皆さんこんにちはかもめ(@kamomeNo3885)です。
昨日は早朝の芸備線の始発で内名駅を訪れて、その後は特急やくもに乗車ここ出雲市まで行ってきました。
[caption id="attachment_2784" align="aligncenter" width="1024"] 新見駅[/caption] 皆さんこんにちはかもめ(@kamomeNo3885)です。 この日は4月[…]
出雲市ではサンライズ出雲号の臨時便の到着や国鉄色に塗られたやくも号の写真などをひとしきり取った後、次の目的地津和野に向けて出発します。
今回乗車する列車はスーパーまつかぜ1号益田行き。
この辺りの山陰には2種類の特急が走っています。
ひとつがこのスーパーまつかぜ号、もうひとつがスーパーおき号です。
スーパーおきは山陽の都市である新山口から鳥取までを山口線、山陰線経由で結ぶ列車で確か運行距離では日本3番目に長い特急となっていたかと思います。
対してスーパーまつかぜは鳥取から途中の益田までを結ぶ列車です。とはいえこれでも結構な距離があります。
今回は運良く前面展望席が取れたためご紹介します!
山陰本線の特急は速い!
山陰本線を走る特急列車はJR西日本所有の車両の場合、キハ187系において運行されています。
187系が担当する列車は先に挙げたスーパーおき、スーパーまつかぜ以外に岡山と鳥取を智頭急行線と因美線経由で結ぶスーパーいなばがあります。
智頭急行線といえば山陽本線の上郡から中国山地の山間の町である智頭までを結ぶ路線で、全線高規格の路線として知られています。
ここを走るスーパーはくと号は時速130kmでぶっ飛ばして行きます。
対してここを走るスーパーいなば号は最高時速120キロまでしか出せません。それは前面形状の違いに理由があります。
スーパーはくと号は前面形状が流線形になっており空気抵抗を減らす形になっているのに対し、スーパーいなば号はぺったんこな形となっています。
そのためトンネルに入る際の空力性能がスーパーはくと号より劣ってしまい最高速度120kmに抑えられているのだそうです。
智頭急行線は中国山地の山々を高架線とトンネルから成る高規格線路においてぶった切っていく路線です。このトンネルが障害物となっては仕方ないですね…
なぜこのようなかわいそうなことになっているかというとスーパーはくと号のHOT7000型は智頭急行が所有している車両なのに対し、スーパーいなば号の187系はJR西日本所有の車両だからです。つまり線路を敷いた会社とその上を走っている会社が異なるためミスマッチが起きてしまっているのです。
さてこのような智頭急行線ではかわいそうな立ち位置にある187系ですが山陰の都市と都市を結ぶという役割では大活躍しています。
山陰本線は非電化路線でかつては駅での一線スルー化もされていなかったため、あまり高速な車両を走らせることが出来ませんでした。
しかし山陰本線を高速化するために鳥取県と島根県がお金を出し合って、山陰本線高速化工事に着手しました。
その際線路も改良され駅は一線スルー化され、線路も良くなったのです。
JR西日本はそのような工事を支援してくれた鳥取県と島根県に敬意を表してか187系の側面には鳥取県の県花である「ナシの花」と「二十世紀ナシ」や島根県の県花である牡丹の花があしらわれています。
187系は振り子装置を搭載しているためカーブでは車体を傾けて高速で通過していきます。カーブでは窓枠が斜めになっていることから振り子式の性能をご覧いただけるでしょう。また、途中の駅は一線スルー方式になっており列車は高速度のまま通過していきます。
山陰本線は日本海の眺めが美しい!
山陰本線は日本海の沿線を走る路線です。
そのため出雲市から益田に行く方向では進行右手に美しい日本海を眺めることができます。
私は普段兵庫県に住んでいるため瀬戸内海の海は見慣れていますが、何度見ても日本海の青と瀬戸内海のは色味が違うと感じます。
瀬戸内海の青は深い青といった感じ。対して日本海の青は薄い青水色と言った言葉が適切です。
山陰の赤い屋根(石州瓦)と青い海が映えますね。
今回乗車しているキハ187系は運転席側の後ろはガラス張りになっていないため前面展望することはできません。そのため前面展望と日本海の景色両方を楽しみたいなら出雲市から益田方面に向かう(つまり西方向に向かう)便のみということになります。
特急スーパーまつかぜ、スーパーおきはそれほど本数の多い列車ではありませんから、今回進行右手の日本海側、それも前面展望席が取れたのは非常にラッキーでした。
2時間ほどの乗車で列車は終着益田に到着。ここは島根県西部の街でここからは新山口方面に山口線が分岐します。
今回私はこの山口線に乗り換え途中の町、津和野を目指します。
津和野の記事はまた別の記事にしたいと思います。
それでは次の記事でお会いしましょう。さよなら。