皆さんこんにちは、かもめ(@kamome_No3885)です。
今日は1月3日。私は今網走にいます。
今日はこれから特急大雪2号でまず旭川まで向かいます。
今日は網走ロイヤルホテルというホテルに泊まっていました。
網走駅までは網走川を渡って徒歩3分といったところでしょうか。
網走川の流氷?
この日の網走の気温は-7度。
川霧が起こっているように見えますが、動画で伝わりますかね?
川霧の発生条件の気温は満たしているみたいなので、これが川霧であることを願います。
(川霧とは気温が低すぎて、水温の方が高いので湯気?が起こる現象です。熱湯から湯気が起こるのは水温が高くて、気温が水温より低いからですよね?それと同様の減少が厳冬の北海道では起こるらしいです)
また、網走川では氷が流れてきており、氷どうしがぶつかって「バリバリ」「パリパリ」といった音を起こしながら流れています。
オホーツクの流氷には時期は早いみたいですが、網走川の流氷を見ることができました。
なんかスゴイ編成だったキハ183系「大雪」
本日まず乗車するのは網走8時6分発の特急大雪2号。
この列車は遠軽で進行方向が逆転しますが、遠軽駅までは私は最前列のシートとかぶりつきシートという座席を予約することができました。
特急大雪に使われる車両はキハ183系。JRの最初期に作られた車両で引退間近と言われています。
そのためJR北海道ではこのキハ183系のラストランを盛り上げようということで、運転席の斜め後ろの前面展望ができるスペースをかぶりつきシートとして指定席で発売するようにしたようです。
片方の車両(確か4号車)は自由席車両ですが、自由席車両でもこの運転席斜め後ろの2席に限っては指定席として発売されています。乗車する際はご注意ください。
さてこの日運行されている特急大雪ですが、何かすごい編成でした。
私は鉄道は好きですが、車両の運用がどうとか、あの列車は何系とかあんまり詳しくないのでよくわからないのですが、そんな素人でもこれは何か珍しいと感じるくらいの車両です。
まず先頭車(私が載っている車両)は新特急色と呼ばれるオレンジのラインの塗装の車両でした。
その後ろは特急大雪やオホーツクで有名な二階建てグリーン車だったのですが、この2階建てグリーンの塗装も新特急色です。
私は夏に特急オホーツクのグリーン車に乗車したのですが、その時もこの新特急色のグリーン車でした。
つまり私は人生で2回キハ183系に乗車したことになりますが、両方とも新特急色への乗車でした。
皆さん、こんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。 JR北海道が6日間12,000円で乗り放題になる神のようなきっぷを使って旅行しています。 このきっぷの販売方法と入手方法は少々特殊でそれに関しては1日目の記事に書い[…]
普段、特急大雪は4両編成で運行されているみたいですが、この日はお正月ということもあって5両に増結されています。
新特急色の二階建てグリーン車から後ろは普通の色の車両が3両連なっていました。
2度の難関峠を越える特急大雪
特急大雪2号は定刻通り網走を出発。
石北本線はそこまでスピードが出ない路線ですが、前面展望はかなり楽しいです。
特急大雪は網走を出発すると女満別、美幌、北見、留辺蘂、生田原、遠軽、丸瀬布、上川に止まっていきます。
途中遠軽で進行方向が変わりますが、これはかつて存在した国鉄名寄本線の名残です。
札幌から網走に行くまでは名寄本線が主流の路線として考えられていたため、名寄本線をメインに考えて線路を敷いた結果サブキャラであった石北本線は進行方向の逆転を強いられることになってしまいました。
この石北本線は旭川に至るまでに2度の大きな峠越えがあります。
常紋峠
まず一つは常紋峠。
これは留辺蘂駅から遠軽駅にかけて連なる峠です。
網走刑務所の囚人労働者がここで多数命を落としたことで有名な峠です。
途中の常紋トンネルではその囚人労働者をそのまま壁に生き埋めにしたという伝説が残っており、実際に十勝沖地震の際に人骨が多数出土したことでそれが伝説ではなく現実の話だったとして知れ渡ってしまいました。
現在この人骨は全て掘り出され、地元の生田原町の手によって生田原駅前に慰霊碑が建立されているそうです。
もちろん常紋峠の手前にも慰霊碑があります。
YouTubeやネットで調べると常紋峠にはまだ数々の心霊現象やオカルト話が残っているそうです。そういうのが好きの方にとっては常紋トンネルはかなり有名でしょう。
この常紋峠を登る際は列車は時速40kmか50kmというかなりの低速でノロノロと登っていきます。
列車の性能が悪いというよりも線形が悪くカーブが多いためスピードを出せないのでしょう。
頂上に達した列車はその後水を得た魚のように時速80kmが90kmぐらいで走り出しました。
下り側の斜面の線形はそこまで悪くないのでしょうか。
この北海道周遊旅行では数々や雪深いところに行きましたが、このあたりの常紋峠やや北見峠辺りは1、2を争う豪雪地帯として記憶に残っています。
しかし、前面展望の動画を撮っているとこんな奴らも現れます。
そうです鹿です。
運転手が懸命に鹿よけのための鹿笛を鳴らしますがこいつらは慣れているようで全然避けません。
JR北海道の路線ではこのようなことが日常茶飯時ですから、夏も冬も遅延が絶えないというのは納得できます。
ふと隣に目をやると雪が木に覆いかぶさり、木の枝がかなり下にだらんと垂れ下がっているのが分かります。それだけ雪深いところということです。
北見峠
2つ目の峠は石北本線の白滝から上川の間を結ぶ北見峠。ここもかなりの豪雪地帯です。
JR北海道の車内では大橋俊夫さんのイケボで時々地元の観光案内のアナウンスが入ることがあるのですが、それによると北見峠はJR北海道の中でも一番運行環境が厳しい地域で、4月になっても雪が残っていると言っていました。
そんな地域でほとんど睡眠も食事も与えられず働かされた囚人労働者が数多く命を落としたと言います。
囚人労働者たちは北見峠から脱走して下の町の上川や白滝を目指しますが、刑務所の監督者はそれを追って止めることはなかったといいます。
どっちにしろ峠を下って町に行くことなど不可能で、その辺で野垂れ死ぬからです。
北見峠でも鹿はいました。
しかもあの鹿は恐れ多くも私の乗っている特急大雪に駆けっこの勝負を挑んできているようです。
残念ながら勝負を挑んだのが峠の下り坂の区間だったので特急大雪はかなりスピードが出ていました。
我々の圧勝。また次上り坂の区間で頑張ってください。
鹿カスが特急大雪に勝負を挑んできた! pic.twitter.com/gyszPzE6rd
— かもめ@旅行好き (@kamomeNo3885) January 6, 2023
北見は玉ねぎの大産地
北見を過ぎたあたりから玉ねぎの巨大倉庫が目に入るようになります。
このあたりは玉ねぎの大産地で、季節によっては玉ねぎ列車という玉ねぎを積んだ貨物列車が毎日本州へ運行されています。
遠軽からは進行方向逆転
遠軽からは進行方向が逆転し、前面展望は後面展望になりました。
後面展望も悪くない、と見ようとしましたが、後ろだとこうなるんですね。全く見えません。
おとなしく座っておきます。
北海道第2の都市旭川に到着
列車は9分の遅延を持って旭川に到着。
ここからは駅前の路線バスで神居古潭(カムイコタン)を目指します。
絶景の神居古潭
最近アイヌの文化や伝統を伝えるゴールデンカムイというアニメが人気のようですね。
私はアニメは全く見ないので全然知らなかったのですが、神居古潭は知っています。
神居古潭は石狩川の難所として知られておりアイヌの人たちがここで多くの命を落としたと言います。
激流で船が沈没しやすいこと、さらに水深が思いのほか、浅くさらに川底では岩がゴロゴロしているため、こういった意味でも沈没事故が多かったと記録には残っているそう。
その為アイヌの人たちはこの地域に神が住んでいると考え、この地域を通行する前は神に安全運行を祈願したと言います。
そのため神がいるところということで「神居」です。
さらに北海道版の鉄道唱歌では以下の通り歌われています。
雪に若葉に紅葉に 風景すぐれし神居古潭 ここに地形は狭まりて 上川原野ぞ開け行く
つまり一年中いつ見ても風景が素晴らしいということですね。
今回は雪の景色を見に行くことにしました。
旭川駅前からは深川や留萌の方に向かう路線バスが走っています。これが途中、神居古潭を通るのでそこで下車します。
ちなみにこのバスは留萌深川自動車道を通るバスでJR留萌本線の廃線理由の一つとなった路線バスと言えます。
旭川駅前からは1時間弱で神居古潭に到着。神居古潭というそのものズバリな駅名のバス停があるので迷いません。
外の気温はマイナス5度ほど。
お昼の一番気温が上がりやすい時間帯にも関わらずこの気温です。
当然降りたのは私ひとり。旭川の駅でそこそこ着込んでおいたので寒さは感じません。
バスのドアが開きます。
さて神居古潭に向かおうとバスを降りた瞬間度肝を抜かれました。
ここバス停ちゃうやん、道路やん…
これはどう見ても歩道ではなく車がバンバン通る普通の道路です。
こんなとこにいては危ない。
歩道の方に行きたいのですがすぐに状況を理解しました。歩道には行けません、雪で…
こちら側の道路の道の壁はそこまで高くなかったです。
この辺りは旭川・深川や札幌方面を結ぶ重要な道路となっているため交通量がかなり多いです。
にもかかわらずバス停の前は除雪された雪がたんまりと積もっていて歩道を歩くことはできません。
左右を見渡して滑らないように注意しながら素早く対岸までは足ります。
とはいえ、道路の真ん中で足を滑らせてコケた。とかなれば命に関わります。
気持ちは急ぎますが、ゆっくりと慎重に。
神居古潭の有名スポットといえば神居大橋。
ここは神居古潭のバス停から少し歩いて旭川方向に戻ったところにあります。
旭川の方に向かう下りの車線はとりあえず歩道も使えそうな状況だったのでとりあえずそっちに移ります。
そして歩道から進行左手に絶景の神居古潭を見ながら歩いて行きます。
ここは本当に風景が美しく、歩道から適当に腕を伸ばしてシャッターを切るだけでこんな写真が撮れます。
奥に見える橋のかかってるところが神居古潭。
確かにあそこだけ川が狭まっているため、流れが速く遭難事故が多く起きそうな場所です。
トンネルの前の分かれ道を左に曲がります。
するとすぐに神居古潭の入り口神居大橋に到着。
なんと橋の工事中で対岸には渡れませんでした。
残念ですが橋を渡ろうとして足を滑らせて川に落下みたいなことがちょっと怖かったので、向こう岸に行くかどうかは初めから悩んでいました。
また別の機会に訪れましょう。
奥の方に見える緑の建物はかつての神居古潭駅の駅舎でしょうか。
かつては旭川と札幌を結ぶJR函館本線がこの辺りを通っており神居古潭駅という駅までも設置されていたようです。
しかし現在は長大トンネルを掘って一気に駆け抜けていくことになっているので神居古潭駅は廃駅になっています。
特急列車に乗った場合、旭川の次の停車駅は深川で、この旭川と深川の間に神居古潭はありますが、実際に現在は旭川-深川間の車窓はほとんどがトンネルです。
ひとしきり写真を撮った後、帰りのバスのためにバス停まで戻ります。
このバス停でバス待ちをしている時間が辛いこと辛いこと。
先ほど書いたようにバス停でバスを待って立っているといいながら実際に立っているのは車道ですし、車の運転手は「あいつあんなとこで何やってんだ?」とほとんどの運転手が私の方をじろじろ見ながら通過していきます。
それもそうでしょうこんな田舎を20後半の青年が一人で突っ立っている、外の気温はマイナス5度、大雪遭難したんじゃないかと心配になるのも無理はありません。
バスは15分ほど遅れて行ってきました。
バスが来なかったら確実に私はここで遭難していたので、この15分間は本当に長かったです。
不安と恐怖で押しつぶされそうになりました。
と言ってもそれは大げさで交通量が多いところですから、いざとなればヒッチハイクでもタクシーを呼ぶでもいくらでもやりようはあったでしょう。
小樽に行きたいが…
私はこの後、小樽に行って小樽運河の夜景を見たいと考えているため旭川に戻ることはせずそのまま深川行きのバスに乗車しました。
そして深川駅に到着。
やはり列車のダイヤはかなり乱れているようです。
札幌方面はしばらく列車が来ないとも言っています。
今日のホテルは旭川にとっています。
さらに明日は朝イチで宗谷本線の列車に乗る都合でどうしても旭川まで帰らなければなりません。
小樽まで行ったがために旭川に帰れなくなったとなったら明日の予定がポシャります。
ここは安全を取って小樽は諦めて旭川に帰ることにしました。
と言っても次の列車までは30分はあります。
30分という中途半端な時間は時間をもてあましますがとりあえず深川の駅周辺を散策。
この日は1月3日。
1月1日は花咲線に乗っていて、1月2日は釧網本線で釧路湿原を横断して、ハンバーグ食べて北見に行って北浜駅に行ってみたいな生活を続けています。
そうですね初詣をしましょう。
皆さんの2023年の初詣はどこでしたか?
私は深川駅前のポータブル伏見稲荷でした。
これは地元のコンクリート屋の創業者の米寿を記念して作られたポータブル伏見稲荷だそうで、深川駅前の一等地に鎮座しています。
どうりでこの辺だけ綺麗にコンクリートが整備してあるわけです。
初詣ではJR北海道の定時運行を祈念しておきました。
案の定札幌方面からやってきた旭川行きの特急カムイは超満員。
深川駅から旭川駅までは一駅だけですか私はずっとデッキに立っている羽目になりました。
今日は旭川に宿泊
本日宿泊するのは旭川駅前の「ホテルウィングインターナショナル旭川駅前」。
3850円という安さでしたがかなり最近にできたホテルのようで中はとても綺麗でした。
旭川の駅前で目の前には大型ショッピングモールのイオンがあるのでなに不自由ありません。
このホテルかなり良かったのでオススメです。
あとJR北海道の駅の中で旭川駅が一番美しいと思うのは私だけでしょうか。
この日の晩は吹雪のような悪天候になっていましたがその中でも都心と構える旭川駅かなりカッコイイです。
さて明日は朝一番の6時台に出発する宗谷本線の普通列車に乗り日本最北の地稚内を目指します。
この普通列車は知る人ぞ知る有名な列車で朝6時に旭川駅を出発して12時に稚内駅に到着するという6時間のロングラン普通列車です。
なぜ普通列車に乗車するかと言うと前面展望が楽しめるから。
この区間には特急宗谷やサロベツといった特急列車が走っていますが、JR北海道の特急列車は先ほど乗ってきた特急大雪やオホーツクに使われている183系を除いて前面展望ができるような構造になっていません。
以前YouTubeで宗谷本線の前面展望動画を見たのですが、雪晴れの景色で青い空に真っ白な線路がとても印象的でした。
私も自分の目で実際に見てみたいと思い乗車してみることにしたのです。明日は晴れることを祈りましょう。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
[caption id="attachment_3592" align="aligncenter" width="1024"] 旭川駅[/caption] 皆さん、おはようございます。かもめ(@kamome_No3885)です。 […]