今日はかもめ(@kamomeNo3885)です。
昨日は神戸にある自宅を出発し青春18きっぷを使ってここ三島まで来ました。
本日もこれから引き続き東京方面に足を進めたいと思います。
まずは朝一で三島大社に参拝
泊まっていたホテルがちょうど三島大社にから歩いて5分程度のところにあったため参拝してから行くことにしました。
この日は1月8日。
まだまだお正月の初詣客が多く見られました。
三島大社はその名の通り旧社格制度における官幣大社に分類された由緒正しい神社です。
旧社格制度では大社、中社、小社という社格がありました。さらにその他には別格官幣社というものもあったりします。
大社ということはその中でもかなり位の高い神社といえます。
官幣大社には他にも明治神宮や熱田神宮、出雲大社や橿原神宮などが有名どころです。
ところで神社といえば最も有名な伊勢神宮はどれにあたるでしょうか?当然官幣大社だと思いますよね。
実は伊勢神宮は旧社格制度における位はないことになっています。官幣大社にも別格官幣社にも当てはまらないのです。
位をつけるのが恐れ多いくらい最上級の神社それが伊勢神宮です。
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白滝公園はちょっとしたオススメスポット
三島大社から三島駅に歩いて行く途中に白滝公園というちょっとした公園があります。
ここはちょっとした私のおすすめスポットです。と言っても当然初めて訪れたのですか。
ここは富士山の湧き水が作る池で、周りには遊歩道もあります。富士山の湧き水というだけあって水はとても澄んでいて綺麗でした。水の上にはカモがたくさん泳いでいます。
この日はまだ1月の上旬。更に富士山の雪解け水とだけあって水温は相当冷たいはずなのにカモ達は大丈夫なのでしょうか。寒い素振りを一切見せることなく悠々自適に生活していました。
公園内の岩をよく見てみるとプツプツとした穴が開いていることがわかります。これは富士山が噴火した際の溶岩が固まってできた岩だそうです。富士山の溶岩がここまでくるとは驚きです。この溶岩の隙間から富士山から流れてきた雪解け水が湧き出しています。
夏はこの水に浸かって水遊びをしたり木陰で読書をしたりする人が見られるようです。夏になったらまた訪れてみたいですね。
富士山の絶景を眺めに富士見台へ(絶景①)
さて三島駅から東京方面に向かうには東海道線で一直線なのですがここはちょっと寄り道して御殿場線に乗って行きます。
御殿場線は昔の東海道線です。
海沿いの東海道線は戦争が起こった際に敵に攻撃されやすいというわけで、先に御殿場周りの線路が敷かれました。これが昔の東海道線で今は御殿場線となっている線路です。鉄道唱歌でも東海道線として御殿場線沿線の景色が歌われています。そのため鉄道唱歌に熱海などといった地名はできません。その代わり御殿場は出てきます。
御殿場線では富士岡駅という駅で下車します。これは名前の通り富士見の名所として知られる駅です。
駅から10分程度歩いたところに有名な富士見台があります。そこから眺めた富士山がこちら。
なかなかてっぺんの雲が取れてくれませんでしたが、これだけ見れただけでも幸運です。というのも富士山は身長が高すぎるせいで上昇気流が起きてしまいてっぺんに雲ができやすいのです。
ちなみに富士山の全体が最も見やすいのは12月か1月。夏はほぼ期待できません。
ちなみに富士山の前に高速道路が通っていますがこれが東名高速道路。以前東京から高速バスに乗っている際に美しい富士山を見ることができましたが、ここから見ていたのです。
実はこの富士見台よりも車やバスからの車窓の方がよく見えるということです(わき見運転は禁物!)。
このページを読むとわかること ・東京大阪を結ぶ急行バスの東海道昼特急が面白い ・昼に運転する為各サービスエリアの店も開いていて土地土地のグルメやお土産を楽しみながら旅行できる ・乗車する際は2階運転席真上の前面展望[…]
富士山の頭の雲の様子は刻一刻と変わります。列車の時間まで1時間あったため頭の雲が取れないかと思っていたのですが、ついに完全に雲が取れることはなく駅を出発することになってしまいました。
しかし南御殿場駅の前でついに雲が晴れました!前に電線があって残念ですがやはり冬の富士山は雪をたくさんかぶっていて綺麗です。
御殿場は鉄道の町!
列車は御殿場駅に到着。
御殿場といえば今ではインターチェンジやプレミアムアウトレットのイメージが強いでしょうが、実は鉄道の町です。
少しここで大正時代の由緒正しい特急列車つばめ号の話をしましょう。
御殿場線が昔の東海道本線であったことは先に述べましたが、東京を出発したつばめ号は御殿場線の分岐点である国府津駅で汽車を最後尾に1両連結します。これは御殿場線の勾配があまりにもきつく、1両の機関車では登れないため、後ろからもう1台の機関車で押してやるという運転方法です。これを推進運転と言います。富士山の裾野は広いとよく言われますが、御殿場線は実はもう富士山の裾野の坂を登っているのです。
その証拠に途中で裾野という駅があります。開業当時は佐野駅と名乗っていたのですが、栃木県に同じ駅名の駅があることから富士山の裾野を撮ってこの駅に改名したそうです。
国府津駅で機関車を1両連結した後は坂を登っていきます。しかし、下り坂ではもうこの機関車は必要ありません。そのためこの御殿場駅で不要になった機関車を切り離していたそうです。
御殿場の駅前にはこのように機関車が保存されています。そしてその前には鉄道唱歌の歌碑。鉄道唱歌ではこのあたりの鉄道についてこのように歌われています。(鉄道唱歌では東京方面から歌っているので私のこの行程とは逆です)
はるかに見えし 富士の嶺(ね)は はや我がそばに 来たにたり 雪の冠雲の帯 いつもけだかき姿にて
ここぞ御殿場 夏ならば 我も登山を 試みん 高さは一萬數千尺(いちまんすせんじゃく) 十三州もただ一目
三島は近年ひらけたる 豆相(ずそう)線路のわかれみち 駅には此地の名をえたる 官幣大社の宮居あり
鉄道唱歌は七五調の歌詞が面白いのに加え、よくその土地土地の景色を表していて本当に感心します。当時の「地理教育歌」ですから、地理にも強くなりますね。
さて列車は御殿場の駅を出発して富士の裾野を国府津駅目掛けてかけ下っていきます。
列車は2両ですがそこそこ混んでおり後面展望の運転席前にずっと突っ立っていたのですが、素晴らしい光景を見ることができました。こんなに素晴らしい車窓を見たのは生まれて初めてです。
横の木は桜と思われますから春になればもっと素晴らしい眺めが期待できるでしょう。
列車は御殿場線のもう一方の終点国府津駅に到着。ここからさらに絶景駅として有名根府川駅に向かいます。
根府川駅は東京から列車1本で行ける絶景スポット!(絶景②)
これが根府川駅。海が見える絶景駅として有名ですが駅舎自体も水色に塗られてとても雰囲気のある良い駅です。関東の駅百選に選ばれた駅だそうです。
超ローカル線のような雰囲気が漂うこの駅ですが、実は東京から直通するグリーン車連結の普通列車がやってくる駅でもあります。
つまり、ここから列車一本で東京まで行けてしまいます。なんなら一番北は高崎ぐらいまでいけるんじゃないでしょうか。
次の列車まで少し時間があるため昨日豊川稲荷で買ったお稲荷さんをここでいただきます。待合室の椅子は畳敷きでさらに渡せばこの絶景です。最高の昼食となりました。
ちなみに根府川駅の駅構内にはこのようなお墓があります。
関東大震災の際に根府川駅から列車が海に転落してしまったという悲惨な事故があったためその慰霊のために設置してあるのです。
夕日と海の絶景スポットへ(絶景③)
これからは東京付近のホテルを予約してこの日の予定は終了にしようかと思ったのですが、ちょうど夕日の時間帯に海芝浦駅に行けるということがわかりました。
海芝浦駅といえば知る人ぞ知る絶景スポット。しかも今から向かえばちょうど夕日の時間帯に当たるという事でなんともタイミングが良い。
早速横浜方面に向かい鶴見駅から鶴見線に乗り換えます。
ちょっとここで海芝浦駅の注意事項
海芝浦駅は改札の外に出ることができません。
どういうことかと言うとこの駅自体が東芝の敷地内にあるのです。つまり東芝の社員専用の駅といった感じ。
しかしながら、あまりにも景色が美しいため最近では観光客が増えているみたいです。そのようなこともあってか東芝の社員が「海芝浦公園」という小さな公園を作ってくれています。この駅はドンつきの終点の駅なので完全にここから出ることはできないのですが、この公園で海でも見ながらぼーっとしていたらあっという間に時間は経ちます。
この日は休日ということもあって多くの観光客がこの海芝浦駅を訪れていました。しかしながら多くの人が列車を降りてひとしきり写真を撮った後、停車中の折り返し列車にそのまま乗車して帰って行きます。
これは良くない…
改札から出てないとしても鶴見駅から海芝浦駅までの往復の運賃は払わなければならないはずです。それを分かっている人は駅の自動改札機にSuicaをタッチしていましたが私が見た限りタッチしているのは二割程度の人。それ以外の人は知っていてタッチしないのか、それとも本当に知らないのかどっちか分かりませんがタッチしていませんでした。
折り返し列車の運転手も列車の中にいましたが見て見ぬふりといった感じでしょうか。JR東日本がなぜ対策に乗り出さないのか分かりません。
鶴見駅には鶴見線専用の改札があるためどうせ鶴見駅で入場と出場が同じになり弾かれてしまうからそこで精算してもらえば良いといった考えでしょうか。
鶴見駅が混雑する原因になると思うのですが鶴見線専用改札だからそんなに問題じゃないんでしょうか。
JRの真意はわかりませんが、皆さんは海芝浦駅に行かれる際はご注意ください。(鶴見駅で清算となって乗換の電車を逃したとかなると面倒です)
海芝浦駅に行く際は必ず自動改札機にSuicaをタッチしましょう!
と、ちょっと注意事項を述べたところで、見てくださいこの絶景!
目の前に見えるのは首都高速湾岸線の鶴見つばさ橋。さらに奥には横浜ベイブリッジまで見えます。
ほとんどの人は30分後の折り返し列車に乗って帰って行きましたが、私は人が少ない海芝浦駅の写真を収めたかったこと、さらに日が暮れていくにつれて変わる景色の眺めたかったこともありここに1時間ぐらい滞在しました。
海芝浦駅は改札の外に出ることができないため電車が出て行ったら隔離状態になります。1時間の自主隔離といった方が良いでしょうか。
KITTE屋上庭園から見る東京駅 (絶景④)
後日訪れた場所ですが、東京駅の横にKITTEの屋上庭園から見る東京駅は格別です!
本日はこの後川崎駅前のホテルを予約して滞在しました。
神戸から東京向けて北上する青春18きっぷの旅2日目はこれにて終了。
富士山、根府川駅、海芝浦駅と3つの絶景を眺められた素晴らしい一日でした。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。