最安の移動手段を考えるシリーズ第3弾は関西から九州までの移動手段について考えてみます。
その他の目的地はこちらからご参照ください。
さて今回も例のごとく大阪駅を起点として九州は博多駅としておきましょう。
大阪駅から博多駅までの最安の移動手段を考えてみます。
新幹線 所要時間 2.5h 交通費 14,750円
まずは新幹線。
大阪駅から新幹線は発着していないため、JR京都線に1駅乗り新大阪駅から新幹線のぞみ号に乗り換えます。
新幹線の停車駅パターンで最速となるのぞみ号に乗車した場合、新大阪駅から博多駅までの所要時間は2時間半程度です。
運賃は大阪駅から博多駅までの乗車券が9,790円、新大阪から博多駅までの新幹線特急料金(自由席利用)の場合が4,960円で計14,750円となります。
ちなみに、絶対覚えておいて欲しいのですが、新大阪から新幹線に乗り換える場合は新大阪までの切符を別々に買うよりも最寄り駅から新大阪経由の切符を買った方が安いです。
つまり、乗車券部分に関しては大阪-新大阪間のきっぷと新幹線のきっぷを分割して買うのではなく、大阪-新大阪(経由)-博多のきっぷを一括で買った方が良いということです。
大阪駅から博多駅までの乗車券は先ほど書いたように9,790円です。
ここで仮に一旦大阪駅から新大阪駅までの乗車券160円を交通系ICなどで支払い、さらに新大阪-名古屋間の乗車券を購入したとします。
すると大阪から新大阪までの乗車券160円に加算して新大阪から博多までの乗車券9,790円がかかります(合計9,950円)。
つまり、大阪-新大阪の運賃9,950-9,790=160円を余分に支払う必要が生じるのです。
これはJRの切符は長い距離買えば買うほど1kmあたりの運賃が安くなるというルールがあるためです。
新大阪から博多までの営業キロは622.3㎞なのですが、ここに新大阪-大阪間の3㎞を加算したとしても同じ運賃体系になっているのです。
なので新大阪から新幹線に乗り換える場合は最寄駅から新幹線の到着駅までの乗車券を一括で購入するようにしましょう。
さくら号の場合、のぞみに比べて少し停車駅が多くなってしまうのですが、指定席を取れば2×2列の広い座席に乗ることができます。
のぞみ号やひかり号の場合、2×2列配置はグリーン車だけなので、指定的料金でグリーン車みたいな快適な座席になります!
追加料金は座席指定料金の530円(時期によって±200円します)だけです!
バリ得こだま利用 所要時間 4h 交通費 8,400円
JR東海では新幹線の各駅停車列車であるこだま号を利用することによって格安で移動できるというぷらっとこだまというきっぷがありました。
それのJR西日本版がバリ得こだまというきっぷです。
これを利用すると新大阪駅から博多駅まで8,400円で移動できます。
しかし、こだま号は各駅に停車するためのぞみ号が2時間半で博多まで到着するところを4時間程度かけてのんびりと行くことになります。
急がない場合はコストパフォーマンスの良い移動手段といえるでしょう。
私は実家が九州にあるのですが関西から九州に帰る際はほぼほぼこのきっぷを利用しています。
なお、このきっぷは関西圏と九州を結ぶきっぷなので乗車駅も新大阪、新神戸、西明石、姫路と選ぶことができます。
降車駅も小倉、博多、熊本などがあります。
なお、繁忙期(GW、年末年始など)は2,000円くらい割増しになるのでご注意ください。
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普通の2×3列配置の座席よりかなり広くてゆったりしているので長時間乗車も苦になりません。
在来線利用 所要時間 13h 交通費 9,950円
ほぼ現実的な移動手段ではないですが、新大阪から博多まで在来線を利用した場合を見てみましょう。
この際の所要時間は13時間程度、運賃は9,950円となっています。
バリ得こだまを利用した方が8,400円なので安いです。
在来線で13時間かけるよりも新幹線で4時間で移動した方が安いという結果なので、在来線利用はよっぽどの乗り鉄以外現実的な手段ではないでしょう。
しかし、きっぷの有効期間は5日間になるので、複数日かけてのんびり観光しながら行くならOKかもしれません。
青春18きっぷ利用 所要時間 11h 交通費 2,410円(換算)
しかし青春18きっぷを利用した場合は話は別です。
1日あたり2,410円でJRの在来線が乗り放題になるため1日で移動してしまえばたった2,410円で博多までいけます。
とはいえ1日で13時間も列車に乗り続けることができるのは筋金入りの乗り鉄以外いないでしょう。
また、青春18きっぷは5回分を期間内に使い切れるのか?余ったとして金券ショップやネットで売れるのか?と言う問題があります。
(私はヤフーオークションで売ることが多いです)
高速バス 所要時間 10.5h 交通費 5,500円
続いて高速バスを見てみましょう。
2021年12月現在の高速バスの最安値は以下のようになっています。
当然ながら年末にかけて価格が上がっていくようですが、それ以外の期間ならばだいたい5,500円も見ていたら博多まで移動できるとみてよいでしょう。
所要時間は大阪駅から博多駅までで10時間半となっています。
LCC 所要時間 4h 交通費 ~8,000円
続いてLCCです。
飛行機は鉄道のように決まった運賃をドンピシャで言うことができないですが6,500円程度見ていると大丈夫なようです。
12月10日(金)に搭乗したと仮定しましょう。
- 大阪駅-関西空港駅 1,210円 1h
- 関空-福岡空港 7時10分発 6,197円 1.5h
- 福岡空港-博多 260円 13分
計 7667円 所要時間 3h程度
ここには手荷物検査等の使用時間を含んでいないため4時間程度見ていれば良いでしょう。
やはり福岡空港は日本で一番アクセスの良い空港と言われるだけあって4時間で7,667円はかなり破格と言えそうです。
しかし、飛行機特有の空港までの移動や空港内のたくさんの徒歩での移動、手荷物検査等との面倒臭さを考えると私はやはり新幹線を選んでしまいます。
(番外)フェリー
実は大阪-福岡間の移動ではフェリーという選択肢もあります。
所要時間や港までの移動の面倒くささを考えるとあまり現実的な手段とは言えませんが、自家用車やバイクなどで移動することを考えている方は良い選択肢となるはずです。
また、船内の時間の大半で寝ることになるので、昼の時間を有効に使いたいという方にとってもオススメです。
(この点は高速バスと同じですね)
- 大阪駅-大阪南港 390円 0.5h (JR、大阪メトロ)
- 大阪南港-門司港 7,010円 17時発-5時半着 (所要時間12.5h)
- 門司港駅-博多駅 1,500円 1.5h
計 8,900円 所要時間 14.5h
ここにはフェリーの搭乗手続きや門司港から門司港駅までのバスでの送迎時間等を含んでいません。
そのため所要時間は15時間から16時間程度見込む必要があるでしょう。
神戸からであれば阪九フェリー、大阪からであれば阪九フェリーと名門大洋フェリーが就航しています。
皆さん、こんにちは。かもめ(@kamomeNo3885)です。 今日は2022年の8月お盆の真っ最中です。 これから福岡の実家に帰省するのですが、いつもは青春18きっぷや新幹線ばかりを使って帰省していました。 そろそろ飽き[…]
まとめ
これまで新幹線、JR在来線、高速バス、飛行機と比較してきましたが情報を整理してみましょう。
また1時間辺りにかかる運賃を計算しそれを運賃のコストパフォーマンスとして見てみます。
やはり青春18きっぷが最安と言う結果になりました。
しかし、所要時間が13時間とえげつない事、期間限定のきっぷであることなどからして現実的なのは高速バスでしょうか。
先ほども書きましたが、私のおススメはバリ得こだまはです。
山陽新幹線のこだま号には700系レールスターと500系という車両が使われており、のぞみのような2×3列の座席配置ではなく2×2列となっています。
かなり横幅が広くゆったり座れるので4時間でもまったくきつくないですよ。(車内にはWIFIもあります)
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