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【旅行記】山陰の海の絶景を堪能!18きっぷで山陰旅行②(浜田ー小倉)

今日は青春18きっぷの山陰旅行3日目。

本日宿泊していた浜田から山陰本線を経由し、一気に福岡県の小倉まで向かいます。

第1走者 浜田-益田

朝列車に乗車しようと駅まで向かうと、駅下のバス乗り場にはたくさんの人が並んでいました。

行き先は広島。

以前は三江線があり浜田駅から広島に行くにはJR三江線に乗って行くことができたのですが、今は三江線が廃止されておりメインルートはこの高速バスになるようです。

とは言っても三江線は広島県の三次駅までであり、しかも路線延長も長く、列車自体もJR西日本のお得意の「必殺旅行」でとても遅かったことから使い勝手のない路線でした。

散々「あんな路線使いようがない」と言われてきたのですがついに2018年廃止されました。

 

なんと三江線の運行最終日にはイノシシと衝突し、遅延が発生したというのだから驚き。

こんな区間を三江線はノロノロと走っていたのでそれは使い道はありません。廃止も時間の問題だったのでしょう。

列車運行最終日にイノシシと衝突
「皆様にも猪にも愛される三江線でした」

こうやって鉄道が廃線になり、さらに鉄道からバスへ流動が移ることは鉄道マニアとしては悲しい限りですが鉄道は古い乗り物です。

線路の道筋も昔に沿って敷いてあるので、非効率な経路になっていたり。山を大きく返していたりするので高速道路ができれば高速の方が速くなる。従って人員の流動が鉄道からバスに移るというのはここに限らず全国で多く起こっている現象です。

鉄道の利点というのは”定時制”と”大量輸送”と言われています。

イノシシにぶつかったりするようではその両方を活かしきれていない。

三江線はやはり使い道のない路線だったと言わざるを得ないでしょう。(三江線のようなローカル線では1両編成で運行されているため大量輸送の性質も生かしきれない)

 

さて、まず最初に乗車する列車は浜田駅から益田駅まで向かう普通列車。益田駅までは1時間少々で到着します。

乗車する列車は昨日から引き続きキハ120形。

これは古い列車なのでLED表示がなく、行き先表示は手動で幕をくるくると回して切り替えるタイプなのですが、この幕の番号に三江線の名残りを感じることができました。

口羽、浜原、石見川本は三江線の駅

浜田から西もこのように日本海の最高に美しい車窓を楽しむことができました。

キハ120形は運転席の横が空いており、このように後面展望をきれいに撮ることができるので好きです。

(前面展望が運転士が嫌がることがあるので、そこは要相談です)

山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓
山陰本線 浜田-益田の車窓

第2走者 益田-長門市

益田駅
益田駅

益田は島根県西部の都市で少し走るとすぐに山口県です。(人口では今日泊まった浜田よりも益田の方が多いらしいが、駅舎は浜田の方が立派)

昨日松江に入ってからここまでずっと島根県というのだから、島根は細長い県なんだなと実感します。

 

益田駅では2時間程度の乗り継ぎの待ち時間がありました。

歩いて10分ほどのところにマクドナルドがあったためそこで時間潰し。

ここから乗っていくのは同じく山陰本線長門市行きです。

この区間でやっと私の思い描いていた山陰本線の風景を取ることができました。

青い海、青い空に、赤い石州瓦。この写真が撮りたかったんですよね。

山陰本線 益田-長門市の車窓
山陰本線 益田-長門市の車窓。欲を言えばソーラーパネルと電線、電柱がなかったら完ぺきだった
山陰本線 益田-長門市の車窓
山陰本線 益田-長門市の車窓

実は昨日、出雲市付近でもこのような景色がありました。

山と山に囲まれた谷のような部分で赤い石州瓦の家がポツンポツンと奥の方まで並んでいました。

そしてその奥には山陰の青い海。

とても素晴らしい風景だったのですが、あまりにも一瞬ついて写真に撮ることができませんでした。

しかししっかりと脳裏には焼き付いています。

 

この区間は山陰本線で有名な写真撮影スポットがある区間でもあります。

それが須佐駅と宇田郷駅の間にあるこの橋梁。惣郷川橋梁(そうごうがわきょうりょう)と言うそうです。

写真に橋梁は移っていませんが、橋梁の上を走っていると思われます。

JR西日本が運行する豪華クルーズ列車トワイライトエクスプレス瑞風の観光パンフレットにもよく登場する橋梁です。

瑞風の写真 (https://www.twilightexpress-mizukaze.jp/operationより)

 

列車は2時間着走り山口県の長門市に到着。

長門市駅
長門市駅のホームは百点満点の田舎駅舎だった

2時間弱走ったのにこれだけしか進んでいないなんて山陰は広いですね。消して列車が遅かったということはありません。

第3走者 長門市-小串(代行バス)

さて、ここからも引き続き山陰本線に乗っていくのですが、この先の区間が土砂崩れのため運休になっており代行バスでの運行になりました。

この長門市から山口県の小串まで代行バスで向かいます。

こんな山陰本線の末端区間だし代行バスで運転するぐらいだから空いているだろうと思っていたのですが、車内のほとんどの乗客が長門市で下車はせず小串行きの代行バスに吸い込まれていきます。

やはり車内の大半の乗客が18きっぱーだったみたいです。

代行バスの車内は割と混んでいた

そしてこの代行バスは山陰本線に忠実に沿って運行するため、誰も乗り降りがないような駅でも近くまで寄って行って停車します。

この辺の山陰本線は山があればトンネルで突っ切って次の駅まで向かうのですが、バスの場合トンネルがないためわざわざ海岸線まで回ったり、かなりクネクネとした道を走ったり、結構大変そうな運行をしていました。

そして苦労してたどり着いて駅では誰も乗車しない、誰も降りない。なかなか厳しい状況を強いられているようです。

2時間弱乗車して山口県の小串駅に到着。ここからは再度山陰本線の列車に乗車します。

第4走者 小串-下関

小串からは山口県最大の都市下関まで向かいます。

案の定代行バスから降りた人の大半がそのまま下関行きの列車に乗車しました。

1両の大型バスから2両の気動車への乗り換えだったため幸い簡単に席を確保することができたのですが、これから大混雑になりました。

というのも(全く気にしていなかったのですが)この日は関門海峡花火大会の日。

一駅ごとにどんどんと大量の人が乗車してきて、ついには積み残しまで発生する始末。終着の下関駅は阿鼻叫喚の大混雑となっていました。

大半の人が改札口を目指して大行列になっている中、私が目指すのは小倉方面の列車。こちらはそこまで混んでいないため良かったです。

第5走者 下関-小倉

小倉駅(別日に撮影)

浜田を10時半に出発する列車に乗り小倉駅に到着したのが18時半くらい。結構長いことかかりましたね。

 

これにて姫路駅から山陰本線経由で福岡県の小倉に至る2泊3日の旅行は終了。

青春18きっぷは5回分ありますから残り2回分どうしようかなと悩んだのですが、小倉駅前の金券ショップで売ってしまうことにしました。

青春18きっぷは12,050円のため1回分は2,410円。

2回分あるため4,800円くらいにはなって欲しかったのですが残り期間の関係で2回分では4,000円でしか買い取ってもらえませんでした…

持っていても仕方ないので4,000円で売りましたが、ヤフオクなどで調べるとおおよそ5,500円から6,000円程度で落札されていたみたいです。

18きっぷを売るならばその辺の金券ショップよりもヤフオクの方が良さそうです…

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