こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。
さて今日は四国バースデーきっぷを使った旅行の最終日3日目です。
2日目の昨日は仁淀川流域にある「スノーピークおち」というキャンプ場に宿泊しました。
仁淀川は水質日本一を何度も獲得している清流で、今日はこれから仁淀川の本気ともいえるにこ淵を見に行こうかと思います。
スノーピークで迎える朝
スノーピークおちのキャンプ場から最寄りの佐川駅まではタクシーで20分、3200円程度です。
9時半に迎えに来ていただけることになっています。
朝、早起きしてその辺を散歩してみますが、やはり何度見ても景色が最高です。
スノーピークおち仁淀川のキャンプイベントや製品入荷情報など、最新情報をお届けします。…
にこ淵へは伊野駅からバスで1時間
スノーピークおちのキャンプ場からタクシーで20分佐川駅に戻ってきました。
ここからJR四国の普通列車に揺られ伊野という駅を目指します。伊野は特急も停車する駅ですので特急列車があれば利用するとよいでしょう。
伊野からは県北交通バスに乗り「程野入口」というバス停を目指します。伊野駅前からは1時間程度で到着です。
運賃は1700円程度でした。
伊野駅から程野入口に向かうまでも車窓には仁淀川が流れ美しい眺めを見せてくれます。
さてバスは程野入口のバス停に到着。
ここからにこ淵までは距離にして1.6km、歩いて20分程度の距離です。
ずっとコンクリートで舗装された車道を歩くことができますが、上り下りがあるのでかなりしんどいです。
レンタカーや自家用車がある方はにこ淵の真上に駐車場も併設してあるのでそこまで車で行くことをお勧めします。
程野入口のバス停から歩くこと20分。にこ淵の入り口に到着です。
そしてこれがにこ淵。
仁淀川流域の滝と滝壺にある神聖な場所で地元の方は近づかないとされています。
先述したようににこ淵は神聖な場所。サンダルで訪れるのは好ましくないとにこ淵入り口の看板にも書いてありました。
当然ながら入水は厳禁です。
まさに仁淀ブルーと言ったらこのにこ淵の色を示します。
今回の旅行は2日前に出発した時から始めてずっと晴天続きです。
この日も雲ひとつない晴天だったため観光パンフレットで見るような素晴らしい仁淀ブルーを見ることができました。これが高知県って信じられないですよね。
10㎝くらいのお魚さんも泳いでいました。
しかし、この淵の下は岩がゴロゴロした渓谷の流れ。しかも、水の入り口は滝のみ。
このお魚さんは滝の上から落ちてきて、岩をよけながら流れていくのでしょうか…
さて帰りのバスは2つ手段がありました。
1本目のバスはにこ淵での滞在時間が30分程度しかなく、かなり時間に追われた行程になるため、1本バスを遅らせることにしました。
そうすると3時間後のバスになります。バス停からにこ淵まで歩いて往復小一時間程度。そうするとにこ淵での滞在時間は2時間となりますがこんな田舎に2時間ははっきり言って退屈です。
太陽の角度とともに表情を変えるにこ淵の様子を観察するのも良いですが、やはりここは出来れば自家用車がレンタカーで訪れるのがお勧めと言えるでしょう。
公共交通機関で訪れているのは私だけでした…
帰りも県北交通バスで伊野駅に向かいます。
伊野駅からは普通列車で30分弱で高知駅に着きます。
伊野から先は高知の郊外といった雰囲気が強くなってきます途中の朝倉、旭といった駅からは多くの高校生が乗車し、伊野駅で乗車した際は乗車率10%程度だったガラガラの車内も一気に混雑した車内になりました。
今日はバースデーきっぷの利用最終日。
JR四国内の列車が乗り放題になるのは今日までです。帰りは徳島駅前のバス停から高速バスに乗車し三宮に帰ることになっているので今日中にに徳島に行く必要があります。
帰りのルートは高知から特急南風号で阿波池田駅まで、阿波池田からは特急剣山で徳島線を走破し徳島駅というルートになっています。
特急剣山は運行本数の少ない特急列車で剣山がない場合は南風で香川県の宇多津まで行き、宇多津から高徳線の特急うずしおで徳島に向かうことになります。これはかなり遠回りです。帰りのちょうど良い時間に剣山があって助かりました。
高知駅前で絶品高知料理!
高知での滞在は2時間程度を予定しています。
観光名所でもあるひろめ市場に行こうとしたのですが、ひろめ市場では路面電車で片道20分程度かかります。2時間の滞在ならばちょっと物足りないかなといった感じです。
実はにこ淵でバスを待っている間に調べていたお店があります。
それが高知駅から歩いて4分程度のところにある居酒屋土佐というお店。このお店が大当たりでした。
高知名物のカツオのたたきはもちろん、このお店の名物はデカいおにぎりと卵焼きだそうです。
おにぎりは1個あたりご飯一合を使用したという超特大。中身はおかかが入っており絶妙なの塩加減と海苔の塩加減も相まってあっという間にぺろりと平らげてしまいました。
他にも川エビの唐揚げやうつぼのから揚げなど高知でしか食べられないような郷土料理が味わえるお店です。高知駅に訪れる際は強くお勧めします。
特急列車を乗り継いで帰路につく
さて高知からは先述したように南風号で阿波池田駅に向かいます。
特急南風に使用されているのはJR四国2700系。
この列車はグリーン車が日本一豪華であるとして有名です。
車内は2×1列の配列で床はカーペット敷き。
読書灯はもちろんフットレストも付いており、リクライニングとフットレストを最大限利用するとほぼ横になっているような体勢で休むことができます。
高知から阿波池田駅までは1時間少々で到着。
そこからすぐの接続で特急剣山(つるぎさん)に乗り換えます。
剣山は3両編成でほとんどが自由席、1両目の前5列程度のみが指定席でした。
JR四国の指定席は自由席号車の半分だけになっていることが多く、座席カバーの色で見分けることになっています。
この列車はおそらく特急剣山の最終列車。徳島には21時過ぎに到着します。
車内はガラガラでおそらく日本最後であろう国鉄気動車特急の心地よい走行音のみが車内に響きます。
前面展望もできる構造になっていましたが徳島線内はかなり田舎の区間を通るため外は真っ暗です。
その中をヘッドライトで照らして、特急列車が闇をかき分けて進んでいく前面展望もそれはそれで壮大でした。
ちょっとうんちく…国鉄キハ185系について
さてここで特急剣山に使われている気動車185系についてご紹介しましょう。
185系が設計され始めたのは国鉄時代。
国鉄が分割民営化する際に経営状況が厳しくなることが予想されたいわゆる三島会社(JR九州、JR四国、JR北海道)へのお土産として国鉄が譲渡した気動車特急です。
そのため気動車特急185系は九州、四国、北海道のそれぞれに走っています。
しかし分割民営化されることで積極政策に打って出ようとしていたJR四国はこんな185系よりも高性能な気動車を開発しようという計画を持っていました。
JR四国「こんなしょぼい列車いらねえからうちでもっとすごいの作ろうぜ」
そうして出来上がったのは世界最初の振り子式制御装置を搭載した気動車特急2000系
名前からもその意気込みがわかるように新たな時代2000年の幕開けとしてふさわしい列車を作ろうと2000系という名前にされました。
JRは185系のような3桁の列車形式を与えるのですが、2000系や8000系といった私鉄のような列車形式に合っているのは四国だけです。
そういうわけでJR四国内では185系が余っていました。185系をより高性能な2000系で置き換えてしまったためです。
その時にJR九州が声をかけてきました
JR九州「JR四国さん185系思ってるならうちに譲ってくれない?」
そんな感じで出来上がったのがJR九州の185系。JR九州特有の水戸岡デザインに改装され特急岐阜や九州横断特急などとして運用されています。
こんな感じで列車の歴史を立てるのも楽しいものです。
徳島で今回の旅は終了
さて列車は徳島駅に到着。
駅併設のJR系列のホテルクレメント徳島に宿泊します。
これにて3日間に及んだJR四国バースデーきっぷの旅は終了。
JR四国内のグリーン車が乗り放題になる超お得なきっぷですので、皆さんも誕生月になったら利用を検討してみてくださいとても便利なきっぷです。
また購入は誕生月の人しかできませんが「お連れ様用」というきっぷもありそれを使うと誕生月以外の人でも3人まで連れて行くことができます。
すなわち4人のグループ旅行でも誰か1人誕生月の人がいたら4人分買えるということです。
ちょうど私がバースデーきっぷで旅行をした2021年10月から四国デスティネーションキャンペーンが始まりました。ぜひこの機会に四国一周の旅行を楽しんでみませんか?
2年前の四国バースデーきっぷの旅行の時もこちらで紹介していますのであわせてご覧ください。