今年もこの季節がやってきました10月。
10月は私の誕生月です。
そして誕生月と言えば、四国のバースデイきっぷです。
JR四国には安いきっぷがたくさんあります。
誕生月限定のこのバースデーきっぷ以外にも、若者限定フリーきっぷ(25歳以下)と言ってJR四国及び土佐くろしお鉄道の普通列車&特急列車の自由席が3日間乗り放題で1万円弱というきっぷもあります。
私はこれらのお得な四国内のきっぷを今までに2度使ってきたので四国の旅行はもうそろそろ飽きてきたといった感じがあったのですが、やはり誕生月になるとバースデーきっぷの存在を思い出します。
ということで今年も例に漏れず早速四国に旅行に行くことにしました。
列車に乗ることが大好きな私は旅行と言うと列車に乗ることが目的みたいになるのですが、四国の列車はこのような安いきっぷのおかげでたくさん乗ったことがあります。
ということで今回の旅行は列車に乗るのはそこそこにして駅から少し離れた観光地にも足を伸ばしたいと考えています。
バースデイきっぷとは
まずJR四国のバースデーきっぷについて簡単にご紹介しましょう。
このきっぷは誕生月限定で発売されるきっぷでJR四国及び土佐くろしお鉄道の普通列車及び特急列車が乗り放題になるというきっぷです。
このきっぷには2種類あり特急列車の自由席にしか乗車できないものが3日間で9680円、特急列車のグリーン車にも乗り放題になるというものが3日間で13,240円です。
特急列車の自由席にまでなら乗り放題というきっぷはJR四国から複数発売されています。
しかしグリーン車にまで乗り放題になるというきっぷはバースデーきっぷともう一つ四国グリーン紀行というきっぷの2つしかありません。
さらに四国グリーン紀行は有効期間が4日間で値段も20,950円となることからお得に四国をグリーン車で回りたいという場合はバースデーきっぷに限ります。
実際バースデーきっぷの販売枚数もほとんどがグリーン所用のきっぷになるでしょう。これは私の推測ですが。
JR四国特急列車のグリーン車が乗り放題といってもグリーン車が連結してある特急は岡山から高知に向かう特急南風と岡山から松山に向かう特急しおかぜ号の2つしかありません。そのためグリーン車は乗り放題といってもそれほど利用する機会は多くないのです。従ってどうしても四国グリーン紀行では高くついてしまいます。
しかし、プラス3,500円程度でグリーン車が乗り放題になるのであればやはりバースデーきっぷはグリーン車用を購入しておきたいものです。
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関西から四国に入る手段は4つ!
さて私は関西に住んでいますが関西方面から四国に入る手段は主に4つあります。
1つ目は新幹線で岡山まで行き、そこから瀬戸大橋を渡って四国の坂出に入るという方法。岡山から出発する快速マリンライナーに乗れば坂出を経て香川県の県庁所在地高松駅までは1本1時間少々で行けます。
2つ目は神戸港から高松に行くフェリーを利用するという方法。
このフェリーは非常に安く神戸港から高松まで片道2000円弱で行くことができます。しかし所要時間が4時間程度かかり、またきっぷの有効期限内とかぶってしまうとせっかくの乗り放題きっぷの時間を無駄にしてしまう恐れがあることからなかなか利用する機会には恵まれないものです。
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3つ目は南海電車の「とくしま好きっぷ」というきっぷを利用する方法。
このフェリーは非常に安く神戸港から高松まで片道2000円弱で行くことができます。しかし所要時間が4時間程度かかり、またきっぷの有効期限内とかぶってしまうとせっかくの乗り放題きっぷの時間を無駄にしてしまう恐れがあることからなかなか利用する機会には恵まれないものです。
最後は明石海峡大橋を利用するという方法です。この方法であれば神戸の中心地三宮から徳島駅前まで2時間で到着することができます(高速バス)。
私は行きは新神戸駅から新幹線で岡山駅に向かいそこから快速マリンライナーで高松駅に向かうという方法をとりました。
帰りは3日間でバースデーきっぷを存分に使い四国を一周帰りは徳島駅から高速バスに乗車し三宮に帰るというルートにしました。
瀬戸大橋から瀬戸内海の絶景を眺める
先述したように新神戸から新幹線で岡山駅に着いた私は在来線の快速マリンライナーに乗り換え高松駅を目指します。
ここで早速グリーン車乗り放題バースデーきっぷの威力を発揮します。
マリンライナーには運賃だけで乗れる普通車と指定席料金がかかる普通車指定席、さらにグリーン料金がかかるグリーン車指定席があります。
先ほどグリーン車が連結されている特急は2つしかないと書きましたが、快速列車であればもう1つマリンライナーがあるのです。
6両編成のマリンライナーの高松寄りの先頭号車だけが2階建て構造になっており1階が指定席2階がグリーン席になっているのです。
さらにその前面には運転席真後ろの「パノラマグリーン席」というのが用意されています。グリーン車乗り放題ですので早速こちらのパノラマグリーン席に乗車したいと思います。
四国バースデーきっぷは旅行会社を通じて購入します。
その際にあらかじめ乗車する列車が決まっていれば乗車駅と下車駅さらにその時刻を連絡している俺は指定席券及びグリーン席券を向こうの方で手配してくれます。
その際マリンライナーのパノラマグリーンを希望したのですが運良くその席が取れたのです。
パノラマグリーン席はマリンライナー1編成に先頭4人掛けしかない貴重な席。私もダメ元で希望してみたのですが取れてよかったです。
注意点
ところでここで注意点があります。
四国バースデーきっぷが乗り放題区間となるのはJR四国管内土佐くろしお鉄道館内のみ。
岡山から高松方面に向かう列車に乗車する場合は途中の児島駅まではJR西日本管内です。そのため乗り放題きっぷの効力を使うことはできません。
さらにグリーン車を希望しても児島から先の区間のみの予約となるため児島-岡山では普通車に乗る必要があります。この区間でグリーン車に乗るならば追加料金が必要になってしまいます。
そのため私は岡山駅から児島駅までは2号目の普通車に乗車し、児島駅で列車内を移動、先頭のパノラマグリーンに移動することにしました。
また乗り放題きっぷの効力は児島から先の区間であるため岡山から児島までの乗車券は別途購入する必要があります。
530円ほどだったでしょうか。私は自宅の最寄駅で予め岡山児島間の乗車券を購入しており、岡山駅で新幹線から在来線乗り換え改札を通る際に駅員さんに乗車券とここまで乗ってきた新幹線特急券を見せて乗車することにしました。
あらかじめ岡山児島間の乗車券を購入していないと一度改札の外に出て自動券売機できっぷを購入するか有人改札の駅員さんからその場で購入することになるのでかなり手間になります。岡山から四国に入る際は注意しておきましょう。
さて児島駅から先はパノラマグリーンに乗車です。
この旅では四国島内を4日間旅行することになっていますがどの日も晴天に恵まれ、特にこの日は最高の瀬戸内海の絶景を眺めることができました。。これもパノラマグリーン席ならではの光景です。
動画を撮っていると向こうの方から岡山行きの特急南風が通過していきました。
この区間は何回か乗車したことがありますが、やはり朝日が差し込む午前中か夕方の夕日の時が一番美しいですね。
列車は四国島内最初の停車駅坂出に停車したのち、香川県の県庁所在地高松を目指します。
香川でうどん三昧
高松駅に着いた後私が行く場所は決まっています。それは高松駅の目の前にあるうどん屋さんめりけんやです。
高松で何件かうどん屋を巡りましたが結局ここが一番おいしいと思います。
同じ店が大阪駅近くにもあるのですがそことは何か味が違います。旅行先で食べているという思い出補正なのか実際に味が違うのかはわかりませんが高松駅前のここのうどんは格別です。
いつもはあったかい肉うどんなどをいただくのですがこの日はシンプルに山芋釜玉うどんをいただくことにしました。味付けは醤油のみのシンプルなうどんです。
やっぱり香川のうどんはコシがすごくて美味しいですね。
さて私のうどん三昧はこれでは終わりません。
早速高松駅に戻り鴨川駅を目指します。鴨川駅から徒歩15分ほどにある「がもうどん」はおそらく香川で最も有名なうどん屋さんです。
田んぼの脇にあるこじんまりとしたうどん屋さんでそんな立地にも関わらず毎日行列が絶えないそうです。
そんながもうどん訪れようと思ったのですが、あいにくその日は臨時休業…
臨時休業の立て札が上がっているにも関わらず多くの車がやってきてはガッカリした顔でUターンしていきます。やはりそれだけ有名なうどん屋さんということです。
私もがっかりして鴨川駅の方に歩いてUターンはしますが、その途中のうどん屋さんに入ることにしました。
ここのうどん屋さんの名物はカレーうどんだそうで今まで見たことのないくらい具材のゴロゴロとしたらカレーうどんが出てきました。これもまた絶品でした。
ちなみに以前、鴨川駅から山の方に少し登ったところにある温泉に入ったことがあるのですがその温泉もかなり良かったのでお勧めしておきます。
温泉の窓からは瀬戸内海に架かる瀬戸大橋を眺めることができます。
しおかぜのグリーンで松山へ!
さて鴨川駅からは宇多津駅に向かいます。
宇多津駅からは特急しおかぜ号で、愛媛県の県庁所在地松山に向かいます。しおかぜ号には幸いグリーン車がついているためここもグリーン車に乗車することにしました。
しおかぜ号には新型の8600型と旧型の8000型の2種類があります。8600系の方がグリーン席が豪華なので有名ですが、乗って楽しいのは旧型の8000系の方です。
というのもこれらの列車にはカーブで車体を傾ける「振り子装置」が付いているのですが8000型の方が傾斜角度が大きいのです。8000系から眺める景色はまるでバイクや自転車に乗っているかのように傾きます。
乗って楽しい列車それが8000系です。
8000系しおかぜの前面展望
松山駅に着いたのは午後2時過ぎ。
ホテルのチェックインが3時なので今日はここでバースデーきっぷの使用を止め、道後温泉に行ったり鯛めしを食べたりして松山で一泊したいと思っています。
松山の市内観光
まずは観覧車に乗ってみた!
JR松山駅から道後温泉までは路面電車伊予鉄で20分程度かかります。
伊予鉄の1回の乗車は距離に関わらず170円なのですが1日乗車券が700円で販売されています。さらにこの一日乗車券には伊予鉄の松山市駅のデパート屋上にある観覧車の乗車券もついてくるためかなりお得です。本日はそれを使って松山市内を観光したいと思います。
まずはJR松山駅横のセブンイレブンで1日乗車券を購入。
そこからホテルに向かい荷物を置いてから松山市駅の観覧車へと向かいます。
道後温泉の前に観覧車に乗ってみることに。
松山市駅前のデパートの屋上にある観覧車からは松山市街が一望できます。さらに向かいの大街道から伸びる丘の上に建っているのは松山城。遠くには石鎚山などを眺めることができます。
道後温泉へ
そこからは道後温泉へ向かいます。
2年前に入った四国バースデーきっぷの旅の記事でも書きましたが道後温泉に行くならば個室を取るのが最も良い選択肢です。
道後温泉の日帰り入浴プランは入浴のみ、畳敷きの大広間で休憩が付いたプラン、さらに個室での休憩が付いたプランの3通りのプランがあるのですが最も高い個室付きのプランがおすすめです。
時間制限90分ですがその間に入浴。さらに電話をするとお茶菓子も持って来てもらえます。
2年前に来た際は満室で近くのファミリーマートで3、40分時間をつぶしてから電話で呼び出してもらったのですが、今回はなんと個室5部屋中4部屋が空いており4部屋の中から好きな部屋を選ぶことができました。
4部屋それぞれ一通り見て回ったのですが今回も利用するのはやはりこちらの椿の間。今治タオルです施された装飾が美しい部屋です。
その他のそれぞれの個室の様子はこちらからご覧になれます。
愛媛・松山、道後温泉の公式ウェブサイトです。道後温泉別館 飛鳥乃湯泉は、飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋をコンセプトと…
贅沢!鯛めしの食べ比べ!
道後温泉に浸かってしばし休憩した後は、大街道にある居酒屋さんに鯛めしを食べに行きます。愛媛県は鯛の漁獲高が日本有数で鯛めしが郷土料理かつ名物となっています。
大街道というのは松山市内の繁華街のことで伊予鉄(路面電車)の大街道駅の前に長い商店街が伸びています。
これが大街道というのでしょうか。
それともこの辺り一帯の地域大街道というのでしょうか。よく分かりませんがこのあたりが一番松山市内で栄えています。
ところで鯛めしにはこの辺松山で食べられている炊き込みご飯形式の鯛めしと松山からさらに南下した宇和島地方で食べられているお茶漬け形式の鯛めしの2種類があります。
今回は二人で旅行していたため贅沢にも2つの鯛めしを食べ比べてみることにしました。
行ってきたのは大街道にある居酒屋五志喜(ごしき)さん。2つの形式の鯛めしを両方食べれるということで伺いました。
こちらが一般的に皆さんが想像するであろう炊き込みご飯形式の鯛めし。これは県庁所在地松山があるこの辺りで食べられている鯛めしです。
こちらが宇和島地方で食べられているお茶漬け型式の南予の鯛めし。
両方食べてみましたがやはり甲乙つけがたくどちらも非常に美味しかったです。
さらに鯛のお頭の煮付けも追加で注文したのですがとても大きな鯛がなんと500円という非常に安価な価格で提供されておりさすが松山だと感心したものです。
松山には海が一匹贅沢にそのまま入った海そうめんと言う郷土料理もあります。次回はそちらにもチャレンジしてみたいです。
と鯛料理でお腹いっぱいになったところで本日の旅は終了。
四国島内を乗り放題きっぷで旅行するのは今回が3回目。
いつもは乗り放題きっぷを存分に使用するために朝から晩まで列車に乗り放という旅行が多いのですがこのようなのんびりとした旅行もいいですね。たまにはこういった旅行も楽しんでみたいものです。
さてバースデーきっぷの旅2日目の明日の朝はここ松山からさらに南下。宇和島から四万十川の絶景で有名な予土線四万十ロッコ号に乗って窪川駅に向かいます。
そこからは高知県にある日本一の清流といわれる仁淀川流域のキャンプ場で宿泊する予定です。是非次回の記事もご覧ください。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、この日宿泊したのはホテルは松山東急REIホテル。
愛媛県一の繁華街である大街道の目の前でアクセス抜群のホテルでした。