皆さんこんにちはかもめ(@kamome_No3885)です。
今日は朝に出雲市を出発し、スーパーまつかぜで先ほどここ益田まで来ました。
皆さんこんにちはかもめ(@kamomeNo3885)です。 昨日は早朝の芸備線の始発で内名駅を訪れて、その後は特急やくもに乗車ここ出雲市まで行ってきました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https:/[…]
これからは山口線の普通列車に乗車し津和野を観光したいと思います。
津和野は山陰の小京都
津和野は殿町通りと呼ばれる地域が有名です。
殿町通り以外にも見て行きたい場所が数か所あるため駅前でレンタサイクルを借りて出発。
全国各地に「○○の小京都」を呼ばれる地名がありますが、津和野は山陰の小京都と呼ばれます。
津和野は古くから津和野藩があり、三本松城(津和野城)の城下町として栄えた地域です。
小京都と呼ばれるくらいに町並みは素晴らしく、殿町通りの古い町並みと鯉が泳ぐ水路が有名です。津和野には町民を超える数の鯉が生息していると言うのだから驚きです。
津和野は、古くから良質の水の産地として有名で、町中には湧き水を利用した造り酒屋が軒を並べています。また、町の中には至るところに水路が張りめぐらされ、その水を利用して古くから多くの家庭で鯉が飼われています。
島根県津和野町-水の郷百選 より引用
鯉を飼い始めた理由は戦時中の非常食としてとのことですが、幸いにして鯉を食べなくてはならない状況にはならずそれ以来その鯉が住み続けているのだそうです。
さらにこの綺麗な城下町の水路に鯉、というベストマッチな組み合わせのおかげで鯉は町民から愛されており、観光客もエサをあげ続けるものだからブクブクと太って行ってしまった。とのことです。
また津和野には鶴の被り物を被って催す神事「鷺舞(さざまい)」が伝わることでも有名です。これは国の重要無形文化財として保存されています。
津和野に伝承されて400年の『鷺舞』。京都発祥でありながら、現在まで廃絶することなく奉納され続けている唯一の鷺…
かつての三本松城(津和野城)から町を見下ろす
さてここからは町の中心部からは少し外れ山の方に向かいます。
まず向かうはロープウェイ乗り場。ここから山の上に築かれた津和野城跡を目指します。
ロープウェイのてっぺんから徒歩10分程行ったところが津和野城天守です。
城自体は取り壊されて明治時代も廃藩置県の際に取り壊されていますが、それでも天守からの眺めは見事です。
津和野にも千本鳥居がある!
さて、もう一度ロープウェイで下り、ここから太鼓谷稲荷神社を目指します。
ロープウェイの乗り場から坂を数百メートルほど上がったところが神社の入口です。
太皷谷稲成神社は安永2年(1773年)に津和野藩主7代亀井矩貞(かめいのりさだ)公が津和野藩の安穏鎮護と領民の安寧を祈願するため、三本松城(津和野城)の鬼門にあたる東北端の太皷谷の峰に、京都の伏見稲荷大社から斎き祀ったのが始めです。
この神社ですが、「京都の伏見稲荷大社から斎き祀ったのが始まりです」、とあるように京都の伏見稲荷よろしく千本鳥居があります。
YouTubeに動画をあげましたのでぜひご覧ください。
緊急事態 津和野から脱出できない!
さて、4時間ほど津和野に滞在し、普通列車に乗って山口線の終点、新山口を目指します。
私の乗る列車は時間通りに到着。さっそく、乗り込みます。
しかし、いつまでたっても列車が発車しません。どうやらこの先の列車が車両故障を起こしており前に進めない様子。
そして何やら運転さんが素人2人をはじめました。そして乗客一人一人に目的地を聞いて回ります。私は当然新山口と回答しておきました。
車内で待たされることを40分。後続のスーパーおきに乗車する予定だった乗客が何事かと車内になだれ込んできます。
最初はこの普通列車に乗車する予定だった乗客は8名ほどでしたが、スーパーおきに乗車する予定だった乗客とも合わせて車内は大混乱です。この時に両の列車に30人ほどが乗っていたでしょうか。
さらに待たされることに10分ほど運転士さんから車内に向けてアナウンスがありました。
前を走る列車が車両故障のためこの列車は救援に向かわなくてはなりません。したがって申し訳ないですが皆さんはこの列車から下車して頂き外で待ってください。
このアナウンスで車内はさらに大混乱。
私は幸いこの後の旅程がなかったため特に焦ることはありませんでしたが、混乱するのも無理はないよなーと言った感じです。
ここで「我々はどうしろと言うんだ!」と運転士に詰め寄っている乗客が何名かいました。これはいただけません。
JRだってやりたくて車両故障させているわけではないし、なんせ運転士さんにどうしろと言うんだと詰め寄ったところで運転手さんだって「こっちが聞たいよ」といった状況です。
こういう時は運転士さんも駅員さんも指令からの指示を待っている状況ですから、詰め寄ったところで有用な情報が出てくるはずがありません。
情報が届けばすぐアナウンスしているに決まっています。無駄に駅員さんや運転士さんに詰め寄るのはやめましょう。見ていてみっともないです。
さてこの後運転さんからアナウンスがありました。
最初の普通列車に乗る予定だった乗客はタクシーでそれぞれの目的地まで送ります。後続の特急列車に乗車する予定だった方は今新山口からバスが向かっておりますので、そのバスに乗車していただき各々の目的地まで送ります。
とのことでした。
なんと私はこの瞬間タクシーで新山口まで行く事が確定したのです。
この時すでに列車は90分遅れとなっていました。
タクシーが駅前に到着するまでもうしばらく時間があったため、津和野駅を出発した時点では120分遅れほどになっていたでしょう。
この時にタクシー乗車の権利を手に入れたのは7人。車内で運転士さんがカウントした時点では8人でしたが1名どっかにいってしまったようです。
タクシーは2台来ましたから4人と3人グループに分かれて乗車します。私は3人グループの方に乗車しました。
手元のグーグルマップの移動履歴によると津和野駅をタクシーで出発したのが18時35分。新山口駅に到着したのが20時2分となっています。
タクシーで延べ1時間半の乗車。
途中山口駅と湯田温泉駅で下車する乗客がいらっしゃったため、それぞれの駅前に停車しています。
値段は23,150円。
私は特急列車に乗る予定ではなかったので乗車券だけでタクシーに乗れてしまったことになります。
参考に津和野-新山口間の乗車券は1,170円。タクシーの運賃は3人乗っていたので3で割ったとしてもで1人あたり7,716円。
いくら乗車券を持っているためJRには乗車駅から下車駅までの輸送責任があるとはいえ、タクシー代行までしてくれるとは太っ腹です。このようなサービスを提供してくれるJR西日本には感謝しかありません。
ただでさえ、JR西日本はコロナ禍で経営状況が厳しいにもかかわらず…
そういえば、JR西日本の木次線は豪雪地帯を走るため冬になると運休することが知られています。というよりも木次線の利用者数が少なすぎて冬になれば列車運休し、タクシー代行をした方が安くあがるのだそうです。
その話を知っていましたから実は今回JR西日本は得したのではないか?という想像もできますが、その真偽はわかりません。
今回初めて列車のきっぷでタクシーに乗ると言う経験をしました。終電が何らかの事情でなくなって、帰宅難民が出た際に都会の方でタクシー代行が行われた。と言う話は聞きますが、こんな地方でしかもかなりの長距離をタクシー代行することはあまり耳にしません。
そういった意味でも貴重な機会でした。
そういえば、タクシー会社は「益田タクシー」とありました。益田は日本海側の島根県の都市。新山口からもう一度益田まで戻るのでしょうか?
この度はJR西日本の方々、本当にありがとうございました。
また、列車の復旧に携わっておられた方々、本当にお疲れ様でした。