがそのまま道路の側溝に流れていたため道路脇から湯気が立ち上る光景はさながら温泉街といった感じでした。
動画も上げました↓
釧網本線で網走へ
次の網走方面への列車は定刻通り9時16分に来ました。
ここからは列車に乗って2時間飯網走に向かいます。
途中の野上峠という峠があり、その辺に川湯温泉や緑などという駅がありますが、この辺が一番雪深くなっていました。
釧路方面は太平洋側であるため雪が少ないと聞いていましたが、さすがに峠の上の方はかなり積雪があります。
手元のスマートフォンで気温を見てみるとマイナス20度!
気温も相当のようです。
実際に北海道の気温の低いランキングを見てみると大体この辺の川湯温泉などが上位にランクインしています。
それでも川湯温泉からは雪山登山を楽しんできたのでしょうか?ハイキング姿の乗客が何人も乗ってきました。
どうやったらマイナス20度で生還できるのか教えて欲しいです…
途中、鳥の大群が線路わきに集まっている光景がありました。
よく見るとやはり鹿の死骸があるようです。しかも2匹。
ここでもJR北海道の自然との共存の難しさを感じます
しかも、線路の右側にポツンと一人でいる鳥はオオワシではないですか!
驚いたものです。昨日の花咲線の記事でも書きましたが、「カラスが大量にいたらそのうち一匹はワシが混じっている説」はやはり正しかったようです。
知床斜里駅からはオホーツク沿岸に沿って列車は走るようになります。
シーズンになると列車の中から流氷が見られるそうなので期待していましたが、1月2日ではまだ早いようです。
この辺の釧網本線は無人駅になった駅舎をそのままリニューアルして個人経営の喫茶店やレストランとして運営しているところが多いです。
中でも一番有名なのが北浜駅。
駅舎の隣にはオホーツク海を見渡せる展望台があり、流氷に最も近い駅として知られています。
流氷は見えませんでしたが異常に旅情のある駅なので、後でまた訪れたいと思います。
11時53分列車は網走に到着します。
そうだ、北見に行こう
今日は網走に宿泊することになっているのですが、11時53分ではチェックインには少々早いですね。
北浜駅は以前は昼の間に訪れたので夜訪れたいですし、時間を持て余しています。
ということで北見まで行ってみることにしました。
北見まで行ってもこれといってすることはないのですが、北見はオホーツク地方の最大の都市ですし、駅の周りをぶらぶら散策してこういう街なのかと手短に感じ取って帰るだけの観光も私は立派な観光だと考えています。
というかそういう観光こそ私は好きです。
昨日帯広に行ったのだってもちろん豚丼を食べにわざわざ帯広まで行ったのではなく、帯広ってどんな街だろうと適当に駅前をブラブラ確かめたいがために帯広まで行った感もあります。
この30分あとの特急大雪で北見まで行こうと思っていたのですが、どうやら上りの特急大雪が遅れているため折り返し北見まで向かうのも遅れるようです。
時間にして40分から50分とか入っています。
北見で一時間半時間を取っているため北見で食事しようと思っていたのですが、どうやら怪しくなってきたのでささっと網走で食べてしまうことにしました。
という事で網走に来たらやっぱりヴィクトリアステーション。
ここは全国にあるビッグボーイというハンバーグレストランの北海道版みたいな店らしいですが、今までビッグボーイにも行ったことがなかったので、半年前に最初ここの網走の店で食べた時はあまりの美味しさに感動したものです。
ということで半年以来の訪問。
ビッグボーイにすら行ったことなかった人間が網走のヴィクトリアステーションに半年単位で2回も行くのはなかなか滑稽です。
上りの特急大雪は車内清掃終了次第すぐに出発するとアナウンスしていたので置いていかれては困ります。
駅前のヴィクトリアステーションで一緒の運行状況をスマホでチラチラ見ながら食べます。
ちょうど食べ終わって駅に戻った時はすでに列車をやってきておりちょうど良いと良い時間でした。
網走から北見までは特急列車でも1時間ほどかかります。早速特急大雪の自由席に収まり北見を目指します。
北見に到着。
Google のストリートビューで見ていたので知っていましたが、北見は大層な都会です。
しかし駅の正面口と南口の格差がすごい…
グーグルマップでもうそれはよくわかります。
正面口の方は銀行やビジネスホテル大きなデパートなどあるのですが南口には何もありません。ただ雪が高く積みあがっているだけでした。
一時間半あった北見の滞在時間は列車遅れによって50分ほどになりました。
とはいえ50分ですることはなく、本当にただ駅周辺をふらふら歩いただけで終わったのでした。
北見の駅の横にある大きなデパートにも行ってみましたが、正月の特売などやっていてまあ普通の田舎のデパートといった感じでした。
北見でわかったことといえばこっちの駅前にもヴィクトリアステーションがあるということ。
今度は北見に止まってハンバーグを食べるのも良いですね。
それと北見駅前には大規模なバスターミナルがあってその横には大きなデパートまでありました。
さて帰りは普通列車で網走まで戻ります。この辺の石北本線は線形が悪いのか普通列車に乗っても特急列車に乗っても所要時間は17分しか変わりません。
再度、網走駅に到着。
さらにこれから釧網本線の列車に乗り換えてオホーツクに一番近い駅北浜駅を目指します。
夜の北浜駅を訪問
釧網本線の列車はかなり本数が少ないのですが、はそこそこに本数が増えるようなダイヤになっています。
私は網走駅を16時17分に出発する列車に乗りました。
そうすれば帰りの網走行きが17時にあるので北浜駅で30分程度時間を取ることができます。
北浜駅には停車場という昔の駅舎をそのまま使った喫茶店がありますがかなり美味しいことで有名です。
停車場で食事をするならば30分は短いでしょうが1月2日なので開いてないでしょう。
列車で30分ほど走って北浜駅に到着。
これがオホーツクに一番近いと言われる北浜駅の駅舎です。
隣には展望台が設置してありますが、先ほども書いたようにシーズンには少し早いのか流氷はまだ見られませんでした。
北浜駅の待合室には名刺やきっぷを貼っていくノリがあります。
ちなみに私が夏に訪問した時に貼った名刺はまだ北浜駅の待合室内に残っていました。
半年生き延びたのでとりあえずこの先もずっと剥がれずに生き延びていて欲しいです。
今日は網走に宿泊
今日は網走の駅前にある網走ロイヤルホテルに宿泊することになっています。
網走といえば民宿ランプが駅近でさらに安いことで有名です。
夏はそこに滞在したのですが今回は1月2日旅行者が多いかったのでしょうか?予約が取れませんでした。
網走のロイヤルホテルはサウナや温泉もついていてかなり良いホテルです。1階にはレストランオーロラというレストランもあります。
ホテルの中の掲示で見つけたのですが、この辺の名物といったらモヨロ鍋だそうです。
モヨロというのは網走の付近で発見された原始人?のことみたいでこのモヨロ人をモチーフにした鍋をモヨロ鍋というそうです。
モヨロ鍋にするにはいくつかルールがあって魚のすり身が入ってないといけないとか、オホーツク産のサーモンが入っていなければならないとか色々あります。
写真を見る限りかなりおいしそうだったので食べたかったのですが、ダラダラしているとレストランの営業時間外になってしまいました。
痛恨のミス。後悔の念が絶えません。
仕方なく駅から徒歩2分ほどのところにあるセブンイレブンで何か買ってきて食事することにしました。
その後はこのホテルのサウナを楽しんだのですが水風呂が強烈!
蛇口から出てくる水道水を桶に貯めてそれをそのまま水風呂としているようでしたが、外の気温はマイナス10度とか。
そんな状態で水道水をだしっぱなしにして水風呂にしているのですから水がキンキンに冷えています。
こんな冷たい水風呂は初めてです。
釧路のラビスタ釧路川で入った外気温マイナス5度の外気浴もなかなか強烈でしたが、これもなかなか強烈です。
さて明日1月3日は朝8時に出発する特急大雪2号で旭川まで向かい、その後路線バスを乗り継いで神居古潭の見物に行きます。
その後、さらに函館本線を南下し小樽運河の夜景を見たいと思っているのですが、昨今の大雪の影響で札幌-旭川間は運転本数がかなり少なくなっていると聞きます。
小樽までたどり着けるでしょうか心配です。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
[caption id="attachment_3724" align="aligncenter" width="1024"] 網走駅。左の銅像は「モヨロ人」でこの辺で見つかった原始人?のような民族らしいです。[/caption] 皆[…]