・四国バースデーきっぷを使って実際に四国旅行に行ってきた
・四国は山や峠が多く、移動が不便なので特急列車で素早く移動するのがポイント
・明石海峡大橋を使って徳島県の鳴門に入ると手軽に四国一周できる
・バースデーきっぷを買うなら必ずグリーン車用にすべし
当サイトで何回も紹介している四国バースデーきっぷの利用方法について、簡単なモデルルートと購入方法を紹介します。
といっても、私は今まで3回くらいこのきっぷで旅行しているので、モデルルートといってもたくさんあるんですが…
このほかの旅行はこちらからご覧ください。
四国一周バースデーきっぷの旅 今回のルート
早速、第1日目の模様をお伝えしたいところですが、その前に四国一周する際のルートについてご紹介しましょう。まずは、四国の路線図をご覧ください。
本州から四国に入るには3つの方法があり、①瀬戸大橋を使って岡山から高松に入る方法、②明石海峡大橋を使って神戸から徳島に入る方法、③広島県尾道市からしまなみ海道を使って愛媛県の今治に入る方法があります。そのうち、①は鉄道を使った方法、②、③は高速バスを使う方法です。
私個人的には①瀬戸大橋を使って岡山から高松に入る方法、もしくは、②明石海峡大橋を使って神戸から徳島に入る方法をオススメします。理由は本州の主要な都市との連絡が良く、アクセスしやすいからです。関西からはもちろん、関東やや九州からでも新幹線でアクセスできます。
私は関西地区に住んでいるので、明石海峡大橋を使って鳴門に入り、瀬戸大橋を使って岡山に抜けるという方法で一周しました。これならば効率的に一周できるからです。皆さんも、もし余裕があればこのルートをオススメします。
四国バースデーきっぷの旅 第1日目 神戸~徳島~高松
四国バースデーきっぷの旅、第1日目。
まずはJR神戸線にて舞子駅まで移動です。JR舞子駅は明石海峡大橋のふもとに位置しており、そこからエスカレーターやエレベーターで上に上がることで、明石海峡大橋の高速バス乗り場(高速舞子駅)まで行けます。このサイトが参考になるので、行かれる方は確認してみてください。実際に舞子駅の改札から5分程度で行けると思います。
私はこの日、鳴門の渦潮見物のために、鳴門公園駅で下車しましたが、運賃は1時間足らずで2400円程度。結構するのね…途中淡路島を経由しますが、淡路島内では無停車でした。
舞子(兵庫県神戸市垂水区)から徳島県の鳴門まで1時間かからないってのは意外でした。着いたのは午前8時半ごろ。鳴門公園は9時開園なのでしばらく周囲を散歩。展望台からはすでにうっすらと渦潮が見られました。
鳴門公園は橋の下を歩けるようになっています。また、こういったスポットではありがちな、透明ガラスの上を歩くような仕掛けも。かなり、ビビりましたが、とてもしおかぜが気持ちよかったです。(橋の下の遊歩道は金網がしてあるだけで、風が筒抜けです。)
さて、渦潮観光もそこそこに路線バスでJR四国鳴門駅に移動です。鳴門渦潮公園から鳴門駅まではバスで25分ほどかかりそこそこ離れています。鳴門駅から早速バースデーきっぷを使用開始!徳島に移動です。
普通列車に揺られて40分。着きました。徳島駅!
この時点でちょうどお昼。次の列車までは1時間半あります。何か食べようかと思ったのですが、駅ビルにはインドカレー、中華、とんかつ系のチェーンなどしかなく、徳島らしいものが全くない!
駅から3分ほど歩いて、来たのは徳島「宝ラーメン」。
徳島ラーメン初体験でしたが、ビビるほどおいしかったです。徳島はご飯のおかずとして作られたラーメン。味は濃いめで豚骨しょうゆ?のようなドロッとしたスープ。これをご飯のおかずとしていただきます。ラーメンの小とご飯お替り自由のお店があった理由がわかりました。禁断の炭水化物+炭水化物。これがめちゃくちゃ合うんです!ぜひ、徳島に行った際にはご賞味ください!
ちなみに、徳島県は日本で唯一「電車」が走っていない県って知っていましたか?
徳島県に走っている列車はすべてディーゼルエンジンで走る「気動車」。つまり「電車」ではないんです。その証拠に線路には電線がありません。高知県のJRも気動車だけですが、市電の路面電車は電気で走っているので「電車」です。また、沖縄もJRはないですが、ゆいレールは電気で動いているので電車です。やはり、電車がないのは徳島県だけなんです。
まあ、そんな鉄道オタクのうんちくは置いといて、徳島駅のお土産屋さんで面白いエナジードリンクを見つけました。阿波踊り専用エナジードリンク。
心なしか阿波踊りが上手くなった気がします。
そして気動車大好きな僕は阿波踊りしながらそのまま特急うずしおに乗車。
うずしおは徳島と香川県の県庁所在地高松を結ぶ列車ですが、僕は高松の一つ前の駅「栗林公園」で下車。もちろん、栗林公園の見物をするためです。中は東京ドーム3.5個分の庭園とあり、全部見て回るにはかなり疲れます。全部見て回ろうと思っても「ここさっき来たところじゃん。。。」ってなって全部回れません。迷子になります。かなりくたびれる観光地なので全部見て回るぞ!という方はかなり覚悟がいると思います。
中はこんな感じ。前に一度訪れた金沢の兼六園に雰囲気は似てました。(両方日本庭園だから当たり前か)
個人的には石川県の兼六園よりも何倍も良かったです。
この日はうどんを食いまくって、高松に宿泊して終了。
ちなみに、うどんはベタですが、高松駅前の「めりけんや」が一番うまいので、絶対行ってください!大阪にも「めりけんや」の店舗がありますが、大阪とはぜんぜん味が違います。
四国バースデーきっぷの旅 第2日目 高松~中村~高知
この日は8時20分発の「特急しまんと」に乗って「日本最後の秘境大歩危」まで向かいます。そのあとは、「特急南風」に乗車し、高知。高知からそのまま「特急あしずり」に乗って高知県は中村駅を目指します。
朝7時半。高松駅前のうどんや「味庄」さんで腹ごしらえです。さすがに「めりけんや」以外を開拓しようと。しかし、やっぱり正直「めりけんや」の方が美味しかった…
高松から大歩危までは1時間半程度。四国の中央に位置し、日本最後の秘境でありかつ日本三大秘境の1つにも数えられている祖谷峡に近い観光地です。そんな観光地に特急で一本で行けるって便利ですよね。
ちなみに、この大歩危(オオボケと読む)は名前からしても有名ですが、小歩危(小ボケ)もあります。高松側から行くと、小歩危駅と大歩危駅が連続します。地元の方曰く、大歩危と小歩危は表情が異なり、大きい岩がゴツゴツしていて大股で歩いたら危ないのが大歩危、小股で歩いたら危ないのが小歩危の由来らしいです。(諸説あります)
大歩危峡に到着したら、歩いて30分くらいの船乗り場まで行こうと思ってたんですが、ちょうどバスが来たのでそれに乗車。そしたら、グーグルマップとは全く違い方向に進む!あわてて下車したのはこんな山の中。(といっても大歩危駅自体が山の中なんですが)。
あわててタクシーを呼び、迎えに来てもらうことに、そこから船乗り場まで一直線。途中はこのような感じの川沿いを走ります。これは四国一の大河「吉野川」です。高松から乗ってきた土讃線は名前の通り高松と高知を結ぶ路線ですが、ここは徳島県。さらに少し行けば愛媛県らしく、四国で唯一4つの県の県境が交わる地域だそうです。
しばらく大歩危峡の見物などしまして、お昼ごはん。
大歩危駅の目の前の「歩危マート」。ここでこの辺の名物の祖谷そばを食べます。これが甘辛く煮だした出汁に、地元の野菜が乗っていてめちゃくちゃ美味しかったので、これ食べるためだけに大歩危に来てもいいなあと思いました。
そこからは一路、高知へ。しかし、高知では下車しません。さらに中村まで向かいます。中村駅は四万十市の中心の駅で、そこから自転車で沈下橋を見物することができます。
高知駅から中村駅に向かう際に途中、窪川という駅があります。ここから先は土佐くろしお鉄道というJRではない第三セクターの路線になるので、JRの乗り放題切符では乗れないことが多いのですが、バースデー切符では唯一乗車可能!この機会を逃すわけにはいかない!ということで、中村まで沈下橋の見物に行ったのでした。
※25歳以下ならJR四国の列車が乗り放題になる「若者限定フリーきっぷ」や連続する4日間グリーン車乗り放題の「四国グリーン奇行」というきっぷがありますが、土佐くろしお鉄道まで乗り放題になるのはバースデー切符だけです。
駅で自転車を借りて、グーグルマップでは40分の距離のところを30分で到着。ちょうどこの日は四万十ウルトラマラソンが開催された日で川の向こうからは応援の声などが聞こえます。いやー、凄いですね。沈下橋って。来て正解でした。
実はこの日、ここからさらに15分ほどのもう一方の沈下橋に行ったのですが、そこでクワガタを発見!普通に道路に落ちてました(笑)。それくらいのどかなところです。
そこからまた同じ道を引き返し、中村駅まで。
そこからさらに同じ道で高知駅まで戻ります。今日は高知市街地のホテルで一泊。ホテルでレンタサイクルがあったので、夜10時過ぎに高知のはりまや橋を見に行きました。日本3大がっかりスポットの1つらしく、まあまあがっかりしました。
四国バースデーきっぷの旅 第3日目 高知~松山~倉敷
3日目は高知から出発。
さすがは高知のホテル。ホテルの朝食バイキングにかつおのたたきがあり、めちゃくちゃ美味しかったです。
まずは高知駅から窪川駅を経由し、予土線に乗り、愛媛県の宇和島を目指します。
予土線はかなり長い路線にも関わらず、特急が走っていない路線。さらに一説によると、日本一の赤字路線らしいです。
しかし、やってきたのは0系新幹線を模した鉄道ホビートレイン。こうやって何とか人を呼び込もうと必死なようです。
この日は10月の4連休だったため、かなりの乗車がありましたが、普段は本当に人が乗っていないらしく、途中の駅から乗ってきたおばあちゃんが「今日は人が一杯でいいねえ」と言っていたのが印象的です。
この予土線。全く面白くない路線かというとそうでもありません。地図を見ればわかりますが、この路線は四万十川に沿って走る路線で清流と沈下橋を列車に乗りながらにして楽しめる最高の路線なのです。なので、皆さん、ぜひ乗って応援してください!
宇和島に到着したらすぐに駅ちかの「かどや」さんにて、昼食。乗換まで40分程度しかなかったんですが、どうしても食べたかったんですよね。コレ。
南予の鯛めし!
かどやさんはかなり落ち着いた雰囲気の店で、店員さんもゆかたで接客するようなお店ですが、時間がなかったので品もなくかき込んで食べてしまいました。また、ゆっくり食べたい…
そこから特急宇和海号に乗って一気に松山へ!
松山に来たといったらまず行くべきは、道後温泉。
といってもこの建物は現在改修工事中で、入れないため、別館の飛鳥乃湯へ。
ここではお茶とお茶菓子、さらに個室とタオル、浴衣までついて90分1500円という個室のコースがあります。道後温泉を良く訪れていた夏目漱石さん「道後温泉にきたら一番高い個室のプランにしなさい。そうでないと来た意味がないよ」とまで書いてるそうで、完全に真に受けて個室にしました。
通されたのは、椿の間というお部屋。ここでお風呂に入り、浴衣に着替え、お茶を飲んでのんびりして。90分1500円なら安いもんです。お部屋からは前の温泉街が一望できました。3000円払うから3時間のコースを作って欲しい…
温泉でのんびりしていると、すっかりあたりも暗くなってきました。今日は倉敷にホテルを取っているので向かわなければなりません。
松山駅に戻り、松山と岡山を結ぶ特急しおかぜに乗車。ここではグリーン車が連結されていたので、当然グリーン車で行きます。コンセントもあって、レッグレスト、フットレストもあるのでかなり快適でしたよ。
目的地は倉敷なので、岡山まで乗って、そこから乗り換えて倉敷というのが最短なのですが、途中の児島で降ります。
理由は児島でJR四国とJR西日本が切り替わるからです。四国バースデーきっぷで乗り放題になるのはあくまでJR四国の管轄内。JR西日本の管轄のエリアでは別途乗車券が必要です。しかも、乗っているのグリーン車なので、かなりお高い…
そのため、児島でいったん下車し、後続のマリンライナーに乗り換えたのでした。
さて、ここまで長々と四国一周旅行の思い出記録を書いてきましたが、全部の列車をまともにきっぷを買って乗った場合を計算してみると、38,110円!
これがバースデー切符を使うことによって13,240円で旅行できてるんですから、かなりお得ですよね!
皆さんもぜひ誕生月にはバースデーきっぷを使って四国旅行に行ってみてください!誕生月でない人も同伴者であれば3人まで購入可能酢ので、4人のグループ旅行でも1人誕生月の人がいれば買えます!
きっぷの買い方、使用方法はこの記事で
どうもこんにちは、JR四国の回し者かもめ(@kamomeNo3885)です。 私はよくJR四国の「バースデーきっぷ」を使って四国一周旅行をしています。 それが最高に楽しすぎて、最高の思い出になったので、全力でバースデーきっぷの宣[…]
自分の自己満足の旅行記でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。