こんにちは、かもめ(@kamomeNo3885)です。
GWの連休を使って、日本アルプスをグルっと一周するような旅行をしています。
今日は旅行の最終日。
神戸の自宅をたち旧中山道の宿場町、松本、白馬、富山、高山などを回ってきた中部地方ぐるっと一周してきた5泊6日の旅行も今日で終わりです。
下呂温泉に浸かって帰路に就くことにします。

高山名物の宮川の朝一を見物
朝に高山をたち、それから途中の下呂温泉に浸かって帰りました。
その前に高山名物の「宮川の朝市」を見なければなりません。
売っているものは観光客向けのお土産品(お手製のキーホルダーやバッグ)、それに完全に地元の方向けの野菜果物などが売ってありました。

昨晩見た古い町並みも明るい時間帯にもう一度見て帰ります。
古い町並みは何度見ても良いものです。
高山を出発し下呂温泉に向かう
朝10時半に出る美濃太田行きの普通列車に乗って一時間半程度で下呂に着きます。
下呂温泉では 小川屋という旅館に立ち寄り日帰り入浴をしてきました。
全くのノープランで下呂温泉に行ったので駅前の観光案内所で「日帰り入浴ができるところはありますか?」と聞いたところ、旅館以外にも地元の方が行く銭湯のようなところもあるそうでした。
旅館は1,500円~2,000円しますが、銭湯なら700円程度だそうです。安い銭湯に入ろうかと思ったのですが、ちょっと待ち!
この日はゴールデンウイークの真っ盛り。あたりは大学生と思わしき若者がたくさんいます。安い銭湯は治安が悪いに違いありません。しかも、マスクを外して入る温泉では感染リスクも高まります。誰一人として喋っていない、静かな入浴がしたかったので、ここはブルジョワジーの余裕を見せつけて、日帰り入浴2000円の小川屋さんにしたのでした。
大失敗
12時のオープンと同時に入ったのですが、親子連れと思わしき人がどんどん押し寄せ、ガキは走り回るし、親は見て見ぬふりだし最悪でした…
最近、しつけができない親って増えましたよね、みっともない。挙句には親も一緒になって温泉ではしゃいでいる始末。小川屋さんはまったく悪くないのですが、大失敗でした。(ここでは「新型コロナウイルス感染症対策のため、黙浴にご協力お願いします」という張り紙がありました。)
このような観光地では貧乏人も気が大きくなってちょっと良い旅館の温泉に浸かりたがるのでしょうか?けれども、心は貧乏人のままです。この日はちょうど雨だったので、おとなしくその辺の水たまりで背中を流しているのがお似合いです。
これを機に、観光地の温泉では地元の人がいくような安めのお湯の方が治安が良いということを学びました。(それはそれで大学生が一杯いて治安が悪かったのかも…)
さて、愚痴はこの辺にして下呂観光に戻ります。
下呂温泉ではカエルを推しているようで、あちこちにカエルの置物やお土産がありました。
確かにカエルの「ゲロゲロ」というのはダジャレとしては良いのですが、あまりにも推しすぎな気がしました。まあ、それもよくよく考えれば「ゲロ」という言葉の響きがどうしてあっちの「ゲロ🤮」に聞こえてしまうからですよね。そういうことを考えると、下呂温泉が異常にカエル推しなのも納得がいくというものです。

下呂からは特急ひだで一気に大阪へ!
この後、乗車するのは特急ひだ36号大阪行き。 この列車には面白い点が3つあるので紹介しましょう。
岐阜駅で分割する
特急ひだは高山本線を下り、岐阜駅に入った後、進行方向左に換え名古屋駅まで向かう列車です。
しかし、この列車は岐阜駅で左に行く列車(名古屋行き)と右に行く列車(大阪行き)に分割するのです。私は自宅が関西なので当然大阪行きの編成に乗っています。

新垂井線を通る
この大阪行きのひだは1日1往復のみ設定されており、面白いポイントが二つあります。
まず一つは新垂井線を通るということです。新垂井線とは大阪方面の特急列車と貨物列車だけが通る特別な線路のことです。
通常の線路(東海道本線)は途中に垂井駅という駅があるのですが、特急列車と貨物列車は垂井駅を通過せずに迂回経路を通って次の関ヶ原駅に向かうのです。
なぜこのような線路があるかという勾配緩和です。 この辺には不破の関として知られてきた峠の難所があり名古屋方面から大阪方面に向かう場合の勾配はかなり厳しいのです。そのため垂井駅に停車する必要のない特急列車や貨物列車は勾配のなだらかな迂回経路を通って行くと言うわけです。これが新垂井線です。

当然、新垂井線には途中駅が1つもありません。(実は前は新垂井駅と呼ばれる駅がありましたが、迂回経路というだけあり、この辺はかなり田舎。垂井駅まで向かうバスも運行されていたそうですが、不便すぎて利用客が伸びなかったということで廃止になっています。)
JR管轄の管轄をまたぐ特急券
鉄道に詳しくない方には馴染みがないかもしれませんが、JR各社は完全に独立しています。JR西日本とJR東海は完全に別会社です。
新幹線ではこの管轄が新大阪駅で別れるということになっており、新大阪では乗務員の交代が行われます。
また新大阪から博多間は駅名標の看板が青色なのに対し、新大阪ー東京間はオレンジ色になっているのに気付いた方もいるでしょう。これもJR西日本の色が青でJR東海の色がオレンジのコーポレートカラーだということ起因します。


さて新幹線のような長距離を走る列車ならばそこで乗務員交代が行われますが、在来線特急のような列車では自社の管轄内で運行を終えるというのが一般的な例です。
例えば、東京駅から東北方面に向かう特急ひたちは北海道に入ることはありませんし、新宿駅を出発する特急あずさは塩尻駅から岐阜方面に向かうことはありません。なぜなら塩尻駅から岐阜方面はJR東海という別の会社の管轄になるからです。特急あずさはJR東日本が運行する特急です。
通常の特急ひだも高山駅を出発し岐阜駅から名古屋駅に向かいます。
しかし、今回乗車した特急ひだは岐阜駅で分割し大阪方面に行く編成ができています。これは実際大阪まで足を伸ばすわけですが、途中米原駅でJR東海とJR西日本の管轄が変わります。
つまり、新幹線の場合と同様乗務員交代が行われるということです。JR東海の特急はすべてJR東海のコーポレートカラーであるオレンジのラインが入った車体になっているのですが、この車両が青色のコーポレートカラーであるJR西日本管内を走っているのはとても目を引く光景です。

新幹線の管轄が分かれるのは新大阪駅です。在来線の場合は米原駅です。在来線にも米原駅はありますが、なぜ新幹線が新大阪で管轄が変わるかと言うと、大きな駅で乗務員交代をしないと米原駅に停車しなくてはならなくなるからです。米原市民のは悪いですが、米原はのぞみが止まるような駅ではないです。
そのようなわけで新大阪から米原間は新幹線はJR東海が管理しているのに対し、在来線ではJR西日本が管理しています。
このように新幹線と在来線の管理している会社が別れることはよくある話で駅自体も管轄が分かれています。
これは博多駅の例ですが、新幹線がJR西日本、在来線がJR九州が管轄しています。博多駅も実際ある地点において管理会社が分かれており、このようにJR西日本とJR九州の管轄の境界を表すプレートがあります。

博多駅の場合はわかりやすくJR九州のエリアは床の色が白なのに対し、JR西日本のエリアは床の色が黒になります。新幹線がJR西日本の管轄なので、新幹線口の方に行くに連れて雰囲気が変わり、床の色が黒になるのが分かります。
さて、この特急ひだ話を戻します。
実際に乗ってみて気づいたのですがかなり遅い特急です。 というのもこれは電車ではなく気動車。電気ではなくディーゼル燃料で走っているのです。
アメリカ製のすごい馬力のエンジンを輸入して使っているらしいですが、そもそも高山本線は山がちな地形を縫うように走っており、くねくねした線路であるためそこまでのスピードが出せません。東海道本線に入ってからも最高時速は時速110 km程度。JR西日本の新快速は時速130㎞でぶっ飛ばしていきますから、せいぜい時速100㎞程度でノロノロ走っている特急ひだは後ろから新快速に煽り運転されてそうで怖いです。
実際にYahoo路線で調べてみたところ下呂から神戸まで帰る場合、特急ひだに乗っても時間短縮効果は30分程度しかないことがわかりました 。つまり岐阜駅と米原駅の列車の接続がうまくいけば、そこからはやはり電車の新快速の方が早いのでしょう。
しかし特急ひだの車内にはwi-fiがありますし、空いていて着席できますから、混んでいる新快速に乗って行くよりゆっくり座って大阪まで行けた方が良いと考え大阪まで乗ることにしました。



さて、これにて5泊6日に及んだ中部地方をぐるっと一周する旅は終了。
出発した当初はかなりノープランでどうなることかと思いましたが大きなトラブルなく無事に終えることができました。
5泊6日という旅行は私がしてきた旅行でも最長のものであり、 自分の旅行スキルのようなものが上がったとひしひしと感じました。
今後も日本全国あらゆる所に旅行してみたいですがまずは白馬でサイクリングしようと思ったら雨に降られてしまったため白馬をリベンジしたいです。それではここまで読んでいただきありがとうございました