こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。
私は今、仙台駅前のホテルに泊まっています。
今日が7日目。
手に持っている北海道&東日本パスの利用も今日が最終日です。
今日はこれから福島駅に向かい、そこから奥羽本線に乗車。途中の峠という駅を目指します。
そこから送迎に来てもらった車に乗せてもらい標高800mの秘湯「滑川温泉 福島屋」という温泉旅館に宿泊する予定です。
夏の旅行なので温泉は暑いから辞めておこうと思っていたのですが、峠駅は前前から気になっていた駅で、そこから行ける福島屋も一度訪れてみたいと思っていた旅館なのでまたとない機会です。
しかも、7月も後半になろうかというのに標高が高いため寒いくらいだとか。
とりあえず仙台駅から福島方面に向かう列車に乗りますが、送迎の時間に合わせる必要があるので11時半の列車に乗らなくてはなりません。
ホテルのチェックアウトも11時だったのでこの日の朝はゆっくりできて助かりました。
東北本線は速い!
仙台駅からは東北本線をひたすら南下します。
東北入りした際は常磐線で来たため、仙台以南の東北本線は初めての乗車です。東北本線を乗り回して思ったことですが、
速い!
新幹線が開通して特急がなくなったと言ってもさすがは天下の大動脈です。
普通列車も余裕で時速100km以上でかっ飛ばしていきます。
そう言えば東海道本線の静岡区間を乗った時も同じ感想を抱きましたね。特急が無くなったとしてもやはり大動脈は大動脈です。
さて、山陽本線の岡山、広島、山口といった区間でも同じ感想を抱くかというと…この話は無かったことにしておきましょう。
ちょうどスーツ氏が動画を出していました。
列車は福島駅に到着
ここから奥羽本線に乗り換えです。
奥羽本線は福島駅から分岐して峠を越え、山形県の米沢に抜ける路線です。
ここには板谷峠とあう峠が横たわっており、その峠にある駅がまさしくその名も「峠」という駅です。
また、峠駅の一つ前の駅はまさしく「板谷」駅です。
勾配があまりに厳しすぎるためその昔は4駅連続でスイッチバックになっていました。
また、福島駅からは山形新幹線が分岐しています。これも奥羽本線を走ります。
つまり、山形新幹線はミニ新幹線と呼ばれ在来線と同じ線路を走ることになっています。
そのため私がこれから乗車する普通列車も新幹線と同じ線路の幅1435mmで作られています。(でないと新幹線が東京まで直通できません)
新幹線の場合は、東京からやってきた新幹線は福島まで時速200km以上の高速でかっ飛ばしてきて、福島からは在来線と線路を共用。
最高時速を130kmとして山形新幹線内を走行します。
実は時速200km以上で走る列車を新幹線というと定められています。
そのため在来線の線路を走り最高時速も時速130kmとなる山形新幹線は厳密には新幹線といいません。
実際に東京からやってくる新幹線の「つばさ」も山形新幹線内区間では在来線特急として扱われます。
話が横道に逸れてしまいました。
滑川温泉福島屋
列車は峠駅に到着。
峠は1日の列車本数がかなり少なく、旅館の福島屋さんまでは4kmほど上り坂を上がっていく必要があるので、列車の時刻をあらかじめ連絡しておくと旅館から送迎のハイエースがやってきてくれます。
チェックインは15時となっていますが、列車の時刻の関係で15時前でも快くお部屋に入らせてもらえるようです。ありがたい。
福島屋さんはいくつかのプランがありますが、最も安いのは湯治プラン。
料理の提供はなく素泊まりで、食事をする場合は基本的に自炊となるプランです。
私はこのプランを選択。1泊4,000円程度でした。安い!
お部屋はこんな感じ。
仕切りは障子のみで鍵はかかりませんが、鍵付きのお部屋もあるようです。
旅館の目の前を川が流れており、これが良いBGMになるので防音性の高い部屋じゃなくて逆に障子だけで良かったと思いました。
自炊プランと言いますが、朝仙台のホテルで朝食バイキングをたらふく食べたので食欲がありません。
福島駅前のイトーヨーカドーですぐ食べられるパンとかおにぎりだけ買ってきました…
とは言えそろそろ小腹が空いてきました。
ここであれを開封。
峠駅は列車が1日6往復しかない秘境駅ですが、駅舎の横に歴史のあるお茶屋さんが営業しています。
その名も「峠の茶屋」。
そこの従業員さんが列車が来る時間に合わせて昔ながらのホームでの立ち売りをしているのが、名物「峠の力餅」。
あんこ入りの大福餅で、値段は1000円。
昔からずっと1000円みたいで昨今の物価高の影響で本当は値上げしたいんでしょうが、お釣りの心配がなく千円札とさっと交換して停車時間中に買えることを優先して値上げしてないんでしょうね。
そうそう、別に峠で下車しなくてもドアのところまで持ってきてくれるので、通りかかった際はぜひ購入してみてください。
中はこし餡で、外側のお餅も少し硬めな大福餅です。
これが見た目以上に本当に美味しい!
あっという間に半分食べてしまいました。
これは明日時間があればお店の方にも伺いたいと思います。
肝心のお湯ですが、当然撮影禁止なのでホームページからお借りします。
山形県米沢市、滑川温泉 福島屋へようこそ。当温泉は文明8年、大沢の郷士斉藤盛房が岩石を滑り倒れた際温泉の湧出を発見し、滑…
白濁色のお湯、ほんのり硫黄の匂いがします。
お湯の色味は燕温泉と似ていますが、燕温泉ほど強烈な匂いではありませんでした。
[caption id="attachment_3895" align="aligncenter" width="1024"] 新潟のシンボル「萬代橋」[/caption] みなさん、ごきげんよう。 かもめ(@kamomeNo3[…]
湯治部屋では本当に湯治をしにきていると思われる方が多数いらっしゃり、1週間とかそんな期間で泊まっているようです。
男女別の大浴場(室内)以外にも岩風呂(屋外)、貸切風呂(檜風呂、これも屋外)がありました。
なお、気温ですが22度。少し雨も降っていますし、7月後半ですが本当に肌寒いくらいです。
旅館の前を川が流れていますが、この川に沿って少し歩くとこのようにもっと素晴らしい滝を見ることができます。
旅館内にはWi-Fiがあります。
私はauなので電波も届きますが、ソフトバンク系の場合は圏外になるようです。
近くには本当の滝があるらしいが…
旅館の檜風呂の隣にこのような吊り橋があります。
以前吊り橋が壊れてしまっていましたが、旅館の管理で建て直したようです。
ここを通る人は旅館に200円の通行料を払う必要があるそうですが、宿泊者は無料。
ここから山を登っていくと滑川大滝という滝があるそうですが…草が生い茂っており何も見えませんでした…
「日本の滝100選」とは、日本独自の美しい景観を持つ100の滝のことですが、米沢市に位置する「滑川大滝」もこの1つ。落差…
峠の茶屋
旅館のチェックアウトは11時。
しかし、峠駅からの電車の時刻の関係で送迎は1時過ぎになるとのこと。
延長料金を払って部屋にいてもいいし、共用の休憩スペースで時間を潰しても良いとのことでしたが、せっかくなので歩いて下山することにしました!
4km、1時間の行程ですが涼しいし、下り坂なのでそこまできつくなかったです。
大きな荷物だけお願いしてハイエースに積んでもらい、後から持って降りてきてもらうことにしました。
しかし、駅に近づくにつれて暑くなっていったのは興味深かった。
やはり標高と気温はかなり関係しているんですね。(昼の一番暑い時間帯に近づいて行ったこともあるでしょうが)
1時間ほどかけて峠駅まで戻ってきました。
旅館があった滑川温泉の標高が約800m、峠駅の標高は622mなので200m弱下ってきたことになります。
さて、お待ちかねの峠の茶屋さんに行きましょう。峠駅のホームで立ち売りをしているお店です。
店内はこんな感じで昔ながらのお茶屋さんといった感じ。
峠駅の列車本数は1日6往復。峠駅は峠にあるため車での来店もそれなりに難しいです。
米沢駅でも力餅を販売しているとのことですが、どうやって採算を維持しているのか…とても気になります。
メニューはかなりたくさん。
悩みましたが、王道のお餅のセットをいただきました。
お餅はやはり少し硬めですが、歯ごたえがあってとても美味しかったです。
くるみ、黒ゴマなど甘い系のお餅をいただいた後に食べるしょっぱい納豆が最高でしたね。
さて、送迎のハイエースもやってきました。
持ってきてもらった荷物も受け取り、やってきた福島行きの列車に乗車します。
これで福島まで戻り、今日中に新幹線を乗り継いで大阪まで帰る予定です。
東京で3時間くらい時間が取れそうなので、東北新幹線と東海道新幹線の乗り継ぎのついでに軽い東京観光でもしましょうかね。
これにて7日間の東北旅行は終了。
この日に訪れた滑川温泉は安いし、旅館の雰囲気もたっぷりな最高のお宿でした。
冬は雪に埋まってしまい、送迎ができないそうなので訪れる方は冬になる前に!