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(残る震災の爪痕)特急ひたちで常磐線乗り通しの旅4.5時間!(北海道&東日本パス2日目 深谷-品川-仙台)

特急ひたちで常磐線に全区間乗車!

東京駅をパクった深谷駅

皆さんこんにちはかもめ(@kamomeNo3885)です。

本日は東北地方を巡る旅行の2日目。

今日はまず泊まっていた深谷のホテルから持っている北海道&東日本パスを使って品川駅まで戻ります。

そこから別途追加購入した乗車券と特急券を携えて特急ひたち号仙台行きを全区間乗車したいと思います。

特急ひたちに乗るだけであれば、上野駅まで戻るだけで良いのですが、やはり常磐線全線開通ということで、特急ひたちに全区間乗車したいと思い、わざわざ品川駅まで戻るのです。

これが鉄オタの性…

と言うことで相も変わらず、普通列車グリーン課金でやってきました。ここ品川駅。

品川駅

品川駅前
品川駅って初めて降りたんですが都会ですね。当たり前か…

東京から仙台に行く2つのルート

東京から仙台に向かうには2つの主要ルートがあります。

1つは今回乗車する常磐線。

太平洋の海沿いを走るルートで茨城県や福島県の沿岸部を走って行きます。

常磐線(赤線)。青色の区間は東北本線との供用区間。画像はwikiから

もう一つが泣く子も黙る大幹線東北本線ルート。

この路線は東北新幹線の開通に伴い特急は廃止されているので特急列車は走っていません。

東京を出ると大宮、宇都宮などを通り、福島を経由して仙台に向かいます。

東北本線(赤線)。青色の区間は東北新幹線開通に伴って第三セクターに譲渡された区間。IGR岩手銀河鉄道(岩手県内)と青い森鉄道(青森県内)が管轄している。画像はwikiから

私は在来線特急大好きなので、わざわざ品川駅まで戻ってひたちに乗ります。

北海道&東日本パスは特急では特急に乗れないため別途乗車券と特急券を購入する必要があります。

合計10,000円くらい。所要時間は4.5時間。

東京から仙台までは東北新幹線で12,000円、1.5時間です。(在来線特急と新幹線って2,000円しか変わらないんですね…)

これならほとんどの人が新幹線を選択するでしょうが、在来線大好きの鉄オタなのでひたちで行きますよ!

特急ひたちの乗車券&特急券。わざわざ追加購入しました。

品川駅から出発!

E657系
特急ひたちに使用されるE657系

実は品川駅で降りたことって1度もなかったんですよね。

大都会品川と言うだけあって、エキナカの施設はかなり充実しています。

これから乗る特急ひたち号仙台行きはおよそ5時間の乗車。

中で喉が渇いたり、お腹がすいたりしてはいけないので、駅併設のニューデイズで十分にご飯と飲み物を買っておきました。

特急ひたち仙台行きは時刻通り、品川駅を発車。

ここから東京上野と停車し、上野を出発すれば60分以上停車駅はありません。次の停車駅は水戸です。

特急ひたちは表定速度ランキングで言うとそこまで上ではありませんが、上野-水戸間の速度で言うと、かなり上位に食い込む速い特急として知られています。最高速度は時速130km/h。

千葉県内の主要駅である。我孫子や柏もどんどん通過していきます。

さて、60分以上無停車でやって来ました。大都会水戸。

水戸駅の手前には偕楽園駅というものがあり、偕楽園の梅の季節だけに営業される臨時駅となっています。

勿来の関からついに東北へ!

ここから特急ひたちはどんどん北上します。

途中の停車駅に日立駅があります。ここは名前から想像できるでしょうが大企業日立の企業城下町の駅です。

ここの駅舎はとても美しいオーシャンビューが見られることで知られており、私もいつかはここから海の眺めを堪能したいなと思っているのですが、今回はパス。先を急ぎます。

海の見える駅

JR常磐線の日立駅は、茨城県日立市にある海の見える駅です。朝5時、ガラス張りの駅舎にて。日立の地名は、水戸黄門こと徳川光…

 

北上する途中にあるのが、勿来(なこそ)駅。

これは茨城県と福島県の県境にある駅で、昔からここから先が東北と考えられていたみたいです。

やっと東北に入ったのだと旅情を掻き立てます。

東北に行くには3つの関のいずれかを越える必要があります。

それが鼠ヶ関(ねずがせき)、白川の関、そしてこの勿来の関です。

高校の古文を学習した方は覚えていると思いますが、「な〜こそ」というのは「〜するな」という意味です。

つまり、「なこそ」は「来るな」と言う意味。

昔は東北地方には鬼が住んでいるとの言い伝えがあり、蝦夷(えみし)と呼ばれる朝廷の命令に従わない人たちも住んでいました。

そんなわけで東北地方は恐ろしい場所だと思い込まれていたそうですから、「来るな」と言われるのも納得です。

震災の爪痕が残る常磐線区間へ

列車はいわきに到着。

福島県いわき市に位置する主要駅で、常磐線では水戸に続く主要駅だと思います。ここでも多くの人が下車。

上野を出発した時点では賑わっていた車内も水戸、いわきを出発するに従い段々と閑散として来ました。

 

今回仙台に向かうにあたってわざわざ常磐線経由にしたのはもう理由があります。

常磐線は東日本大震災の影響で長いこと運休になっていた区間があります。2020年に全線復旧となりましたが、震災の爪痕が多く残る路線です。

私は今回が初めての東北旅行ですが、震災の爪痕が車窓から見られるのではないかと思い常磐線経由に決めたのでした。

 

いわきを出発すると富岡、大野ら双葉と震災当時ニュースで何回も耳にしたような地名の駅が増えて来ます。

大野駅前。何もないのは津波で流されたためか

特に大野駅は福島第一原子力発電所の最寄駅です。周辺はいまだに立入禁止区域が残っているとか。

 

この辺の常磐線に乗っていると気づくことがあります。

普通列車しか停車しないような福島や宮城の田舎に残る駅も総じて新しくオシャレなのです。

また、車窓に見える家屋や道路もどれも新品。

このような光景がかつて津波が全部流してしまったのだという現実を思い起こさせます。

富岡駅から見える堤防の向こう側は海。その堤防もかなり新しい物であることがわかる。

岩沼駅から再び東北本線と合流し、乗車4.5時間の後、東北の大都会仙台に到着しました。

大雨で1週間の予定が崩壊しました…

この日に仙台入りすることは前々から決まっていたのでホテルを探していたのですが、3連休の中日ということもあり、仙台のホテルが高い…

当日だと安かったりもするかなと期待して予約せずにやって来たのですが、やっぱり高い…

と言うことで、今回はネットカフェ泊です。

まあ、明日は朝が早いので問題ありません。

あと、ネットが使いやすい場所を確保する必要が出来たネットカフェで十分!

 

と言うのも、明日は秋田内陸縦貫鉄道に乗って阿仁前田駅に併設してある宿泊施設に泊まる予定だったのですが、秋田の大雨の影響で秋田内陸縦貫鉄道が不通。

どう頑張っても辿り着けなくなったので今後1週間の予定を全て白紙に戻したのです。

 

長旅だけにあらかじめホテルの予約はすべて確定させていましたから、キャンセルの手続きがかなりめんどくさい。

 

でも、頑張りましたよ、はい。

 

秋田駅から青森駅までのリゾートしらかみも楽しみにしてたのにな…残念…

 

と言うわけで予定の練り直しをしたわけですが、秋田に行かなくなった分、早く家に帰れそうです。

でも、せっかく休みあるのに早く帰るのももったいないし、きっぷの有効期間も1日余るしな…と考えた結果、

 

函館に行くことにしました

 

はーるばる来たぜ函館ぇ〜

 

夏はやっぱり涼しいところに行くに限ります。

この日はネットカフェで眠い目を擦りながら予定の組み直しをやって就寝。

明日は秋田に行く予定でしたが、急遽青森に向かいます。

この日の移動。品川まで高崎線で戻って、品川から常磐線経由で仙台に向かいました。
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