こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。
さて今日はみんなの九州きっぷを使った旅行の3日目です。
とはいってもみんなの九州切符は2日間の切符のためこの切符の有効期間は過ぎてしまっています。そのため移動距離としては佐世保駅から長崎駅までの 100km足らずにとどまります。
簡単に今回の旅行の振り返りをすると、第1日目は博多駅を出発し昼行列車日本最長の運行距離を誇るにちりんシーガイア号で宮崎空港駅まで乗り通し、宮崎空港でチキン南蛮を食べた後、宮崎駅からは特急きりしまで鹿児島中央駅、鹿児島中央駅から指宿枕崎線の普通列車に乗り2時間半かけて日本最南端終着駅である枕崎駅に到着しました。
2日目は枕崎駅の始発に乗車し、日本最南端の駅である西大山駅を訪問した後、鹿児島市内を観光し新幹線で熊本、熊本駅からは九州横断特急に乗って阿蘇を駆け抜け大分市内を目指しました。大分では私イチ押しの屋上露天風呂に浸かり、そこから特急ソニックで日豊本線をまわり博多駅へ。さらに博多駅からは最終の特急みどりになって佐世保に到着したのでした。 まさに九州一周です。
佐世保バーガーを食らう!
私が昨日の晩、佐世保駅に到着したのは午前12時ごろ。
昨日、日本最南端の駅である鹿児島県の西大山駅を訪問しましたが、実は日本最西端の駅はこの佐世保駅です。つまり昨日一日で日本最南端駅と最西端の駅をクリアしたことになります。
(ここで言う日本最南端・最西端とは JRに限った話です 。私鉄にまで範囲を広げると最南端はおそらく沖縄県のゆいレールのいずれかの駅になりますし、最西端は松浦鉄道の駅になります)
佐世保駅の横の東横インにチェックインし就寝したのは午前1時ごろ。
かなり特徴的なホテルの使い方をしていますが、佐世保駅周辺にネットカフェはないため仕方ありません。また、少し駅から外れると安いホテルはあるのですが始発から終電まで列車に乗りまくり、疲れた体で駅から歩きたくなかったのでの一番近い佐世保駅の横の東横インを選んだのでした。
実はどうしても駅近のホテルにしたかった理由がもう一つあります。
それは佐世保駅の1階に併設してあるログキットというお店の巨大ハンバーガーを食べることです。ログキットの開店時間は午前10時。東横インのチェックアウトの午前10時のため、ゆっくりと食事できる場所を確保するためにチェックアウト2時間延ばし12時まで滞在できるようにしました。日付が回ろうかという時にチェックインし、さらに追加料も払って滞在時間を延ばしているのですから本当にかなりブルジョワ的な使い方です。
しかし巨大ハンバーガーを外でむしゃむしゃ食べるわけにもいきません。しかもそこまでしてあのハンバーガーは食べる価値があります。そんなわけで深夜1時に就寝したと言っても朝起きたのは午前9時ぐらい。かなりゆっくり寝ることができました。
朝だらだら寝ていようと思ったのですが、船の汽笛の音で目が覚めました。ここ佐世保は以前は九州一の軍港として知られた土地です。鉄道唱歌でも鎮西一の軍港と歌われています。
鎭西一の軍港と
その名しられて大村の
灣をしめたる佐世保には
わが鎭守府をおかれたり鉄道唱歌 山陽・九州編 第六十番より
午前10時。
待ってましたとばかりにホテルを飛び出し、佐世保駅の1階にあるログキットへ向かいます。東横インは本当に佐世保駅から近く、歩いて1分もかかりませんでした。
こちらが名物の巨大スペシャルハンバーガー。従業員の方に手が写っていますがこの時点でどれだけ大きいか分かるでしょう。
このハンバーガー見ていただければわかるようにかなり食べづらいです。なのでマクドナルドのハンバーガーのように外でちょっと食べるといった手軽な食べ方はできません。
そのため、しっかり腰を据えて食べることができるホテルを確保しておいたわけです。店内にも少しばかりの食事スペースがあるのですが、昨今の新型コロナウイルスの影響であんまり密にはなりたくなかったですし、手を使って食べるハンバーガーというのはどうしてもてからの接触感染が気になります。というわけでかなり入念に手を洗いをしてから食べたかったのでやはりホテルが好ましいという結論になりました。
佐世保観光と日本一短い駅間!
ハンバーガーを食べた後はホテルをチェックアウトし少し佐世保駅の周辺を散策します。佐世保はすぐ裏に海が広がっておりかなり清々しいところです。
散歩と言いながらも一つ目的地があります。それは松浦鉄道の中佐世保駅です。
この中佐世保駅から隣の佐世保中央駅までは日本で一番駅間が短いと言われており、およそ300mしかないそうです。
私は中佐世保駅を見に行ってから、歩いて佐世保中央駅まで行きその距離の近さを実感した後、そのまま歩いて佐世保駅まで戻る予定でした。しかし、かなり佐世保駅まで歩いて帰るには列車の発車時間が怪しくなってきました…
どうしようか、贅沢にタクシー課金でもしようか、と考えていたところちょうど列車がやってくることがわかりました。
そんな近い距離で列車を走らせて誰が使うんだよと思っていましたが、実際に私はこの列車にかなり助けられたので感謝しています。佐世保駅でも松浦鉄道から JR の佐世保駅の乗り換えはかなり楽に行えます。
さて幸運にも松浦鉄道に乗車することができたためこの日本で一番狭い区間を皆さん体験していただきましょう。
(出発してからすぐに「まもなく~」とアナウンスが始まる光景は滑稽です)
早岐の瀬戸は不発…
佐世保駅からはそのまま783系の特急型車両により早岐駅を目指します。783系とは1日目に乗った特急にちりんシーガイア号に充当されていたような特急型車両ですが、佐世保駅から早岐駅までのわずか3駅間は例外として普通運賃で特急に乗って良いことになっています。
佐世保駅から向かうのは早岐の瀬戸。
佐世保から長崎周辺の大村湾は一見すると池や湖のように周囲が陸で囲まれた地形ですが、2ヶ所だけ外海と繋がっています。その一箇所がここ早岐の瀬戸というわけです。この大きな大村湾に注ぐ水をこの早岐の瀬戸ともう一か所のみで満たしているというわけですから、潮の満ち引きが激しい時間帯になると激流となることが知られています。しかし、ちょうど私が訪れたタイミングは潮の満ち引きがそれほど激しくなかったようであまり期待しな激流を観察することができませんでした。
YouTuberのスーツさんが激流となった早岐の瀬戸の動画を上げていますのでこちらをご覧ください(11:00~から見ると解説も聞くことができます)。
大村線の栄枯盛衰
ここからは大村線に乗って長崎を目指します。
大村線はこのように大村湾のわきをそって走る路線です。長崎方面に乗った場合、進行方向の右手には常に美しい大村湾を眺めることができます。
途中の千綿駅駅は駅舎兼カレー屋さんとして営業されていることで有名で、そのカレーもとても美味しそうなので是非いつかは訪れてみたいと思いながら、今回も訪れることが出来ませんでした…
さて、ここで大村線の歴史を少し紹介しましょう。
大村線は今でこそ佐世保と長崎を結ぶローカル線といった様相ですが、1934年に現在の長崎本線が開業するまでは博多と長崎を結ぶ主要ルートでした。
現在は福岡県の大ターミナル駅である博多駅から長崎駅までは鳥栖・佐賀・諫早などを経由し長崎駅へ向かうことができます。所要時間は特急かもめで2時間程度です。
しかし、この新しい長崎本線が開業するまでは、肥前山口から現在の佐世保線経由で長崎に向かっていたのです。肥前山口駅では長崎本線と佐世保線が分かれます。戦前は長崎本線が未だに開通していなかったため肥前山口駅から佐世保線に入り、早岐から大村線に入り長崎駅へ向かうといったルートでした。
戦前や戦時中は佐世保は軍港として知られていましたから長崎よりも重要度の高い都市でした。したがって、九州の大ターミナル博多と佐世保を最短で結ぶのはある意味当然です。県庁所在地であったはずの長崎は佐世保の影に隠れてしまった。というわけです。
このように県庁所在地と物流や旅客輸送上の重要度が逆転している都市というのは日本全国数々あります。例えば佐賀県の県庁所在地佐賀市と鳥栖市の関係や、埼玉県の県庁所在地さいたまと大宮の関係が有名でしょう。
私は昨日の晩に博多駅駅から特急みどりに乗り、佐世保駅で一泊した後で大村線で長崎駅へ向かうというルートを取っているため、これはつまり戦前の長崎本線の旧ルートをたどる旅になっています。
さてこのように現在でこそ主役の座を取って代わられた大村線ですが、なんと近々主役の座に返り咲こうとしています。
それが九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)です。 計画では肥前山口もう少し先にある佐世保線の武雄温泉駅に停車した後に佐世保線と分岐し嬉野温泉大村と止まった後長崎へ向かう予定です。現在の大村線と重なる部分は諫早大村間のわずかな部分ですが大村線のかつての栄光の復活と言えるでしょう。
長崎に到着!
さて列車は諫早駅から大村線を別れ長崎本線に合流します。
途中長崎トンネルという長崎市内を走る長大なトンネルがありますが、その前にある現川駅は非常に珍しい駅です。
(現川駅は「うつつかわ」と読みます。夢うつつというときの「うつつ=現」ですね)
新幹線の駅などで列車が停車する線と列車が通過する線路が完全に分かれており、線路が4本あるのを見たことがあるかと思います。あれは新幹線があまりにも高速で通過するため危険回避ためにホームとは離れた真ん中の線路2本を通過線として利用しているためです。在来線ではなかなかこのような構造を見ることができないのですが、現川駅は線路が3本しいてあり、真ん中の一本は通過用の線路として機能しています。現川駅を通過する快速シーサイドライナーや特急かもめはの真ん中の線路を高速で通過していきます。
さて列車は長崎駅に到着。ここでJR九州の観光特急である36ぷらす3を見ることができました。
長崎駅から少し駅の裏手にある長崎市役所に行き長崎市街を一望してみます。このように長崎は坂の街長崎として知られるだけあって趣味が坂と海に囲まれた待ちです。山の斜面の険しいところに家が密集している光景は長崎ならではと感じます。
屋上スパが素晴らしい!カンデオホテル長崎!
本日泊まるホテルは長崎の中華街の真横にあるカンデオホテル長崎です。少し前にYouTuberスーツさんの動画で紹介されており素晴らしいホテルだったため泊まってみたいと思っていたのでした。
ちなみにこの日の宿泊料金は一泊朝食バイキング付きで9000円程度。ビジネスホテルとしては高級な部類ですが、カンデオホテルはビジネスホテルよりも少し高級で、観光利用も考えているようなホテルだそうです。
内装はこのような感じ。9000円で泊まれるとは思えない成金のような内装をしています。
そしてこのホテルの特徴はなんといっても屋上にあるスパ。当然写真を撮ることができませんでしたが、是非公式サイトからご覧ください。
最上階の展望露天風呂・サウナで、心と体の奥から癒されるひと時を、お過ごしください。…
最近カンデオホテルは全国に数を増やしてきているみたいで、近くにある際はぜひお勧めします。
長崎のカンデオホテルは中華街の入り口の真横に立地しておりアクセスも抜群です。ちょっと仮眠を取った後で中華街に食事に向かいます。頂いたのはちゃんぽんとゴマ団子。
その後は少しまた路面電車に乗り長崎の大浦天主堂と浦上天主堂を見てきました。
夜の長崎散歩は人も少なく、夜景が美しい街ですからオススメです。
天主堂のマリア像の下では猫が蛇と戦っていました。と思いましたがよく見るとただのヒモです。ただのヒモごときでおまでアクロバットに格闘できる猫は遊び上手ですね。
3日目の模様はここまで。
明日は九州旅行の最終日となります。昼前にここ長崎を出発し、特急かもめで博多駅を目指します。博多駅からはレンタサイクルを借り博多周辺をブラブラ観光して回りたいと考えています。
それではぜひ最終日4日目の様子もご覧ください。ここまで読んでいただきありがとうございました。